高級バイクはお値段的に買えないと分かっていても見るだけで楽しくなりますよねぇ・・。自分だけでしょうか?(笑 てことで最高級ロードバイク 30ブランドの特徴や価格、重量、コンポーネント、ホイールなどをまとめて鑑賞会します。ブランド数が多いので記事を3回に分けて書いていきます。
今回はロードレースでも活躍しているイタリアとスペインの11ブランドです!ディスクブレーキ搭載車はまだ普及していないので今回は外して、エアロ系があるブランドはオールラウンド系と合わせて情報載せていますよ~。
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【目次】
Wilier [ウィリエール] ー イタリア ー
Zero.6(ゼロ・セーイ)
フレーム価格:65万円 三菱ダイアリード60Tカーボン + MR70パイロフィル + S.E.I. フィルム
完成車価格:110万円
重量:フレーム 1030g(680g+フォーク350g)
コンポーネント:シマノ 新型デュラエース
ホイール:シマノ 新型デュラエース 40C カーボンCL(WH-R9100-C40-CL)
[特徴]
フレームはBB386EVOやSEIフィルム等の次世代技術を搭載してありフォーク込みで1030gとかなり軽量でヒルクライム向きです。完成車は40ミリのミドルハイトホイールが付いているので高速巡行もできそうですね。
3年前にはZero.6の原型である600g台のフレームは出来あがっていたようですが、当時の技術と素材ではウィリエールの望んだ性能と耐久性を両立することが困難だったので納得できず一度はお蔵入りになりました。
そして2016年に三菱ダイアリードカーボンという高弾性素材を手にしたことでZero.6は完成されました。三菱ダイアリードカーボンの高弾性数値はわずかですが東レのT1100Gを上回っているようです。
Cento 10 AIR(チェントディエチ・エアー)
フレーム価格:44万円 60Tカーボン
完成車価格:91万円
重量:ーkg 不明
コンポーネント:シマノ 新型デュラエース
ホイール:シマノ 新型デュラエース 40C カーボンCL(WH-R9100-C40-CL)
[特徴]
ウィリエールが創業110年を記念してリリースした最上級エアロマシンがCento 10 AIRです。重量は明かされていないですがエアロ系なので比較的重くなっていると予想できます。
素材には「Cento1」シリーズと同じく60Tクラスのカーボンを採用し、BB386からBB86へと変更となったボトムブラケットや、左右非対称設計のシートステーと合わせてより高効率な走りを実現しています。そして、サイズごとに乗り味が変わらないよう各サイズで細かくチューブ径を変更してあります。
CARRERA [カレラ] ー イタリア ー
PHIBRA ONE -BODY SIZE ORDER-(フィブラ ワン -ボディサイズオーダー)
フレーム価格:64万円
完成車価格:ー 完成車なし
重量:ーkg 不明
[特徴]
フレーム売りのみの機種です。使用目的とユーザーの体に合わせた一台をフルオーダーするシステムになっておりプロ選手達のジオメトリなども参考にできます。2B(ダブルアーチブロック)は、フレームを上下に分けて考える発想でフレームサイズやジオメトリを自由に変えることも可能です。
さらに、CTF(カーボンチタニウムファイバー)などの素材も使用しています。トップチューブからシートステーまでが一体となりグイーン!と大胆に曲がっているのが特徴です。
ERAKLE -BODY SIZE ORDER-(エラクル -ボディサイズオーダー)
フレーム価格:64万円
完成車価格:ー 完成車なし
重量:ーkg 不明
[特徴]
フレーム売りのみの機種です。エアロ系の最上級フレームでフィブラ ワンと同じくフルオーダースステムを採用しています。トップクラスのフレーム剛性を持ち合わせていて、ジオメトリを自由に調節できるオーバーサイズのチューブ、TTバイクから応用されたチェーンステイなど空気抵抗を軽減することを考えて作られています。
インナーケーブルに使用されているPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)はケーブルの摩擦を減らすだけでなく、外部要因によるケーブルの不調もありません。
KUOTA [クオータ] ー イタリア ー
KHAN(カーン)
フレーム価格:37万円 1Kカーボン
完成車価格:ー 完成車なし
重量:フレーム 1125g(785g+フォーク340g)
[特徴]
KUOTA創立時代の旗艦モデルが名前の原点です。高弾性1Kカーボンを採用し、振動吸収性と高い反応性を出すためにフロントフォークやシートステーを幅広に仕上げるなどの工夫が施されています。見た目がシャープでスタイリッシュ!
COLNAGO [コルナゴ] ー イタリア ー
C60
フレーム価格:64.5万円
完成車価格:ー 完成車なし
重量:ーkg 不明
[特徴]
今では珍しくイタリア職人がキチンと手作りしているフレームです。コルナゴは長い歴史があるブランドなので信頼性はピカイチですね。剛性や設計なども長い歴史で蓄積されたデータを基に作られているので間違いはありません。独特の目立つデザインとカラーリングは13種類も用意されています。購入は受注生産となります。
CONCEPT(コンセプト)
フレーム価格:45~49万円
完成車価格:ー 完成車なし
重量:ーkg 不明
[特徴]
ペイントも一つ一つ丁寧に職人がエアブラシで行っており非常に美しいです。性能もエアロ系として非常に高いです。やはりカラーリングが独特で、金の模様を施した特別なデザイン2パターンと普通のデザインが4パターンあります。こんな派手ですごいバイクに乗ってたら注目間違いなしですね!
