前回の記事で「締め付けトルクが重要な理由」について書きましたが、今回はパーツ別 締め付けトルクの目安、シマノ(shimano) コンポーネントの適正トルク、カンパニョーロ(Campagnolo) コンポーネントの適正トルクをザックリまとめました。
スポーツ自転車の修理やメンテナンス時の参考にしてください。ただ、今回掲載してあるのは、あくまで参考の数値です。適正トルクが本体に書いてあるパーツもあるので必ずチェックしてみてください。
まとめたトルク値は「パーツ別 適正トルク」「シマノ コンポーネントの適正トルク」「カンパ コンポーネントの適正トルク」です。
パーツ別 適正トルクの目安
各パーツ別 適正トルクの目安です。なお、カーボンは割れやすく、低めのトルクにしないと破損する可能性があるので注意!
- ステム(コラム側) – 【4~8Nm】 フォークコラムがカーボンの場合は、指定トルクの記載がないか要チェック。
- ステム(ハンドル側) – 【4~6Nm】 ハンドルがカーボンの場合は、指定トルクの記載がないか要チェック。
- ヘッドパーツ – 【1~2Nm】
- ペダル – 【30~50Nm】
- シートポスト – 【3~10Nm】 シートポスト、フレームがカーボンの場合は、指定トルクの記載がないか要チェック。
- サドルの固定 – 【18~22Nm】 サドルのレールがカーボンの場合は、指定トルクの記載がないか要チェック。
- ボトルゲージ – 【2~4Nm】 フレーム、ボトルゲージがカーボンの場合は、特にオーバートルクに注意。
シマノ コンポーネントの適正トルク
- シフター – 【6~8Nm】
- ブレーキ 本体取り付け – 【8~10Nm】
- ブレーキ ワイヤー – 【6~8Nm】
- ブレーキ シューホルダー – 【5~7Nm】
- ブレーキ シュー – 【1~1.5Nm】
- BB(ホローテックⅡ) – 【35~50Nm】
- クランクボルト – 【42Nm】
- クランク チェーンリングボルト – 【12~16Nm】
- クランクキャップ – 【0.7~1.5Nm】
- Fディレイラー – 【5~7Nm】
- Fディレイラー ワイヤー – 【5~7Nm】
- Rディレイラー – 【8~10Nm】
- Rディレイラー ワイヤー – 【5~7Nm】
- プーリーケージ – 【1.5~2Nm】
- カセットスプロケット – 【30~50Nm】
- ペダル – 【35Nm以上】
- クリート – 【5~6Nm以上】 SPD、SPD-SLどちらも同じトルク。
カンパ コンポーネントの適正トルク
- シフター(エルゴパワー) – 【10Nm】
- ブレーキ 本体取り付け – 【10Nm】
- ブレーキ ワイヤー – 【5Nm】
- ブレーキ シューホルダー – 【8Nm】
- ブレーキ シュー – 【1~1.5Nm】
- BB(ホローテックⅡ) – 【35Nm】
- クランクボルト – 【12~14Nm】
- クランク チェーンリングボルト – 【8Nm】
- Fディレイラー(直付) – 【7Nm】
- Fディレイラー(バンド) – 【5Nm】
- Fディレイラー ワイヤー – 【5Nm】
- Rディレイラー ワイヤー – 【15Nm】
- Rディレイラー ワイヤー – 【6Nm】
- プーリーケージ – 【3Nm】
- カセットスプロケット – 【40~50Nm】
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