ロードバイクを買う前の注意点

初心者入門

最終更新日: 2024.01.13

初心者向け!ロードバイク・クロスバイクの選び方と必要アイテム

スポーツ自転車(クロスバイク・ロードバイク・マウンテンバイク)のスタイリッシュな風貌と、スピード感&爽快感に魅せられて購入を検討している初心者の方は多いです。

そこで、スポーツ自転車の選び方と購入する際の注意点、必要アイテム、あると便利なアイテムをまとめました。クロスバイクやロードバイクは決して安い買い物ではないので、後悔がないよう自分に最適な1台を選びましょう。

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ロードバイク・クロスバイクの初心者入門

ロードバイク・クロスバイクを選ぶ基準

スポーツ自転車の価格は、性能やクオリティの違いで4万円~200万と普通の自転車に比べて高額です。まずは自分の予算と目的をしっかり決めましょう。

そして、自転車本体の他にも必要な道具やアイテムがあるので、予算にはプラス3万円は余裕を見ておいた方がいいでしょう。仮に総予算が12万円だとすれば、予備費用で3万円は残しておき、ロードバイクやクロスバイクは9万円以下で選びましょう。

自分が無理せず使える予算金額を決めたなら、次は目的を決めます。目的は人によって「ゆっくり近所を走りたい」「通勤通学に使いたい」「50km以上のロングライド」「アマチュアロードレースに出たい」などと違います。なので、ぞれぞれの目的に合ったスポーツ自転車を購入しましょう。

例えば、近距離ののんびりサイクリングが目的なのに、50万円のロードバイクは不要です。高額なスポーツ自転車は、性能がスピード重視なので乗り心地が犠牲になっている場合が多いです。

逆にロードレースに出たいならば、予算内でどこまで走行性能を上げられるかが重要になります。15万円の予算であれば、10万円のロードバイク本体を購入して、5万円で高性能ホイールに交換したほうがいいでしょう。

メーカーによって、価格のランク別に性能が違います。購入時はお店の人に予算と目的をしっかり伝えて相談してみてください。

自転車以外に必要なアイテム

スポーツ自転車を安全に楽しむためには、いろいろと必要なアイテムがあります。そこで、必ず必要な「必須アイテム」と、無くてもいいけどできれば欲しい「あると便利なアイテム」をまとめました。

【必須アイテム】
  • ヘルメット(5000~20000円):公道を走るので必ずかぶりましょう。
  • グローブ(3000~8000円):転倒した時はまず手を付くのでとても重要です。
  • フロントライト(1000~6000円):装備は法律で義務となってます。
  • リヤライト(2000~7000円):後ろにつける赤いライトです。テールライトとも言います。夜間走行で車からの視認性が高くなります。
  • 空気入れ(3000~7000円):ママチャリとは違う規格の仏式が必要。スポーツ自転車はタイヤが細く空気が抜けやすいです。
  • 盗難防止の鍵(2000~5000円):盗難防止に必要です。
  • アーレンキー(500~3000円):サドルの調整や急な修理の時に使います。
  • パンク修理キット(1000~2000円):スポーツ自転車はパンクしやすいです。応急のパンク修理もできるようにしておきましょう。
  • 携帯空気入れ(3000~10000円):出先でパンクした時に空気を入れます。

ロードバイクに必要な備品

【あると便利なアイテム】
  • サイクルコンピュータ(5000~50000円):走る速度がリアルタイムで表示されます。
  • ボトル(500~3000円):暑い時期の水分補給に。なければペットボトルや水筒でこまめに水分補給しましょう。
  • ボトルゲージ(500~3000円):バイクにボトルを装着するアイテムです。
  • ビンディングペダル(5000~30000円):足をペダルに固定します。シューズとセットで使用。
  • ビンディングシューズ(8000~40000円):足をペダルに固定します。ペダルとセットで使用。
  • サイクルウェア(8000~30000円):お尻にパッドがおり、快適に走れます。
  • サングラス(5000~30000円):紫外線や目の乾きから目を守ります。アイウェアとも言います。
  • サドルバッグ(3000~6000円):サドルに付けるバッグ。小物をまとめて入れておけます。
  • スタンド(3000~10000円):自転車を保管するときに立てかけられます。

ロードバイクのアクセサリー

目的別スポーツ自転車の参考価格帯

スポーツ自転車は性能によって価格が大きく違います。目的別の参考価格を簡単に掲載。あくまで大体の参考なので、お店でセール品や掘り出し物があればもっと安く手に入るかもしれませんね。

  • クロスバイク:4万円~10万円
  • のんびりサイクリング用ロードバイク:8万円~12万円
  • 通勤通学で使うロードバイク:8万~15万円
  • ロングライドに使うロードバイク(50km以上)に使う:10万円~30万円
  • レースなど本格的に走るロードバイク:20万円~

フレームの素材を決める

スポーツ自転車のフレーム素材は大きく分けて4種類あります。それぞれ特徴があるのでよく考えて選択しましょう。クロスバイクはアルミが一般的です。(関連記事:フレーム素材別 性能と特徴まとめ!

