楕円リングの効果とは?メリットとデメリット・おすすめメーカー

おすすめパーツ

最終更新日: 2017.10.16

楕円リングの効果とは?メリットとデメリット・おすすめメーカー

普通のクランクはチェーンリングが真円ですが、楕円リングは卵のような少しひしゃげた形となっています。クリス・フルームをはじめとしたトッププロにも使用している人はいますね。

そこで、楕円リングにすることでどう変わるのか?を簡単にまとめてみます。楕円リングの「メリットとデメリット」「取り付け方」「おすすめメーカー」を紹介します

楕円リングのメリットとデメリット

楕円リングは誰でも取り付ければ速くなるというわけではありません。その証拠に、機材にこだわるプロ選手でも楕円リングを使っている人は少数派です。楕円リングを検討している人は、メリットとデメリットをよく見てからがいいかもしれませんね。

メリット

  1. 楕円リングは、最もトルクをかけられる1時から4時のギア数が大きく、下死点と上死点はギア数が小さくなります。なので、1~4時ではしっかりトルクをかけながら、ペダリングで力が加わらない下死点と上死点を素早く通過できます。つまり、人間のパワーをより効率よくペダリングに変換できるのです。
  2. ペダリングの効率が上がる事でケイデンスが高くなり、足の溜まる乳酸を抑えられ疲労を軽減できます。
  3. 楕円リングはメーカーやモデルによって楕円の形(楕円率)や歯数が違います。自分にとって効率がいいものを選んで調整できます。
  4. 見た目に変化がありカッコイイです(笑 初心者の人とライドに行くと「それは何だ?」と必ず質問されるでしょう。

楕円リングのメリット

デメリット

  1. 下死点の通過が早くトルクが掛けられないという事は、しっかりとペダルを踏み切るスプリントでは不利となります。なので、プロのスプリンター、もしくはスプリントをやろうとしている選手は楕円リングを使いません。
  2. 楕円リングに交換するとペダリングも変える必要があります。真円チェーンリングで長く乗っている人は慣れるまで違和感があり、上手く乗りこなせない事があります。
  3. ペダリングが未熟なままで楕円リングに交換しても、効果がないどころか遅くなる場合もあります。

楕円リングへの交換方法

交換は簡単です。クランクを取り外せる人ならば誰でもできます。ただし、楕円率や歯数によっては互換性を事前に確認し、チェーンのコマ数調整やディレイラー調整が必要となります。よく分からないければ、プロショップに店員さんに聞いてみた方がいいですね。

  1. クランクを外す
  2. クランクからクランクアームを外す。
  3. 外したクランクアームを楕円リングに取り付ける。
  4. フレームにクランクを取り付ける。

ロードバイクのクランク 真円チェーンリングから楕円リングへの交換方法

おすすめ人気メーカー

楕円リングとして人気があり長く支持されているおすすめメーカーを紹介します。

Rotor/ローター

真円クランクでも有名な定番メーカーです。楕円リングでは「Q-RINGS」というモデルが有名です。4アーム用、5アーム用と数多くのコンポメーカーに対応しているのが特徴です。

また、OCPと呼ばれる調整ポイントが設けられているので、ポジションやペダリングに合わせた細かいセッティングが可能です。メーカー選ぶに迷ったらRotorにしておけば間違いないでしょう。

ユーザーの使い方によって、さまざまな種類の楕円リングが豊富にそろっています。

Rotorの楕円リングをAmazonで購入する
Rotorの楕円リングをWiggleで購入する

楕円チェーンリングメーカー Rotor/ローター

O.SYMETRIC/オーシンメトリック

Rotorと並んで定番とされているフランスのメーカーです。人間の力をいかに効率的に推進力に変換できるかを突き詰めて、ただの楕円ではなく細かい変化を付けているのが特徴です。形が凸凹と波打っている楕円リングに仕上がっています。

また、史上最高のツール・ド・フランスで王者のフルームが使っているのもこのメーカーです。ロードバイクの他にMTBやTTバイク用の楕円リングもリリースしています。

O.SYMETRICの楕円リングをWiggleで購入する

楕円チェーンリングメーカー O.SYMETRIC/オーシンメトリック

DOVAL/ドゥヴァル

何と言っても安さが魅力の韓国メーカーです。とにかく楕円リングを気軽に安く試してみたい人におすすめです。また価格の割には、楕円率など様々なタイプが揃っています。

楕円の形にはこだわって作っているかは分かりませんが、形状は細かいので有力メーカーの商品を研究して真似している感じはします(笑 口コミを見ると、そこまで批判的なものは少ないので、普通に使えるレベルとなっているのでしょう。

