前回の記事「サイコンってどんな機能があるの?」でサイコン(サイクルコンピュータ)の必要性と機能について書きましたが、今回は目的別におすすめのサイコンを紹介します。
ゆっくりサイクリングしたり通勤に使う「ポタリング向き」、ダイエットやフィットネスに使う「フィットネス向き」、ちょっと長距離を乗りたい人に「ロングライド向き」、レース出場に向けて本格的にとレーニングしたい人は「トレーニング向き」、Zwiftに使いたい人は「Zwift対応」と目的別におすすめサイコンを紹介します。
配線でセンサーとサイコンをつなぐ有線式は不便なので、今回は全て無線式(ワイヤレス)かGPS式のサイコンのみをピックアップします。
【目次】
サイクルコンピューターのメーカー
日本で販売されているメーカーは結構あります。日本で手に入れやすい主要なものを軽く挙げますとガーミン、キャットアイ、ユピテル、ポラール、パイオニア、VDO、Wahoo Fitness、ジャイアント くらいですかね。
この中でもキャットアイとガーミンは有名で、特にキャットアイは多くの商品をリリースしており販売しているショップが多いです。ガーミンは高価ですが本格的に乗っている人には定番ですね。しかし、特にこだわりがなければキャットアイ(CAT EYE)が価格が安くて、そこそこ高性能なのでおすすめです。
ポタリング向きのサイコン
ポタリング用のサイコンで重視するのはやっぱり価格ではないでしょうか。速度や距離など基本的な性能があればいいと思います。
キャットアイ/CC-VT230W
時間、距離を測定する基本的な機能が揃っていて、有名メーカー「キャットアイ」の最安値となる商品です。「カロリー消費」も表示できます。
機能は 走行速度、走行時間、走行距離、平均速度、最高速度、消費カロリー、積算距離、時計、ペースアロー(走行速度が平均より速いか遅いかを表示)、節電機能、電池寿命:約1年(電池交換可能)、重量:26.4g となります。
希望小売価格:¥5,000(税別)
キャットアイ/CC-RD310W
薄くて小ささが売りのモデルです。距離計測、時間計測、速度計測など基本的な機能は全て揃っています。
機能は 走行速度、積算距離、走行距離、走行距離2、走行時間、平均速度、最高速度、時計、ペースアロー、節電機能、オートモード、電池寿命:約1年、サイズ:47X32X12.5mm、重量:12g となります。
希望小売価格:¥7,000(税別)
フィットネス向きのサイコン
ダイエットなどが目的の人に欲しい機能は「カロリー消費」ですね。どのくらいのカロリーを消費したのかチェックできればモチベーションも維持できます。この「カロリー消費」を計算する機能は比較的安価なモデルに搭載されているので購入しやすいと思います。
キャットアイ/CC-VT235W
基本的な機能に「カロリー消費」機能とバックライトが付いているモデルです。バックライトがあると夜間でも液晶の表示を確認できます。
走行速度、走行時間、走行距離、平均速度、最高速度、消費カロリー、積算距離、時計、ペースアロー(走行速度が平均より速いか遅いかを表示)、バックライト、節電機能、電池寿命:約1年、重量:26.4g
希望小売価格:¥5,500(税別)
キャットアイ/CC-TR310TW
心拍数やケイデンスをはかれる高機能なフィットネス向きのサイコンが欲しい人はコレです。価格はちょっとお高いです。
機能は 走行速度、平均速度、最高速度、心拍数、平均心拍数、最大心拍数、ケイデンス、平均ケイデンス、最高ケイデンス、日付、時間、消費カロリー、積算時間、積算距離、走行時間、走行距離、カウントダウン距離、ラップ番号、リアルタイム区間平均速度、ラップタイマー、リアルタイム区間走行距離、電源寿命:約1年、重量:30g(電池を含む) となります。
希望小売価格:¥25,000(税別)
ロングライド向きのサイコン
ロングライドでは時に100km以上の長距離を走ります。なので体調を確認しながら効率よく走りたいのでケイデンス(ペダル回転数)や心拍数をはかれる機能が欲しいですね。
キャットアイ/CC-RD410DW
速度はもちろんケイデンスもはかれる本格的なサイコンです。別売りの心拍センサーを購入すれば心拍数もはかれます。あらかじめ心拍センサーがセットになっている「CC-RD430DW ¥19,000(税別)」もリリースされています。
