ロードバイク有名人気メーカーのイメージや特徴を個人的な意見でまとめる第3弾です。前回までは欧州編をまとめましたが、今回は北米とアジア編です。カナダ、アメリカ、台湾、日本のメーカーを紹介します。
中でも台湾のフレームメーカーは、ヨーロッパや北米のほとんどの有名メーカーが製造を委託するほど技術が発達しています。なおかつコストが安いので高性能なロードバイクが安く購入できるメリットがあります。
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【目次】
cervélo(サーヴェロ)|カナダ
エアロ系のロードバイクに人気があり、カッコいいスタイリッシュなイメージです。ヒルクライムより平地での高速巡行やTT(タイムトライアル)に強い印象ですね。実際に、トライアスロンなどで使用する空力性能に優れたTTバイクの種類が豊富です。
エアロタイプのSシリーズは、リヤタイヤを包み込むようなシートチューブ形状が目を引きます。TTが得意なクロノマンにサーヴェロは似合うでしょう。
価格帯はかなり高く、ミドルグレード以上のモデルしか取り扱っていないのが潔くていいです。後、個人的にサーヴェロのロードバイク乗っている人見ると男前に見えます。(cervélo/サーヴェロ公式サイト)

cervélo/S5
Argon18(アルゴン18)|カナダ
1989年に設立され、最近グランツールなどの主要大会で見かけるようになったフレームメーカーです。日本ではまだメジャーではなく、「なんか名前に数字が入っているぞ」くらいの印象しかまだありません。(すいません汗)
乗っている人もまだ見たことがないです。フレーム形状はサーヴェロに似ているので山より平地が速そうなエアロ系が得意な感じです。デザインがカッコいいので、今後日本でも知名度が上がりそうです。(Argon18/アルゴン18公式サイト)

Argon18/NITROGEN PRO
LOUIS GARNEAU(ルイガノ)|カナダ
量販店などでも多くのモデルが販売されている、カジュアルで親しみやすいフレームメーカーです。本格的なスポーツ自転車というよりも、どっちかというとファッション性が高く街乗り感が強いです。
オシャレで価格帯は安いですが、本物のロードバイクというにはやや物足りないです。性能的にはちゃんとした自転車なのですが、あまりにも一般的な量販店で販売されているのでそのようなイメージになってます。
カジュアルな私服でちょっとそこまで行きたい人や、のんびりサイクリング、気軽に通勤に使う人におすすめです。(ルイガノ公式サイト)

LOUIS GARNEAU
SPECIALIZED(スペシャライズド)/S-WORKS(エスワークス)|アメリカ
エントリー~ミドルグレードのモデルがスペシャライズド、ハイグレードがS-WORKSとなります。フレームに記載されるブランド名は違いますが、リリースしているメーカーは同じです。
S-WORKSは有名な世界トッププロチームが複数使用しており、2017年現在、ツール・ド・フランスなどの世界トップレベルのロードレースでも1番多く見るフレームメーカーです。もちろん実績も数多くあげていますね。
スぺシャライズドの価格帯は普通ですがS-WORKSはかなり高価です。限定版などは個性的なカラーリングが多くリリース中。今最も世界的イメージ戦略で成功しているフレームメーカーじゃないでしょうか。(SPECIALIZED/スペシャライズド公式サイト)

SPECIALIZED/TARMAC MEN EXPERT

S-WORKS/TARMAC MEN ULTRALIGHT
Cannondale(キャノンデール)|アメリカ
名前からロケットや弾丸みたいな加速をイメージしてしまいます。実際ハイグレードモデルはかなり軽量で、ギリギリまで無駄をそぎ落としてあるので、ガチムチのスプリント向けの印象です。
また、アルミロードの最高峰と言われるCADD(キャド)シリーズが有名で、最新のCADDにちょっといいホイールを付ければ高性能なバイクの出来上がりです。高性能なアルミフレームが欲しいならキャノンデールは選択肢に入るでしょう。
代表的なカラーは鮮やかなグリーンで、お抱えの自転車チームもグリーンのジャージを着用して活躍しています。(Cannondale/キャノンデール公式サイト)

