シマノ(shomano)の電動式コンポ[Di2]について、ディレイラー調整方法を画像付きでわかりやすく紹介します。電動式のディレイラー調整は機械式と違ってすごく簡単です。技術の進化ってすごいですねぇ・・。
リヤディレイラーの調整
リヤディレイラーの調整は慣れてしまえば簡単です。まずはリヤのギヤを内側から5枚目に合わせます。
次にジャンクションの下にあるボタンを赤いライトが点灯するまで長押しします。これで調整モードに切り替わります。余談ですが、このボタンはロードバイクを抱えるときにうっかり押してしまいがちです。知らないうちに調整が狂ってしまうので注意しましょう。
クランクをゆっくり回しながら、リヤのロー側(内側)に落ちる変速スイッチをパチパチと間隔をあけて何度か押します。1回押すごとにわずかにリヤディレイラーが内側に移動していきます。押すスイッチは下図の赤い部分です。
内側から4枚目のギヤにチェーンがあたり、カリカリと音がした時点で変速スイッチを押すのをやめます。
そして今度はハイ側(外側)に落ちる変速スイッチを4回押した所がベストの位置です。押すスイッチは下図の赤い部分です。再度ジャンクション下のボタンを長押しして調整モードから通常モードに戻します。赤い点灯が消えたらOKです。
後はローアジャストボルトと、トップアジャストボルトの調整を行います。ローアジャストボルト調整は、リアディレイラーを最大ギア(1番内側のギヤ)に合わせてローアジャストボルトを左リンクに触れるくらいまで締め込みます。締め過ぎるとモーターが異常を検知し変速動作が正しく動作しないので注意。
トップアジャストボルト調整は最小ギア(1番外側のギヤ)に変速し、左リンクに触れるくらいまで締め込みます。
次に、その位置からトップアジャストボルトを反時計方向へ1回転させます。最後の1回転は、オーバーストローク分を確保する作業なので必ず行いましょう。
最後にBテンションアジャストボルトの調整を行います。チェーンをフロントインナー、リアを最大ギア(1番内側)にセットしてクランクを逆に回します。
そして、チェーンが滑らかに動くギリギリの位置までガイドプーリーがギアに近づくようにBテンションアジャストボルトを回して調整します。
次にチェーンをリアの最小ギアにセットして、同様にチェーン詰まりがしないことを確認します。これでリアディレイラーの調整は完了です。次はフロントディレイラーの調整です。
フロントディレイラーの調整
フロントディレイラーの調整は機械式と似ています。まずはロー側の調整をします。フロントギアをインナー(小さいギア)にリヤを最大ギア(1番内側のギヤ)に合わせます。
そして、ロー側のアジャストボルトをまわしてチェーンとチェーンガイド内プレートとの隙間が「0~0.5mm」になるよう調整します。ロー側のアジャストボルトは下の画像の赤丸の位置にあります。
次にトップ側の調整です。フロントギアをアウター(大きいギア)にリヤを最小ギア(1番外側のギヤ)に合わせます。
次に、トップ側のアジャストボルトをまわして、チェーンとチェーンガイド外プレートとの隙間が「0.5~1.0mm」になるよう調整します。トップ側のアジャストボルトは下の画像の赤丸の位置にあります。
最後にフロントギヤとリヤギヤの全段変速をやってみてスムーズに動けば終了です。変速に異常があればもう一度調整をやってみましょう。
それでも上手くいかない場合はプロショップに持って行った方がいいかもしれません。ディレイラーが曲がったり破損している可能性があります。