ロードバイクは軽い方が速い?軽量化で効果が高いパーツは?

おすすめパーツ

最終更新日: 2017.06.4

ロードバイクは軽い方が速い?軽量化で効果が高いパーツは?

ロードバイク・クロスバイクに乗っている人ならば軽量化を一度は考えたことがあると思います。ただ、どれほど効果があるのでしょうか?

そこで今回は、漕ぎだし、平地巡行、ヒルクライム、ダウンヒルなど条件ごとに軽量化の効果をまとめました。その他、ロードバイク・クロスバイクで軽量化すると効果的なパーツについても書きます。

【関連記事】
10万円以下のおすすめCLホイール

10~20万円のおすすめCLホイール

軽量化の効果は?

軽量化の効果を走行条件ごとにまとめます。

漕ぎだし(スタート)

まずは漕ぎだし、いわゆるスタート直後ですが軽量化の効果は若干あります。人にもよりますが2kgも重さが違えば少しは体感できるんじゃないでしょうか。スタート直後の他にも、スピードを上げる時には加速が必要なので軽いロードバイクの方が有利になります。

特にロードレースでアタックをかける際には一瞬で差を広げないと後ろに付かれてしまうので、加速のキレは重要になります。レベルが高くなるとわずかな差でも軽量なバイクは有利になってきます。

平地巡行

次に平地巡行ですが軽量化の効果はあまりないと言っていいでしょう。ただ、「平地巡行は重い方が慣性の力で空気抵抗に負けないので有利」という考えは間違いです。

同じ速度で走ると、ペダルにトルクを「かける」と「抜く」を交互に繰り返しているので、微妙な加速を高速で繰り返して速度を維持している事になります。よって、スピードを維持するには車体が軽い方がほんのわずかな差ですがパワーを使わずに巡行できるのです。ただし、パワーを抜いて減速する場合は車体が重い方が速度が低下しにくいです。

ヒルクライム

やはり重力に抗って走る登りが一番軽量化の恩恵が大きいですね。体重を含めた重量が軽くなれば坂道はかなり楽に登れます。じゃあ、1kg違うとヒルクライムの走りはどこまで違うのでしょうか?例えば500mlのペットボトルを2本、フレームにくくり付けて坂道を走るというのはどうでしょう?イメージしやすいと思います。結構変わりますよね。

プロのロードレーサーも体重が60kg以上あるとキツイと言われています。なのでヒルクライマーは小柄か痩せている選手が多いです。ひょっとしたらロードバイクの軽量化よりお腹のお肉を減らした方が早いかもしれませんね(笑

ダウンヒル

坂道を下るダウンヒルは体重が重いほうがスピードに乗れます。ロードレースでもヒルクライマーよりスプリンターなどの大柄な選手が下りは得意です。ただ、下りはペダリングで体重の差をカバーしやすいのでそこまで気にしなくてもいいでしょう。

UCIルール

世界のロードレース界を仕切っている国際自転車競技連合(UCI)はレースに使うバイクは6.8kgという規定を設けています。現代の技術力を持ってすれば5kg以下の自転車も作れますが、あまり軽量化にこだわりすぎるのもどうかと思います。

軽量化もほどほどがいいかもしれませんね。練習して体力を高めたり、ペダリングの技術を高めたほうが速く走れるようになりますよ。ただ、パーツを使って少しでも速く走りたい気持ちもすごくわかります(笑

軽量化で効果が高いパーツ

【ホイール】★★★★★

何といってもホイールが一番効果が高いですね。エントリーバイクでもホイールを軽いのに交換すれば格段に走りが変わります。何故かというと直接足の力で回転させるのでホイールが軽いとペダルも軽くなるからです。

もし、20万円以下で最速のロードバイクを作れと言われたら安いアルミフレームにシマノのティアグラか105を載せて、出来るだけホイールに予算をかけます。余談ですが、ホイールの重量は総重量よりリムの重量が大切です。回転の外側が軽い方がよく回ります。(関連記事:ロードバイクのおすすめホイール!クリンチャー編)(関連記事②:ロードバイクのホイール交換と選び方

【タイヤ・チューブ】★★★★☆

タイヤとチューブもホイールと一緒に回転するので軽量だと走りに違いが出ます。ただし、軽量なチューブとタイヤは高価で薄く出来ているのでパンクの可能性が高くなり、通常に使うのに向いていません。ロングライドや練習、ポタリング、通勤には安くて頑丈なタイヤがおすすめです。軽量なタイヤとチューブはレース用ですね。(関連記事:ロードバイクのタイヤメーカー 特徴まとめ!