フレームの素材は4種類

フレーム素材別に特徴をまとめました。

クロモリ

クラシカルなスタイルのフレームが細身の自転車。クロモリは鉄でできているので、錆びやすく他の素材より重いのが難点。しかし、耐久力が高く独特のしなりで疲れにくいと評価する人が多いです。どちらかといえば、昔からスポーツ自転車を趣味にしている中高年に人気があります。

アルミ

クロスバイクや、8~20万くらいの比較的安価なロードバイクに多く使われている素材です。軽くて丈夫なうえ、カッチリ硬い乗り心地で乗り手のパワーをダイレクトに伝えるので、若くて体力がある人向きですね。太めのフレームスタイルも現代風で、コストパフォーマンスでは全素材中ナンバーワンです。

カーボン

最新の高級素材です。価格帯は大体20万円からと高価ですが、路面の微妙な振動をしなりで軽減してくれるので疲れにくく、非常に軽量という特徴があります。予算に余裕があれば一番おすすめです。ただし50万円以上のハイエンドモデルは速く走る為にかなり硬くしてある事が多く、初心者には向かないかもしれません。

チタン

珍しい素材で制作しているメーカーも少ないです。耐久性が高いと評判ですが、かなり高価なのであまり一般的ではありません。

ロードバイクのフレーム素材

メーカーとはフレームだけ

スポーツ自転車には、ビアンキ、トレック、ジャイアント、メリダなど様々なフレームメーカーがありますが、これらのメーカーが作っているのはフレームのみです。(フレームメーカー一覧はこちら)

ハンドル、ホイール、タイヤ、サドル、コンポーネント、ブレーキ(ディスクブレーキ)などは、それぞれ別の専門メーカーの部品を集めて1台のスポーツ自転車に組み上げてあります。なので、ロードバイクやクロスバイクを選ぶときは、フレーム以外の部品グレードやメーカーもチェックして購入しましょう。

パーツの名称

コンポーネントのグレード

フロントデイレイラー、リアディレイラー、クランク、ブレーキ(ディスクブレーキ)、シフター、スプロケットをまとめてコンポーネントと呼びます。コンポーネントのメーカーは主に3社(シマノ、カンパニョーロ、スラム)ありますが、日本で販売されている多くのスポーツ自転車にはシマノが装備されています。

そこでシマノ製コンポーネントのグレードをまとめますので、参考にしてください。グレードの違いで変速の精度、強度、耐久力、重量が変わってきます。

DURA-ACE(デュラエース) > ULTEGRA(アルテグラ) >105(イチマルゴ) >TIAGRA(ティアグラ) >SORA(ソラ) > Claris(クラリス) > Tourney(ターニー)

  • デュラエース:トッププロが使用する最高峰のグレード。高価ですが強度、軽さなど全てがハイクオリティ。電動タイプ(Di2)もあります。大体50万円以上のロードバイクに装備されている。
  • アルテグラ:本格的なロードレースにも対応するハイエンドモデルです。電動タイプ(Di2)あり。大体35万円以上のロードバイクに装備されています。
  • 105:標準的なランクのコンポーネントです。アマチュアで乗る分には必要十分な性能で、満足して長く乗れるでしょう。大体20万円以上のロードバイクに装備されています。
  • ティアグラ:長距離のロングライドやサイクルイベントでも快適に乗れる性能のコンポーネントです。ティアグラ以上であれば長い期間も問題なく乗れると思います。大体15万円以上のロードバイクに装備されています。
  • SORA:通勤通学やロングライドで使用するには問題ないグレードです。大体10万円以上のロードバイクに装備されています。
  • Claris:できればSORA以上は欲しい所ですが、まったり乗る分には問題ありません。クロスバイクや8万円以上のロードバイクに装備されています。
  • Tourney:格安スポーツ自転車に付属しているグレードです。強度や精度が極端に落ちるので、購入するならClaris以上をおすすめします。

