ガチャガチャとシフトチェンジ(変速)でペダルの軽さを細かく調整できるのもロードバイクやクロスバイク、MTBの魅力の一つです。多い物では27段変速もあります。
ただ、おそらく初心者だと思いますが、ディレイラーにダメージを与えそうなシフトチェンジをやっている人、変速のタイミングがうまくいってない人などをたま~に見かけます。
ロードバイク、クロスバイクの変速機を長持ちさせる為、体力を維持しながら効率的に走る為にも正しい方法でシフトチェンジをできるようにしたいですね。そこで今回はシフトチェンジの基本とタイミングを簡単にまとめます。
【目次】
シフトチェンジはペダルを回しながら!
基本中の基本ですがシフトチェンジはペダルを回しながら行います。停止したまま行うと、ディレイラーは動くのにチェーンが移動しないのでディレイラーに負荷がかかったままの状態になります。
そうなると、ディレイラー周りにひずみが生じて、うまくシフトチェンジができない事になります。こうなったら、最悪の場合「調整しても滑らかな変速ができない」のでディレイラーを交換しなければいけません。
フロントギアの使い分け
通常走る時にはフロントギアはアウター(大きいギア)を使います。ぺダルは重くなりますが、スピードに乗ったら速く走れます。基本的にフロントはアウターで動かさずに、細かい調整はリアのギアで行います。
フロントのインナー(小さいギア)はキツイ坂道や信号待ちのスタートなどで使います。ペダルは軽くなりますが、スピードはでません。
ただ、力が弱い女性やスポーツ自転車の初心者の人は通常走行でインナーを使ってもいいと思います。自分の体力に合わせて使い分けてください。
チェーンの斜めがけはNG
チェーンが極端に斜めになるようなギアの選択はしないようにしましょう。斜めがけのままチェーンとギアが回転すると、負担がかかるからです。
フロントがアウターの場合は、リアをインナーギア2~3枚の位置にしないようにします。フロントがインナーの場合は、リアをアウターギア2~3枚の位置にしないようにします。
フロントを変速したらリアのギアが無理な位置にないかを確認しましょう。また、フロントを変速するとペダルの重さが大きく変わるので、同時にリアも変速した方がいいですね。
大きなトルクでの変速はダメ
山道など長い登り坂でスポーツ自転車に乗ると、ゆっくしりた速度でペダルを力任せにグイグイ漕ぐ人は多いんじゃないでしょうか?しかし、その走り方ではチェーンが強い力で引っ張られた状態になり、シフトチェンジをするとディレイラーも「ガチンガチン!」と鈍い音を立てて変速します。もちろんディレイラーに大きな負荷がかかるので良い事ではありません。
なので、登り坂や走り始めの大きなトルクがかかる状況では、ギアを軽くして無理のない力でペダルを回せるようにしましょう。目安はくるくる回せる感じで、1分間に70回転以上は欲しいですね。できればケイデンス(ペダル回転数)が計測できるサイクルコンピュータがあると便利です。
加速では段階的にギアを上げる
信号待ちや休憩などでロードバイクを停止させる前にギアを落として軽くしておきます。走り始めた時に無理なくペダルを回せるギアまで落としましょう。
走り始めは軽いギアから徐々に重くしていきスピードを上げるようにします。どのタイミングでギアを変速すれば効率的かは人それぞれなので体で覚えていきましょう。
状況に合わせてマメに変速をする
ロードバイクで走っていると完全に平坦な道ではなく、わずかな上りと下りとなっている道は多いです。また、新しい道はアスファルトが滑らかでスイスイ走れますが、古い道では小さなゴツゴツしていて走りにくいです。
そして、風向きや風の強さによってもペダルの重さは全然違います。その時の状況に合わせて細かくシフトチェンジしましょう。
まとめ
- シフトチェンジはペダルを回しながら行う。
- フロントギアは通常の走行ではアウターを使う。坂道などではインナーを使う。
- チェーンが極端に斜めにならないようにフロントとリアのギアを調整する。
- 強くペダルを踏みこんでる時のシフトチェンジはダメ。
- 走り始めは段階的にギアを上げる。停車の前にはギアを落としておく。
- 細かい状況に合わせて変速をこまめにする。