クロスバイクやロードバイクに乗っていると、多くの人が共通して経験する「スポーツ自転車あるある」がありますよね。そこで今回は、そんなスポーツ自転車あるあるネタを思いつく限りまとめてみました。ザックリと「初級編」「中級編」「上級編」にわけています。暇つぶしにどうぞ!
あるある初級編
まずは初級編です。クロスバイク、ロードバイクに乗り始めたばかりの人も経験するであろうあるあるネタです。
立て続けにパンク
楽しくロングライドしていると「あれ?おかしいぞ」、そしてよく見るとパンク・・。初めてのパンクはちょっと動揺しますよね。でも大丈夫、こんな時の為にパンク修理セットなど準備は万全。時間はかかったけど何とかギコチない手つきでパンク修理は完了。
しかし数分も走るとまたパンク・・。「くそ、運がないな」と思いつつパンク修理をやります。もうこれ以上はチューブがないしパンクしないでれ!と思ったのも束の間、またパンク・・。経験ありませんか?
パンク修理でチューブをネジって入れたり、タイヤとリムにチューブが噛みこんでいたり、タイヤにパンクの原因の小石やトゲが残っていると、またすぐにパンクします。このパターンにハマっている初心者の人は何回か見ました。対策は・・失敗しながらパンク修理のコツを覚える事ですかね。
行きも帰りも向かい風
ちょっと遠くまでランチ目的のロングライド。行きは向かい風でキツイけど帰りは楽勝だ~。そして目的地でご飯を食べてゆっくり小休憩を終えて、帰り始めるとすぐに気づきます。風向きが変わってる(汗 「なぜだ?なぜだ?」と理不尽に思いながらも、向かい風を耐えて帰るしかありません。
大きな虫が当たる
峠を越えて山道を下っていると、たまにカナブン級の虫が体に当たります。体ならいいです。顔に当たったら痛いです。ちょっと大きめの虫が口に入ってくることもあります。そんな日は半日くらい何度もツバを吐いちゃいます。スポーツバイクは速いので虫も避けられないのでしょう。
落差をつけたがる
ツール・ド・フランスの選手はサドルがガーン!と高く、ハンドルがビョーン!と低いです。その落差は10cm以上のマシンもありますね。初心者にはこれに憧れて、とにかく落差をつけたがる人がいます。腰を痛めるのでやめましょう。
クロスバイクから乗り換える
10万円のロードバイクは高すぎると4万円のクロスバイクを思い切って購入します。クロスバイクも素晴らしい自転車です。でも、サイクルイベントや通勤通学ですれ違う他人のロードバイクを見るとどうしても気になってしまいます。
「クロスバイクより速いのだろうか?」「もっと速く気持ちよく走れるようになる?」とロードバイクへの思いが募り、クロスを買ったばかりなのにロードバイクを買い直す。すごくあるあるじゃないでしょうか。
実際、クロスバイクからロードバイクに乗り換えた友人が「なんで最初から強引にロードバイクをすすめなかったんだ!」と言ってましたが、乗ってみないとわからないんですよねぇ。スポーツ自転車購入を考えている人は、とりあえずクロスバイクとロードバイクの両方を試乗した方がいいかもしれないです。
夏の通勤通学
夏の通勤通学は、汗がものすごく出ます。会社や学校で汗のベタベタとニオイをどうするかは重要課題です。ですが、初心者は会社や学校で初めて気づくのです。そしてその日は、ベタベタとニオイが気になって仕事や勉強どころじゃないでしょう。自分は会社でに着いたらタオルを濡らして体を拭くようにしています。
ママチャリのマナー
スポーツバイクに乗ってると自転車仲間から交通ルールの話を聞くので、ママチャリのマナーの悪さに気づきます。何食わぬ顔で逆走、夜間でも無灯火、横並びでの走行と危ないなぁと思います。警察の人ももう少しマナーが悪い自転車を取り締まってほしいと思う今日この頃です。
鍵を家に忘れる
久々のロングライドで、ワクワクしながら「夕方までは帰らない」と声高らかに家族に宣言!意気揚々とでかけて一日を満喫し、ヘトヘトに疲れて家についてから気づきます。鍵がない・・と(白目)できるだけ身軽に走りたい自転車乗りのサガで、鍵を家の中に置き忘れる大失態。結局、家族が返ってくるまで家の外で待つことになります。早くシャワー浴びたいのに・・。
あるある中級編
スポーツバイクを購入してからだいぶ慣れた頃、調子に乗っていると思わぬあるあるネタに遭遇します。そして自転車道の奥の深さを思い知るのです。
巡航速度をちょい盛り
初めての人とライドに行くとたまに聞かれます。「どれくらいで走れる?」。相手は速度を合わせようと聞いてくれてるのに、ついつい巡航速度を盛ってしまいます。「35kmくらいっス」。そして、走るとすぐにちぎられます(悲
10分くらい無理めに走った速度は巡航速度ではありません。下りで乗ったスピードを平地で維持できたのも巡航速度ではありません。追い風で楽に速く走れたのが巡航速度ではありません。勘違いしやすいです。巡航速度の決まった定義はありませんが、平地無風で1時間維持できるスピードが基準になるのではないでしょうか。
軽量化への情熱
