2016年7月から新デュラエース R9100/R9150系が販売開始されました。4年ぶりの新型リニューアルとなってどのような進化を遂げたのか?また、どのような機能を搭載しているのか?をパーツごとに簡単にまとめます。できるだけできるだけ専門用語は使わずに、分かりやすい内容にしています。
【関連記事】
3大コンポーネントメーカーの特徴 – シマノ編
新デュラエースの基本性能
シマノの最高コンポーネント「デュラエース」。値段はお高いですが、ローディーなら誰しも一度は憧れるんじゃないでしょうか?(笑 新デュラエースのコンセプトは「ライダーの出力を、全て推進力に変換する」です。基本的な性能は、F2速×R11速、機械式のR9100系と有線電動式(Di2)のR9150系があります。
また、デュラ初の油圧式ディスクブレーキやパワーメーターも採用しています。その他、シフトレバーの操作性やリヤディレイラーの変速、ブレーキの制動力、電動シンクロシフト、スマホと連動できる点などが進化しています。それではパーツごとに紹介します。
デュラエースをAmazonで購入する
格安サイトWiggleでデュラエースを購入する
クランクセット
クランクアームの裏側に目立たないようパワーメーターを搭載しています。パワーメーターはシンプルで控えめな外見ですが計測精度は高いです。パワーメーターを搭載したモデル(FC-R9100-P)と、搭載していないモデル(FC-R9100)から選べます。
また、パワーメーターは充電式でチェーンリング交換に対応でき、最新のデータ更新もBluetoothを通じて無線で行えるので長期間の使用も問題ないですね。デザインは9000系から受け継いだ4アーム式となっていて、軽量ながら高剛性で耐久性もピカイチです。
【FC-R9100】
価格/55,980円(165~180mm,34-50,36-52,39-53)
価格/58,239円(165~180mm,42-54,42-55)
【FC-R9100-P/パワーメーター搭載】
価格/143,662円(165~180mm,34-50,36-52,39-53,42-54,42-55)
ブレーキ
キャリパーブレーキ
キャリパーブレーキはプロの意見を取り入れてブースターを内部に入れて、たわみを43%減少させることに成功しています。それにより以前より強い力でホイールを挟んで制動力を高めています。また、最近のトレンドに合わせて28Cまでのタイヤ幅に対応しています。
【BR-R9100】
価格/35,883円(フロント、リヤセット)
【BR-R9110-RS/シートステー式】
価格/18,816円(リヤのみ)
油圧式ディスクブレーキ
9100系から新登場の軽量油圧ディスクブレーキは、プロ用とあって相当の軽量化を施してあります。その他、冷却性能も高く、放熱フィン付きのディスクローターを採用し、2000m級の峠を一気に下っても問題ないレベルです。ディスクローターのサイズは複数用意されているので多くのロードバイクと互換性があります。
【BR-R9170/フラットマウント式】
価格/14,388円(フロントのみ)
価格/14,072円(リヤのみ)
シフトレバー
機械式シフトレバーには大きな変更はありませんが、電動式(Di2)はシフトの調整が可能になっており、自分好みに変速方法をカスタマイズできます。また、油圧ディスクブレーキのシフトレバーはゴツくなりがちですが、新デュラの油圧ディスクブレーキのシフターはスリムで握りやすく見た目もカッコイイです。
その他にも、主にTTやトライアスロンで使用するデュアルコントロールレバーを使えば、変速モードを3種類から選んで使えるようになります。まずは普通の操作と同じ「マルチシフトモード」。それに、フロントを操作したときにリアを1~2速勝手に変速してくれる「セミシンクロモード」、一つの動作でギア比を計算してより効率の良い歯の組み合わせを選択し、フロントとリアを自動で変速してくれる「フルシンクロモード」があります。
【ST-R9100/機械式】
価格/51,644円(左右セット)
【ST-R9150/電動式】
価格/64,307円(左右セット)
【ST-R9120/ディスクブレーキ機械式】
価格/32,076円(左右セット)
【ST-R9150/ディスクブレーキ電動式】
価格/38,536円(左右セット)
フロントディレイラー
機械式はより小さな力で変速できるようになり、かつ多様化するワイヤーの取り回しに対応しています。電動式は大きさがコンパクトになり、フルパワーでの走行でも安定した変速が可能となりました。
【FD-R9100/機械式】
価格/12,131円(34.9mm)
価格/12,190円(31.8mm/28.6mm)
価格/11,226円(直付)
【FD-R9100/電動式】
価格/38,333円(直付)
リアディレイラー
見た目が大きく変わりました。本来のリヤディレイラーでは右に少しはみ出していたので、傷めないように気を使っていました。
しかし新デュラでは、はみ出した部分を引っ込めた構造になっているので、右側に落車しても破損のリスクが少ないです。また、電動式はさらにコンパクトになっています。
【RD-R9100/機械式】
価格/21,492円
【RD-R9150/電動式】
価格/62,041円(直付)
ホイール
24mm、40mm、60mmとリムハイトは3種類あります。大きく変わったのはその見た目ですかね。前作までもっさりしたデザインでちょっと損していましたから(笑 新作は黒を基調としたシンプルなデザインになっています。
後、わずかですが空力性能も向上しています。60mmハイトでスプリントした時に16W出力を削減しています。
ワイヤレス機能
以前の電動式はPCと接続しての設定変更が必要だったですが、新しい無線内臓ユニットを使えばタブレットかスマホを使って離れていても変速スピードや変速モードなどを細かく調整できます。つまり、タブレットやスマホで簡単にディレイラーの動きを好みの感覚に微調整できるのです。
デュラエースをAmazonで購入する
格安サイトWiggleでデュラエースを購入する
【関連記事】
3大コンポーネントメーカーの特徴 – シマノ編