【シューズ・ペダル】★★☆☆☆

軽量なブンディングペダルとシューズに交換すれば少しだけ走りが変わります。あまり優先度は高くないですが、しっかりしたペダリングが出来れば効果はあるかもしれません。(関連記事:どう選ぶ?ビンディングシューズの種類とペダル互換

【その他】★☆☆☆☆

フレーム、シートポスト、ステム、コンポーネントなどのパーツ類です。軽量化には結構なお金がかかりますが、効果は思ったより少なく体感は出来ないかもしれないです。総重量で1~2kg軽くすれば登りがやや楽になる程度だと思います。

お金をかけるならホイールがおすすめですが、この手のパーツは軽くて高価だとデザインもカッコいいです(笑 欲しいですよねぇ・・。

【おまけ】★★★★☆

走行する速度を上げたいならピチピチ目なサイクルジャージがおすすめです。やはりロードバイクの抵抗は、身体にかかる空気抵抗がほとんどなので緩めのジャージ、もしくは普段着だとバタバタとしわの部分が空気抵抗を受けます。その違いは想像以上です。

後はポジションを調整してより前傾姿勢にしたり、腕を中に縮めるだけでも空気抵抗を減らせます。結局は重量も大切ですが空気抵抗が大きいんですよね・・。

まとめ

  • 軽量化で効果を体感しやすいのはヒルクライム。やや分かるのは漕ぎ出し。
  • ますはホイールを軽くするのが効率的。
  • 重量もだけど空気抵抗を減らすのも大事。

【関連記事】
10万円以下のおすすめCLホイール

10~20万円のおすすめCLホイール

自転車が好き!我が家にある愛車を全て紹介! ロードバイクのブログ ペダリスタ自転車が好き!我が家にある愛車を全て紹介!前のページ

10万円以下!ロードバイクのおすすめホイール!クリンチャー編次のページ10万円以下!ロードバイクのおすすめホイール!クリンチャー編

関連記事

  1. どれを選ぶ!?3大コンポーネントメーカーの特徴 - カンパニョーロ編

    おすすめパーツ

    どれを選ぶ!?3大コンポーネントメーカーの特徴 – カンパニョーロ編

    ロードバイクに装備されている3大コンポーネントメーカー【シマノ・カンパ…

  2. どれにする?ビンディングペダルの4大メーカー 特徴チェック

    おすすめパーツ

    どれにする?ビンディングペダルの4大メーカー 特徴と重量!

    前回の記事でビンディングシューズのおすすめブランドを紹介しましたので、…

  3. 10万円以下!ロードバイクのおすすめホイール!クリンチャー編

    おすすめパーツ

    10万円以下!ロードバイクのおすすめホイール!クリンチャー編

    以前の記事「ホイール選びの参考に!31ブランドイメージまとめ」でホイー…

  4. ホイール選びの参考に!30ブランドイメージまとめ part② アンブロシオ、ティーエヌアイ、ディーティー スイス、トーケン、トッポリーノ、ノヴァテック、ピーゼット レーシング、ファスト フォワード、フルクラム、エークラス

    おすすめパーツ

    ホイール選びの参考に!31ブランドイメージまとめ part②

    ロードバイクのホイールブランドの特徴や重量、価格をまとめて比較できるよ…

  5. 新型アルテグラR8000系ホイールWH-RS500と旧型WH-6800を比較

    おすすめパーツ

    新型アルテグラR8000系ホイールWH-RS500と旧型WH-6800を比較

    2017年6月にシマノから新たに販売された新型アルテグラR8000系シ…

  6. PD-5800 105 と PD-6800 アルテグラを比較!ピンディングペダル

    おすすめパーツ

    「PD-5800 105」と「PD-6800アルテグラ」を比較! ビンディングペダル

    乗っていたロードバイクから異音が発生したのでビンデシングペダルをシマノ…

人気記事

  1. ブランドイメージのまとめ 北米・アジア
  2. どれにする?スポーツ自転車のタイヤメーカー 特徴まとめ!
  3. ブランドイメージまとめ 欧州1
  4. 憧れの最上級ロードバイク!32ブランドまとめ 欧州編
  5. 見た目もこだわる!サイクルジャージのブランド一覧 35選 ②
  6. 本当に必要!?自転車ウェアの機能と選び方 - サイクルジャージ
  7. 誰でも簡単にすぐできる!ロードバイクで速く走れる呼吸法とは?
  8. どこまで走りが変わるのか? ロードバイクのホイール交換と選び方
  9. 買う前にチェックしよう!目的別 ロードバイクのタイプと特徴まとめ
  10. 初心者でも速くなれる!ロードバイクトレーニングの基本を知る

アーカイブ

  1. 自転車で動画を撮影する!スポーツカメラの使い方&おすすめメーカー

    ウェア・アクセサリー

    自転車で動画を撮影する!スポーツカメラの使い方&おすすめメーカー
  2. ロードレース観戦に行こう!日本の有名自転車チームまとめ!

    ロードレースが面白い

    ロードレース観戦に行こう!日本の有名自転車チームまとめ
  3. 比較まとめ!ロードバイク/クロスバイク/MTB/ミニベロの違い!

    初心者入門

    ロードバイク/クロスバイク/MTB/ミニベロの違い比較まとめ!
  4. 楕円リングの効果とは?メリットとデメリット・おすすめメーカー

    おすすめパーツ

    楕円リングの効果とは?メリットとデメリット・おすすめメーカー
  5. ブランドイメージのまとめ 北米・アジア

    完成車情報

    北米&アジア編 |ロードバイクのおすすめフレームメーカー 11選
PAGE TOP