DOVALの楕円リングをAmazonで購入する

楕円チェーンリングメーカー DOVAL/ドゥヴァル

ABSOLUTE BLACK/アブソリュートブラック

ロードバイクのフレームメーカー「トレック」の元社員が独立して設立したメーカーです。 イギリスで設計し、ドイツの材料を使用して、ポーランドで製造するこだわりぶりです。

チェーンリングとしては珍しいアルミの中で最も固い素材「AL7075」を採用し剛性をアップさせています。たわみにくいチェーンリングは変速性能を損なわず、ライダーのパワーを逃がしません。シンプルなデザインも特徴です。

ABSOLUTE BLACKの楕円リングをAmazonで購入する

楕円チェーンリングメーカー ABSOLUTE BLACK/アブソリュートブラック

高級ロードバイクメーカー「ピナレロ/Pinarello」の特徴と性能高級ロードバイクメーカー「ピナレロ/Pinarello」の特徴と性能前のページ

乗り心地は最高!国産フレームメーカー「アンカー/anchor」の特徴次のページ乗り心地は最高!国産フレームメーカー「アンカー/anchor」の特徴

関連記事

  1. 10万円以下!ロードバイクのおすすめホイール!クリンチャー編

    おすすめパーツ

    10万円以下!ロードバイクのおすすめホイール!クリンチャー編

    以前の記事「ホイール選びの参考に!31ブランドイメージまとめ」でホイー…

  2. 10~20万円で買える!ロードバイクおすすめホイール!クリンチャー編

    おすすめパーツ

    10~20万円で買える!ロードバイクおすすめホイール!クリンチャー編

    前回の記事「10万円以下!ロードバイクのおすすめホイール!」で10万円…

  3. ロードバイク・クロスバイクのタイヤ寿命と交換時期

    おすすめパーツ

    ロードバイク・クロスバイクのタイヤ寿命と交換時期

    ロードバイク、クロスバイクのパーツで唯一地面と接触しているパーツがタイ…

  4. 自転車のホイール交換!シマノ・カンパ・フルクラムの違いを比較

    おすすめパーツ

    自転車のホイール交換!シマノ・カンパ・フルクラムの違いを比較

    ロードバイクはホイールを高性能なものに交換すれば走りが軽くなります。も…

  5. ドロップハンドル・ステム・シートポストの人気メーカー10選

    おすすめパーツ

    ドロップハンドル・ステム・シートポストの人気メーカー10選

    ロードバイクのドロップハンドル、ステム、シートポストはシンプルな作りで…

  6. どれにする?クリンチャータイヤのおすすめチューブ 6選!Pedalista

    おすすめパーツ

    クリンチャータイヤ用のおすすめチューブ6選|スポーツ自転車

    クリンチャータイヤの中に入れるインナーチューブには、メーカーやモデルに…

人気記事

  1. 3大コンポーネント価格と重量 比較一覧表 【シマノ/カンパ/スラム】
  2. どれを選ぶ!?3大コンポーネントメーカーの特徴 - シマノ編
  3. ロードバイク ロードレース 用語集
  4. 交換前に確認!バーテープの選び方と素材別の特徴 | ロードバイク
  5. 自転車で落車を防ぐ|ロードバイク
  6. 購入の参考に!ロングライドやレースにおすすめのクリンチャータイヤ
  7. プロファイルデザイン、ヘッド、ボーマ、ボントレガー、マヴィック、ミケ、ミュラー、ライトウェイト、レイノルズ、ロルフプリマ
  8. 本当に必要!?自転車ウェアの機能と選び方 - サイクルジャージ
  9. 欲しい自転車に乗る!格安でロードバイクをつくる方法!
  10. ホイール選びの参考に!30ブランドイメージまとめ part② アンブロシオ、ティーエヌアイ、ディーティー スイス、トーケン、トッポリーノ、ノヴァテック、ピーゼット レーシング、ファスト フォワード、フルクラム、エークラス

アーカイブ

  1. ボルトの締めすぎはダメ!締め付けトルクが重要な理由とは?

    メンテナンス・修理・調整

    ボルトの締めすぎはダメ!締め付けトルクが重要な理由とは?
  2. 長距離走っても大丈夫!ロードバイクでのつらい膝の痛み解消法とは?

    初心者入門

    長距離走っても大丈夫!ロードバイクでのつらい膝の痛み解消法とは?
  3. ロードホイールの空気抵抗

    おすすめパーツ

    ロードバイクのディープホイール|空気抵抗と効果
  4. ロードバイクのドロップハンドル!形状とサイズ&失敗しない選び方

    おすすめパーツ

    ロードバイクのドロップハンドル!形状とサイズ&失敗しない選び方
  5. アルミクリンチャーホイールからカーボンチューブラーに交換した感想

    ウェア・アクセサリー

    アルミクリンチャーホイールからカーボンチューブラーに交換した感想
PAGE TOP