何よりもサイズが重要

スポーツ自転車には洋服のように各パーツにサイズがあり、安全に・速く・快適にロードバイクを楽しむためには身体に合ったサイズ選びが最も重要です。サイズ違いの高価なロードバイクを購入するより、安価でもサイズがピッタリのロードバイクの方が乗りやすいです。

フレーム、ハンドル、ステム、クランクなどにサイズの違いがありますが、特にフレームは後で修正できないパーツなのでしっかり検討が必要です。また、フレームはメーカーによってサイズの基準が違うのでプロショップの人に聞くか、メーカーのホームページでサイズをしっかり確認しましょう。

初心者であれば、トップチューブ(ホリゾンタル換算)の長さを目安にするのが簡単ですね。ちなみに身体に対して小さいフレームは各パーツで調整できますが、大きいフレームは後でどうにもできないので注意しましょう。

サイズ合わせは本当に大事なので、次記事「ロードバイクを買う前に!各パーツのサイズチェック」で詳しく書きます。

買う店舗を決める

予算と目的、フレーム素材、買いたいフレームメーカーを絞れたら購入するお店を決めましょう。お店もプロショップから量販店まで様々です。高価なロードバイクであればプロショップがいいかもしれません。

今後、メンテナンスなどで長い付き合いになる場合が多いのでしっかり相談に乗ってくれるお店がいいですね。個人的には予算と目的などを聞かずに、できるだけ高価なスポーツ自転車をすすめてくるようなお店は避けたいです。自分で整備できるならネットやヤフオクで中古の購入もありですね。

プロショップ

ちょっと敷居が高そうですが、自店で購入したスポーツ自転車は無料で点検してくれたり修理代を安くしてくれる場合が多いです。他の店で買ったクロスバイクやロードバイクの修理はお断りするお店もあります。

自転車量販店・チェーン店

全国展開している大型の自転車量販店は、気軽に相談したいならおすすめです。専門のプロショップには及びませんが、最近は知識と技術がある店員さんも増えています。

ショッピングサイトでの購入

あまりおすすめしませんが安く購入できる場合が多いです。ただ、ロードバイクやクロスバイクは定期メンテナンスが必要なので自分で整備できないと危ないですね。

フリマサイトで中古で購入

ヤフオクやメルカリなどで中古が売られています。最も安くスポーツ自転車が手に入りますが、事故車や整備不良車もあり知識とメンテナンス技術がないと後で後悔します。購入するときはしっかり調べて覚悟を持って行ってください。

安すぎるスポーツ自転車はNG

ネットショップを見るとママチャリと変わらないような格安のロードバイク・クロスバイクがありますが、見た目だけで性能は低いです。その見た目だけスポーツ自転車という意味で「ルック車」とも呼びます。本物のロードバイクと言えるのは大体8万円以上、クロスバイクなら4万円以上ではないでしょうか。

ルック車は見た目はスポーツ自転車ですが、耐久力がなく歪みや異音が発生したり、パーツの重量が重かったり精度が低いのでママチャリと走行性能があんまり変わらないなどの難点があります。もしネットショップで安く購入したい場合は、「ブリジストン/アンカー」「Bianchi(ビアンキ)」「MERIDA(メリダ)」「CANNNONDALE(キャノンデール)」といったプロチームも使用している有名メーカーがおすすめです。(参考:ロードバイクの有名フレームメーカーまとめ

もしできるだけ安くスポーツ自転車を手に入れたいなら、有名メーカーのクロスバイク(4万円~)をおすすめします。ただ、あるある話なのですが、クロスバイクが物足らず後々ロードバイクを買いなおす人は結構多いです。

まとめ

初心者の方は、この記事で紹介した最低限の知識があれば、スポーツ自転車選びで大きな失敗はないと思います。慎重になおかつ楽しみながら自分に合った愛車を見つけてください。

  • ますは予算と目的を決める。
  • 備品の予算も考えておく。
  • フレーム素材を決める。
  • パーツのサイズをしっかり確認。試乗もしましょう。
  • 買うお店を決める。
  • ロードバイクと呼べるのは最低で8万円以上、クロスバイクは4万円以上

【関連記事】
ロードバイク・クロスバイクの初心者入門
ヘルメットを選ぶポイントとは?
サイクルグローブの選び方
おすすめヘッドライト
おすすめテールライト
盗難防止のおすすめ鍵
おすすめ携帯空気入れ
サイクルコンピュータってどんな機能があるの?
どう選ぶ?ビンディングシューズの種類とペダル互換
サイクルウェアの種類と選び方
サングラスの種類と選び方
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