GIOS [ジオス] ー イタリア ー
AERO LITE(エアロライト)
フレーム価格:19.5万円
完成車価格:89万円
重量:7.5kg (フレーム900g+フォーク380g)
コンポーネント:シマノ デュラエース Di2
ホイール:シマノ デュラエース C35 CL
[特徴]
東レT-700 カーボン製モノコックフレームを採用した高性能バイク。他のブランドに比べてフレーム価格が19.5万円と安め。画像にもあるジオスブルーのカラーリングが有名です。
DE ROSA [デローザ] ー イタリア ー
KING XS(キング エックスエス)
フレーム価格:41万円
完成車価格:ー 完成車なし
重量:フレーム 1330g(950g+フォーク380g)
[特徴]
2017年はモデルチェンジはなかったもののデザインが変化しました。シンプルながら今までなかったデザインとカラーリングが6パターン登場しています。性能に関してはT1000、T800、XN10と3種類のカーボンを使い分けて剛性と快適性も確保しています。フレーム重量も1000gを切っているので軽量の部類です!
SK Pininfarina(エスケー ピニンファリーナ)
フレーム価格:34.8万円
完成車価格:ー 完成車が出るとの情報もありますが未定。
重量:7.0kg
[特徴]
エアロ系ながらも スーパーキングよりも15%軽量化に成功しており、ヘッド周りやBBをはじめとした要所の剛性と耐久性も向上しているようです。2017年モデルは特製のホイールが装備された完成車が出るとの情報もありますが2016年10月31日時点では未定となってます。
BIANCHI [ビアンキ] ー イタリア ー
SPECIALISSIMA(スペシャリッシマ)
フレーム価格:60万円
完成車価格:ー 完成車なし
重量:フレーム 1120g(780g+フォーク340g)
[特徴]
フォーク込みで1120gとなかなか軽量に仕上がっているフレームセットです。同社が特許を持つ振動除去システム「Countervail®(カウンターヴェイル) 」を搭載しています。カウンターヴェイルは同社のエンデュランス系モデルにも使われている素材で、これをレーシングモデルにも採用し快適性も兼ね備えています。
パイプを構成するカーボン積層にカウンターヴェイルを挟むことで軽量フレームの繊細さを感じさせないバイクに仕上げ、高速域でも安定感がある性能になっています。価格も高額です(笑
PINARELLO [ピナレロ] ー イタリア ー
DOGMA F8 Xlight Carbon T1100G UD(ドグマ F8 エックスライトT1100G UD)
フレーム価格:85万円
完成車価格:ー 完成車なし
重量:フレーム 1120g(780g+フォーク340g)
[特徴]
ピナレロ最強のマシンDOGMA F8のエボリューションモデルです。DOGMA F8が持つフレーム剛性とエアロダイナミクスはそのままに軽量化を達成しています。ピナレロは「重量よりトータル性能重視」といったスタンスだったので軽量化は珍しいですね。
ピナレロ独自の新素材「トレカ® T1100G UDカーボン」を樹脂の使用量を減らす事が出来るカーボンシートで使用し、専用の成形用金型と今までよりさらに工程数が増えた複雑な積層作業で構造を最適化することによりフレームで約80g軽量化されています。
ただ、このモデルはものすごく手間と時間がかかるので初回は限定200台です。また安全性確保の為に体重制限があり装備込みで最大75kgとなってます(笑 フレーム価格も85万円と最強です!
BOTTECCHIA [ボッテキア] ー イタリア ー
EMME 695(エメ695)
フレーム価格:67万円
完成車価格:148万円
重量:フレーム990g(695g+フォーク295g)
コンポーネント:カンパニョーロ スーパーレコード
ホイール:フルクラム レーシング4 カーボン H40
[特徴]
フォーク込みのフレーム重量(塗装前)が1kgを切る驚異の軽さです。100%イタリア国内生産、職人によるハンドメイドで製作され素材にはオリジナルのDDA 1K カーボンが採用されています。
ただ軽いだけではなく120N/mmとという強度を誇り安定性と頑丈さも兼ね備えています。また、塗装はカーボン地に薄くマットクリアを吹いただけのため、990gからの重量増も少ないと予想できます。
ORBEA [オルベア] ー スペイン ー
ORCA OMR M11iリミテッド(オルカ オーエムアールM11iリミテッド)
フレーム価格:48万円
完成車価格:128万円
重量:ーkg 不明
コンポーネント:スラム Red eTAP
ホイール:シフルクラム レーシングクワトロ カーボン
[特徴]
スラムの電動コンポーネントを搭載した速さを追求するシリアスレーサーの為のモデルです。105万円でシマノ デュラエースDi2の完成車もリリースされています。
カラーは自分でいろいろ組み合わせてオーダーできるシステムで、マットかグロスを選んでから5つの塗装エリアのカラーを12色から選び、最後にオルベアロゴのカラーを選ぶ事が出来ます。またトップチューブに好きな文字を入れで自分だけのフレームにする事ができます。
BH [ビーエイチ] ー スペイン ー
Ultralight EVO(ウルトラライト エヴォ)
フレーム価格:39.8万円
完成車価格:92万円
重量:6.4kg(フレーム690g+フォーク300g)
コンポーネント:シマノ デュラエース Di2
ホイール:不明
[特徴]
フレーム総重量が990gと最高クラスに軽いです。それだけではなくUltralight EVOに使われている素材は東レのT800が48%、M40が28%、T700が14%、その他10%となっていて軽さと乗り心地をよく考えて作られてます。
普通のカーボンフレームは金型にカーボンシートを並べてブラダーと呼ばれる空気袋を膨らませて圧力をかけ成型するというモノコック製法ですが、エボは芯材にブラダーではなく同形の発泡スチロール材を使っているので成型時に圧力を正確にかけられるようになり、フレーム内壁のバリやシワを排除することができます。これらの変更により前作と同等の剛性を維持しながら約100gの軽量化を達成しています。
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