Cannondale/SUPERSIX EVO
TREK(トレック)|アメリカ
最新式の風洞実験で風の抵抗を考えた設計など、各所に革新的なアイデア盛り込んでくるフレームメーカーです。機械的でクール、斬新、そんなイメージです。
例えばハイグレードモデルのマドンは、ワイヤー類をすべてフレーム内に収納し、フレームと一体化したようなブレーキで空気抵抗を減らす、トップチューブとシートチューブを切り離して振動吸収性を高めるなど、他メーカーにはない最新のアイデアと技術が盛り込まれています。
やっぱり価格帯は高め(笑。その他、カラーリングを細かく自分で組み合わせてこだわりの1台を作れる独自のシステムが特徴です。
トレックがスポンサーのトッププロチーム「トレックファクトリーレーシング」では日本人の別府選手が活躍中!また、トレック専門ショップを開店するなど日本での販促活動に積極的なメーカーですね。ロングライドをしていると乗っている人をよく見かけます。蛇足ですが自分の嫁もTREKに乗っています。 (TREK/トレック公式サイト)

TREK/Madone 9.9
GIANT(ジャイアント)/LIV(リブ)|台湾
ジャイアントはコストパフォーマンスが非常に高く、普通の自転車ショップでも多く販売されています。会社は台湾にありますが、ツール・ド・フランスなどに出場すで活躍するプロチームを持っている一流フレームメーカーです。
クロスバイクでは定番となっているエスケープR3が有名ですね。価格帯も安目で最初の一台には持ってこいですが、他人とかぶる事が多いので個性はあまり出せません。女性専用でLivというブランドも発売されています。
また、欧州や北米の有名トップメーカーの製造も請け負っていて、世界で販売されているミドルグレード以下のロードバイクの多くが台湾製といっても過言ではないでしょう。
フレームメーカーにこだわりがなければ、ジャイアントは最初の一台としておすすめです。(GIANT/ジャイアント公式サイト)
関連記事:初心者でも購入しやすい一流自転車メーカー!ジャイアントとメリダ

GIANT/TCR ADVANCED SL 0

LIV/LANGMA ADVANCED SL 0
MERIDA(メリダ)|台湾
ジャイアントと同じく台湾製ですがトッププロチームの「ランプレメリダ」を持つ世界的一流フレームメーカーです。2017年現在、新城選手が所属しているチームで、近年日本での販促に積極的ですね。
コストパフォーマンスが最高でエントリーモデルは8万円~からあります。ハイグレードモデルにはかなりの軽量モデルがあり性能も間違いありません。
また、ジャイアントと同じく世界の有名メーカーのフレーム製造を請け負っています。近年は最安値のロードバイクでも、ワイヤーをフレームに内蔵するなど、細かい努力もうかがえます。(MERIDA/メリダ公式サイト)
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MERIDA/SCULTURA TEAM-E
anchor(アンカー)|日本
日本が誇る日本人の為のフレームメーカーです。デザインやカラーリングも含めて素直で実直なイメージです。ジオメトリー(フレームの各寸法)が日本人の体形に細かく合わせてあるのが大きな特徴ですね。
自分もアンカーのRIS9というモデルに乗っていた時期がありますが、非常に乗りやすく、体にぴったりフィットした疲れないロードバイクでした。次に新しいロードバイクを買うなら、アンカーも十分考えます。
また、ハイグレードモデルのカーボンフレームでも硬すぎず適度な柔らかさがあり、その上推進力がありました。乗り手の実力に合わせて機種も豊富なので、初心者の最初の一台におすすめです。価格帯は普通ですね。(anchor/アンカー公式サイト)
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anchor/RS9
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