頑張ってお金をかけてカスタマイズした愛車はついついじまんしたくなりますよね。「ホイール交換で100g減ったぜ!」「俺はペダル交換で150gの軽量化だ」などなど話は尽きません。体重を3kg減らした方が早いという現実は考えないようにし、愛車の重量を削るのに情熱を燃やすのは贅沢な遊びでもあります。
ぴちぴちレーパンとジャージ
ピチピチのレーパンとサイクルジャージは、初めて着た時はかなり抵抗があり恥ずかしかった事でしょう。人目を気にしながらビクビク走った人もいると思います。ぴちぴちジャージは本格的ローディーへの登竜門ですよね。
自分はもう完全に慣れて羞恥心は消し飛んでます。今ではお洒落な喫茶店で、上品なマダムにお腹が張ったぷよぷよの肉体を見せつけながらコーヒーをすすれるようになりました。
突然話しかけられる
ヘルメットにスポーツサングラス、ビンディングシューズ、サイクルジャージと本格的な恰好であればあれほど、おばちゃんや老人に話しかけられます。ランチをとりながらふと見ると、ヨチヨチした感じのおじいちゃんが愛車をプルプルと持ち上げていて慌てた事もありました。おばちゃんやお年よりもスポーツバイクに興味があるようですね。
クリートで立ちゴケ
クリートをうまく外せずに立ちゴケするのは、かなりの確率で経験するあるあるです。特にクリート固定力を強めに調整している人は、立ちゴケは必ずと言っていいほどあるでしょう。また、コケた時に慌てて照れ笑いなどでごまかすと恥ずかしさが倍増します。さりげない表情でササッと立ち上がれば恥ずかしさは90%くらいに抑えられるでしょう。
サドル探しの旅
スポーツバイクのサドルに慣れず、長距離走るとお尻に問題を抱える人は結構います。そんな時は、穴あきやゲル入り、人気メーカーのサドルと自分に合ったサドル探しの旅が始まります。1年、2年と旅からなかなかな帰って来れない人もそこそこいるんじゃないでしょうか。
抜きつ抜かれる
サイクリングロードをのんびり走っているとシャーっと軽快に追い抜かれます。「ほうほう速いな~」と思っていると、100m前方でその人は疲れて減速。抜き返す気は無いのに追い越してしまう・・。そしたら負けじとまた抜き返される。たま~にありますよねこんな事。ないか・・。いや、ある気がします。
あるある上級編
次はスポーツバイク暦が長い人が経験するであろうあるあるネタです。共感できたら上級者?
イベント後のお風呂
全国各地で行われているサイクルイベントですが、地元の温泉無料券をもらえる事が多いですよね。イベント終了後には参加者で温泉はごった返します。サイクルジャージの形にくっきり日焼けした人たちが一気に温泉に入ってくるので、地元のおじいちゃんはビックリ。「何事か?」とよく聞かれます。そしてシャワーがなかなか空かないのには困ります。
初めての人とトレーニングライド
ロードレースにも興味が出てきてトレーニングに初参加。しかし、集まったメンバーには実力差や脚質の違いがあり、速い人についていけず簡単に途中で千切れてしまう事はよくあります。悔しいと同時に練習不足を思い知らされるのです。
速い人の「今日は合わせて走るから」といった言葉は信用できません。そんな人ほどガンガンスピードあげてトレーニング素人を置き去りにするのです。めげずに頑張ってトレーニングして速くなりましょう。
ついつい大金を使う
スポーツバイクに乗り始めると、欲しい物があれこれ出てきますよね。そして、自転車物欲には際限がありません。より高性能なサイコンを、より軽いホイールを、サドル、バーテープ、ウェアにヘルメット、シューズ、ペダル、コンポーネント、パワーメーター、ローラー台、気が付いたらえらい事になってます(笑 嫁にはとても言えない秘密を抱えているお父さんは多いんじゃないでしょうか。
決戦はないけど決戦用ホイール
ロードバイクの中で最も重要なパーツであるホイール。本格的にアマチュアレースに参加する人は、アルミクリンチャーの練習用ホイールと、カーボンチューブラーの決戦用ホイールを使い分ける人がいますね。
しかし、レース経験がないのに決戦用ホイールを衝動買いしてしまう人がいます。「決戦用ホイール!!」って、響きがカッコいいですもんね。ロードバイクのパーツには、使わなくても眺めているだけで満足させる何かがあります。いつの日かこの決戦用ホイールでロードレースに出るぞ!と思いつつ、「いつか」は一生来なかったり・・。
原付やトラックに付いていきたくなる
集中してトレーニングライドしていると、目の前を走る原付やトラックに付いていきたくなるのは自分だけでしょうか?ハイスピードでの練習走行をやってみたくなるんですよね・・。特に大きなトラックの後ろはものすごく楽に速く走れます。ただ、急ブレーキなどへの安全はしっかり確保しながら、周りに迷惑をかけないように気をつけてはいます。
ローディー同士のあいさつ
ロングライドやトレーニング中に自転車乗りとすれ違うと軽く会釈してしまいます。なぜだか一瞬で仲間意識がめばえちゃうんです。また、すれ違いざまに相手のスピード、フレームとホイールのメーカー、ウェアのセンスなどをちらっと確認してしまうんですよね。
個人的には、滅多にお目にかかれない高級自転車を高速で乗りこなしてる人にでくわすと、ゲームやシールで激レアを引き当てた感じがしてちょっと嬉しくなります。