10万円以下のアルミ製ロードバイクとカーボンフレームを乗りくらべ

完成車情報

最終更新日: 2017.08.15

10万円以下のアルミ製ロードバイクとカーボンフレームを乗りくらべ

我が家には妻が乗っているアルミ製ロードバイク「メリダ SCULTURA 100」と自分が乗っているカーボンロード「キャニオン ULTIMATE CF SL Di2」があります。そこで、この2台を乗り比べたインプレッションを書きます。

フレームの違いだけではなく、コンポーネントやホイールの違いや乗った感想もまとめています。どのクラスのロードバイクを購入しようか迷っている人の参考になればいいですね。また、おまけでクロスバイクとロードバイクを乗り比べた感想も書いてます。

関連記事:8万円~200万円まで!ロードバイクは価格の差で何が違うのか?

乗り比べたロードバイクのスペック

乗り比べたのは下にある2台です。ただ、アルミ製は妻の物なのでフレームが小さく、ポジション調整は行わず乗りました。

アルミロード

10万円以下のアルミ製ロードバイクとカーボンフレームを乗りくらべ メリダ ライド100

フレームメーカー:メリダ
フレームモデル:スクルトゥーラ 100
コンポーネント:シマノ SORA
ホイール:メリダ標準ホイール
その他パーツ:標準装備から変更なし
購入価格:約8万円
総重量:9.8kg

カーボンロード

10万円以下のアルミ製ロードバイクとカーボンフレームを乗りくらべ キャニオン アルティメイト Di2

フレームメーカー:キャニオン
フレームモデル:アルティメット CF SL Di2
コンポーネント:シマノ アルテグラDi2
ホイール:フルクラム レーシングスピード35
その他パーツ:ステムとサドルを交換
購入価格:本体35万円+ホイール15万円
総重量:7.4kg

比較した感想

それでは各パーツごとに見た目や性能の違いと、乗った時の感想を書きます。

フレーム

ロードバイクのアルミフレームとカーボンフレーム比較図

画像は左がメリダで右がキャニオンです。アルミフレームはつなぎ目が溶接なので見た目がちょっと凸凹しています。特にエントリーモデルは、できるだけコストを削減してあるので細かい部分の精度の粗さを感じます。その点、カーボンは一体成型なので見た目がきれいで、中級グレードであれば細部までこだわって作ってあるのがわかります。

また、ワイヤー類もエントリーモデルはフレームの外を通してありますが、中級グレード以上のモデルはワイヤーの中を通してあるので、見た目がスッキリしますし、ワイヤーの劣化を抑えられます。

肝心の乗り心地ですが、アルミのほうは硬い感じで路面の凹凸をダイレクトに体に伝えてきます。ゴツゴツした乗り心地です。一方、カーボンフレームはしなやかな乗り心地で、路面の振動を吸収してくれているのがわかります。後、重量も違いますし、カーボンフレームのほうが体との一体感があるので、バイクコントロールも楽に行えます。イメージとしてはアルミ製が軽自動車に乗っている感じで、カーボン製が普通車といった感じです。

変速機

エントリーロードバイクの変速機

メリダの変速機はSORA、クランクセットはFSAのエントリーモデルなので、やはり見た目的に精度の粗さを感じてしまいます。実際に乗ってみても変速の際にガチャガチャ感がありますし、長く乗ると調整がずれてチェーンの音が出てしまいますね。ただし、変速は問題なくスムーズに行えますし、サイクリングするうえで特に負担になるような感じではありません。普通の自転車に比べたら、上等な作りになっています。また、リヤのギヤ数は8枚となっています。

カーボン製ロードバイクの変速機

シマノの変速機も105やアルテグラくらいになると、耐久性や変速性能が格段に上がります。ガチャガチャ感はなくなり、スルッとした感じで、静かにかつスムーズに変速してくれます。リヤのギヤ数は10枚となっています。