機能は 走行速度、走行時間、ケイデンス、走行距離、走行距離、平均速度、最高速度、積算距離、時計、ペースアロー、節電機能、オートモード、電池寿命:約6ヶ月、サイズ / 重量:46.5x31x16mm / 20.3g となります。 ※心拍センサーを購入すれば心拍計測も可能
希望小売価格:¥14,000(税別)
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ガーミン/Edge520J
ガーミンはキャットアイにくらべて価格が高いですが、GPSが搭載されており非常に高性能です。その中で一番価格が安いEdge520Jですが価格は5万円近くします。ケイデンスや心拍はもちろん計測可能。
その他に指定したコースでのタイムを記録し友達と仮想レースを行えたり、走りのデータを細かく様々な角度から分析する機能や、トレーニング終了時に回復に必要な時間と回復の度合いをアドバイスしてくれる機能などサイクリストが欲しい機能が詰め込まれています。
上位モデルと比べて地図を表示する機能が弱くあまり使えないとのクチコミがありますが、知っている道を走る分には問題ないでしょう。また、ANT+対応なのでZwiftにも使えます。
希望小売価格:¥49,800(税別)
トレーニング向きのサイコン
トレーニングは自分の体調管理や、練習の成果を確認できる機能があったほうが良いですよね。そうなるとやはりガーミンの上位モデルが対象となります。どちらも世界中で非常に人気があるモデルです。なかなかのお値段しますが・・(笑
ガーミン/Edge810J
ナビ機能が付属しているガーミンのミドルグレードモデルです。ガーミンのサイコンは勾配も計測できるのでヒルクライムのトレーニングには持って来いですね。
Edge810Jは性能的に申し分なく、最高グレードのEdge1000Jと大きな違いはありませんが、やや動きが重たくフリーズする事がたまにあるようです。
希望小売価格:¥59,800(税別)
ガーミン/Edge1000J
ガーミンがリリースするサイコンの中で最高グレードの商品です。地図やナビ表示もしっかりしていてサクサク動きます。その他の機能も申し分ないのでお金に余裕があれば自分も欲しいです(笑
画面も大きめで見やすく少し小さいスマホといったイメージです。細かい機能が満載なのでいろいろと遊べるサイコンです。
希望小売価格:¥83,000(税別)
Zwift【ズイフト】対応サイコン
Zwiftでクラシックトレーナーを使用する場合はANT+かBluetooth対応のスピードセンサーが必要になってきます。上記で紹介したガーミンもANT+に対応しているのですが、もう少し低価格で購入できるサイコンを紹介します。
キャットアイ/CC-RD500B
Bluetooth® SMARTセンサーを使ってZwiftに対応できます。薄くて軽量、機能もシンプルで使いやすいです。スマートフォンに接続して記録したデータを確認できる機能があります。
機能は 走行速度、積算距離、走行距離、走行距離2、走行時間、平均速度、最高速度、ケイデンス、最高ケイデンス、平均ケイデンス、心拍数、最大心拍数、平均心拍数、パワー、海抜高度、時計、節電機能、電池寿命:約5ヶ月、重量:17g、ワイヤレス:Bluetooth® SMART となります。
希望小売価格:¥20,000(税別)
キャットアイ/CC-GL51 STEALTH evo +
キャットアイには少ないGPS式のサイコンです。ANT+規格センサー対応でZwiftにもしっかり使えます。ガーミンのように走行ログ記録(最大60時間)をとってデータ分析ができます。ただ、やはり機能の数や精度はガーミンが上なので、もう少し予算を増やしてEdge520Jにするかは迷う所です。
機能は 走行速度、平均速度、最高速度、時計、海抜高度、パワー、平均パワー、最大パワー、走行時間、心拍数、ケイデンス、左右パワーバランス(%)、走行距離、走行距離2、平均速度、平均心拍数、平均ケイデンス、最高速度、最大心拍数、最大ケイデンス、海抜高度、積算距離、標準使用時間:約10時間、繰返し充放電回数:標準300回、重量:50g、センサー信号通信方式:ANT+ となります。
希望小売価格:¥29,800(税別)
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