ロードバイク・クロスバイクに保険は必要?自転車保険の比較まとめ

初心者入門

最終更新日: 2017.11.17

ロードバイク・クロスバイクに保険は必要?自転車保険の比較まとめ

ロードバイクやクロスバイクで歩行者をケガさせてしまったら大変です。また、自分がケガをして仕事に行けなくなったら困りますよね。そこで、自転車保険の必要性と選び方、おすすめ保険会社とプランを比較してまとめました。

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自転車保険は必要?

結論から言えば、自転車保険は必ずしも必要ではありません。自転車保険には大きく分けて3つの補償が含まれます。ロードバイクで歩行者にぶつかるなどして誰かをケガさせた場合を補償する「個人賠償責任」、自分が車に轢かれたりして死亡または障害が残った場合の「死亡・後遺障害補償」、自分がケガした場合の「通院補償」「入院補償」です。

この内、「死亡・後遺障害補償」「通院補償」「入院補償」は、別に生命保険か医療保険に入っていれば不要です。なので、無理に自転車保険に入る必要はないのです。

ただし、「個人賠償責任」だけは絶対に必要です。過去には自転車に乗った学生がお年寄りを轢いて裁判になり、1億円近くの賠償命令が出ています。なので、限度額1億円の「個人賠償責任」は必ず付けておきたいです。

また、「個人賠償責任」は基本家族全員に適用され、自転車で誰かをケガさせたりはもちろんの事、子供が他人の物を壊したり、マンションの洗濯機が水漏れして下の階まで浸水したなどのいろいろなドラブルも補償します。

【個人賠償責任で補償されるトラブル】

  • 自転車で人にケガをさせた
  • 子供がボールで他人の家の窓ガラスを割ってしまった
  • 洗濯機の排水ホースが外れて階下まで浸水した
  • 飼い犬が散歩中、歩行者に噛みついてケガをさせた
  • スーパーで買い物中、誤って商品を壊してしまった
  • 結婚式で食事を落とし、隣の人のドレスを汚してしまった

まとめると、生命保険や医療保険にちゃんと加入している人は「個人賠償責任」のみが必要。そういった保険に加入していないなら自転車保険がおすすめです。

個人賠償責任のみ付ける場合

では個人賠償責任のみ付けたい場合はどうすればいいのでしょうか。

保険の特約

できるだけ安く付けたいならば、火災保険や自動車保険、傷害保険、医療保険の特約に付帯するのが一番です。

こういった保険に限度額1億円の個人賠償責任の特約を付けると、月額100円前後かかりますが、年間1200円くらいで安心が買えるなら安いんじゃないでしょうか。しかも、家族全員の自転車事故やトラブルをサポートするので、自転車保険に加入しないならぜひ特約で付けておきましょう。

さらに、最近は個人賠償責任に「示談交渉サービス」が付いているものもあります。これは読んで字のごとし、示談交渉を代行してくれるサービスですね。いざという時に便利です。

TSマーク(赤色)

もし、火災保険や自動車保険、傷害保険、医療保険に加入していない、けど個人賠償責任のみ付けたいなら「TSマーク」という手もあります。TSマークは、自転車屋さんで誰でも加入する事が可能です。また、補償金額の違いで青色と赤色がありますが、補償額が高い赤色を選ぶのが一般的です。

加入するには自転車の整備が条件なので整備代がかかりますが、コミコミで1000円~2000円くらいで取得できます。ただ、TSマークの加入期間は1年間なので更新が必要ですし、補償は自転車事故のみで、なおかつ個人賠償責任は2000万円が限度額となるので注意。

後、金額は少なくもらえる条件も厳しいですが、自分が死亡したり入院した場合の傷害保険もついています。

自転車の個人賠償責任保険 TSマーク(赤色)

おすすめ自転車保険

数多くある自転車保険の年間保険料や補償内容を全てチェックして比較した結果、3つの自転車保険に絞りました。他にも東京海上日動や三井住友海上などいろいろあったのですが、コスパ優先で選んでいます。

個人賠償責任は1億円あれば十分ですし、入院日額も5,000円あればほぼ大丈夫です。なので最低限の安心できる補償内容で、できるだけ保険料が安い保険を選んでます。また、年間保険料が高い順に並べてます。

ちゃりぽ/賠償1億円プラン 本人のみ

おすすめ自転車保険 ちゃりぽ/賠償1億円プラン

自転車に特化した保険を扱うのが「ちゃりぽ」です。事故を起こした時の保険の他に、自転車盗難保険なども扱っています。おすすめは「賠償1億円プラン」の本人のみコースです。年間保険料は3,520円とやや高めですが、入院日額が6,000円となっています。本人のみプランだけでなく家族プランもありますが、年間9,800円とかなり高いです。

  • 年間保険料:3,520円
  • 個人賠償責任:1億円
  • 死亡・後遺障害:300万円
  • 入院日額:6,000円
  • 通院日額:なし
  • 示談交渉サービス:あり
  • その他の補償:なし

ちゃりぽの公式ページ

au損保/交通事故(スタンダード傷害保険) ブロンズ 本人のみ

おすすめ自転車保険 au損保/交通事故(スタンダード傷害保険) ブロンズ 本人のみ

携帯会社のauが扱う保険です。今回ご紹介する交通事故プランの他に、自転車専用のBycleプランがありますが個人賠償責任2億円は不要なので、年間保険料が安い交通事故プランがおすすめです。

  • 年間保険料:3,260円
  • 個人賠償責任:1億円
  • 死亡・後遺障害:250万円
  • 入院日額:4,000円
  • 通院日額:なし
  • 示談交渉サービス:あり
  • その他の補償:手術保険金2万円または4万円

au損保の公式ページ

楽天保険/自転車プラン 節約コース 本人のみ

おすすめ自転車保険 楽天保険/自転車プラン 節約コース 本人のみ

年間保険料が2000円を切る格安の自転車保険です。しかし個人賠償責任はちゃんと1億円ありますし、示談交渉サービスもあるので、個人的にはこの保険が一番いいんじゃないかと思います。

  • 年間保険料:1,960円
  • 個人賠償責任:1億円
  • 死亡・後遺障害:100万円
  • 入院日額:1,500円
  • 通院日額:なし
  • 示談交渉サービス:あり
  • その他の補償:手術保険金

楽天【本人型】自転車プラン<節約コース>

自転車保険比較一覧表

上でまとめた3つの自転車保険「ちゃりぽ」「au損保」「楽天保険」の比較一覧表です。

ちゃりぽau損保楽天保険
年間保険料3520円3260円1960円
個人賠償責任1億円1億円1億円
死亡後遺障害300万円250万円100万円
入院日額6000円4000円1500円
通院日額なしなしなし
示談交渉ありありあり
その他補償なし手術保険金
2~4万円
手術保険金

まとめ

  • どんな人でも限度額1億円の個人賠償責任には入っておくべき
  • 生命保険、医療保険に加入していれば自転車保険は不要
  • 入院日額や死亡・後遺障害、示談交渉サービスが必要であれば自転車保険に入るべき
  • 個人賠償責任は、火災保険や自動車保険、傷害保険、医療保険の特約が安い

万が一の事態は突然訪れます。安心して自転車ライフを楽しめるように、保険についてはしっかり準備しておきましょう。

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