ハンドル回り

エントリーロードバイクと高級ロードバイクのハンドル回り比較図

シマノのSORA、クラリスあたりはシフトレバーの横からワイヤーがビョーンと突き出ていますが、ティアグラ以上であればワイヤーをバーテープの中にしまえるので見た目がスッキリしますね。また、下位コンポーネントはシフトレバーが太いので、手が小さい人には握りにくいかもしれません。ただ、SORAには変速の位置を確認できるゲージがついているので、初心者には扱いやすくなっています。ティアグラ以上はゲージがないので、変速位置を確認するには、ギヤを直接見るしかありません。

ブレーキ

エントリーロードバイクと高級ロードバイク ブレーキの性能

エントリーモデルのロードバイクには、シマノ以外のブレーキが装備されている事が多いです。そして、やはりブレーキ性能には体感できるほどの違いがあります。エントリークラスのブレーキは、しっかりブレーキレバーを握っても制動力が弱く、細かいスピード調整も難しいです。その点、シマノの上位グレードのブレーキは、制動力が高いですし、細かいスピード調整がしやすいです。

もちろん、エントリーモデルでも普通のサイクリングで走る分には全く問題ない性能です。しかし、70km以上で坂を下る場合や、40km以上での走行となるとちょっと不安が残りますね。エントリーロードバイクで、ロードレースに出る時は、ブレーキは交換したほうがいいでしょう。

ホイール

エントリーロードバイクと高級ロードバイクのホイール&タイヤの比較画像

やはりロードバイクで最も重要なパーツはホイールではないでしょうか。個人的にロードバイクの本体は、フレームではなくホイールだと思っています(笑 エントリーロードバイクに標準装備されているホイールは重量が重いばかりでなく、耐久性も低い印象です。実際に乗ってダンシングで激しく横に振るとスポークがきしむ音までします。また、走りもかなり重くなるので、速く走りたい人はまず最初にホイールを交換するといいですね。

体感としては、キャニオンであれば平地なら時速31~35km/hを1時間維持できますが、メリダなら30分くらい維持するのがやっとではないでしょうか。乗り心地は我慢すればいいですが、速く走りたいとなると、エントリーモデル標準のホイールでは厳しいものがありますね。ただ、気持ちよくサイクリングしたいだけであれば、エントリー標準ホイールでも大丈夫です。なんだかんだで普通の自転車よりもかなり快適です。

関連記事:ロードバイクのホイール交換と選び方

おまけ:クロスバイクとロードバイクに乗ってみた感想

自分が最初に乗ったスポーツ自転車はクロスバイクです。当時4万円を高いと思いつつ買ったのですが、まさかその後自転車に100万円以上つぎ込む事になるとは思いませんでした・・。その時買ったクロスバイクは、ライトウェイのシェファードでした。猫のマークが気に入って購入し、約半年乗りました。ママチャリとは全く違う疾走感とスポーティな感じがすごく気持ちよかったのを覚えています。

そして、半年後にBHのカーボンロードバイクを買ったんです。正直、そんなに期待していなかったのですが、乗り比べた感覚は全く違いましたね。ロードバイクの方が、より体重を使えるポジションをとれますし、タイヤ幅が細いのもあって速く走れるのは間違いありません。体感でいえば時速3~5km/hは変わると思います。

クロスバイク ライトウェイのシェファード

まとめ

普通にのんびりと長距離を走りたい人であれば、クロスバイクや8~15万円のエントリーロードバイクで十分です。体力があれば50~100km以上の距離も難なく走れるでしょう。ただ、スピードにこだわって、快適に乗りたいなら15~25万円くらいのカーボンフレームのロードバイクがおすすめです。コンポーネントも「シマノ ティアグラ」以上、できれば「シマノ 105」以上であれば長く満足して乗れるでしょう。後は予算に余裕があればホイールを交換すれば完璧です!

関連記事:8万円~200万円まで!ロードバイクは価格の差で何が違うのか?

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