ロードバイクの大きな特徴として湾曲したドロップハンドルがあります。ハンドルは直接手で握るパーツなので重要ですよね。
中級者になるとポジション調整や軽量化の為にハンドル交換を考える人もいると思います。そこで、失敗しないハンドル選びのポイントを簡単にまとめました。新しいロードバイクやハンドルを購入する参考になればと思います!
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失敗しない選び方
ドロップハンドルを選ぶポイントはいくつかあります。まずはポジションを決めるサイズを確認します。ポジションはロードバイクにとって非常に重要なので、サイズは適正なものを選びましょう。サイズを決定する項目は「バークランプ径」「ハンドル幅」「リーチ幅」「ドロップ幅」の4つあります。
次に形状を選びます。ハンドルメーカーやモデルによって全て形状は微妙に違いますが、大きく分けて「シャロー」「アナトミック」「アナトミックシャロー」の3タイプがあります。それぞれ特徴がありますので、自分の走り方に合ったタイプを選ぶのがポイントです。
後は素材も大事ですね。全力スプリントでハンドルをグイグイ引く事があるならば強度が気になりますし、愛車を軽量化するにはカーボンが最も適しています。
では、ドロップハンドルのサイズの見方、形状、素材の違い、特殊ハンドルについて詳しく書きます。
サイズの見方
サイズはポジション決める重要なポイントです。ハンドルを交換するなら、今使っているハンドルのサイズを測ってから比較し、次のハンドルサイズはどうするのかを検討しましょう。
バークランプ径
ハンドル中心部分のパイプの厚さがバークランプ径です。このサイズは基本的に「25.4mm」「26.0mm」「31.8mm」の3つあり、ほとんどのロードバイクで「31.8mm」が使われています。バークランプ径を間違えると、ステムと合わないので取り付け自体ができなくなります。
適正サイズを確認するには、今使っているステムかハンドルのサイズを直接測るか、ステムやハンドルに小さく表記してある場合があります。また、「25.4mm」はピストバイクやマウンテンバイクに使われることが多く、「26.0mm」はクロモリフレームなど一部のロードバイクに採用されています。
ハンドル幅
ハンドル幅は左端から右端までの長さを言います。下ハンを軽く握って前に突き出し、肩幅と同じくらいが基準になります。これよりも短くすれば、手が内側に入るので空気抵抗を抑えられますが、バイクコントロールが難しくなります。逆に長くなればバイクコントロールがしやすく安定しますが、空気抵抗が増えてしまいます。
また、ハンドル幅の表記方法は2パターンあります。外側面を測る方法(外-外)と左右の芯の幅を測る方法(芯-芯、C-C)です。ハンドルを購入する時は、どちらの方法で表記してあるのかをしっかり確認しましょう。目安として芯ー芯(C-C)400mmと、外ー外の420mmは同じサイズとなります。
リーチ幅
体から一番近い持ち手と、一番遠い持ち手の幅の事です。キツイ前傾姿勢と楽な姿勢の差を決める部分になります。リーチ幅が大きいとより腕を伸ばしたポジションとなり、小さいと姿勢の変化が少なく乗りやすくなります。最近は、手軽に乗れるリーチ幅が短いハンドルが主流となっており、長さは70 – 90mm程度となっています。
ドロップ幅
上ハンと下ハンの落差幅の事です。シフターを握る姿勢と、下ハンを握る姿勢がこれで調整できます。初心者~中級者の人は下ハンでゴリゴリ走る事は少ないと思うので、120mmくらいが無理のない目安となります。
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ドロップハンドルの形状
ハンドル形状は大きく分けて3パターンです。形状によって上で紹介したリーチ幅とドロップ幅が違いますし、持った感触も違います。
シャロー
一番古くからある形状で、大きな丸みを帯びており下ハンを握ったときに深い前傾姿勢を取れるのが特徴です。下ハンしか使わない競輪のハンドルに似ていますね。現在、このハンドルを標準装備しているロードバイクはかなり少ないです。
アナトミック
一昔前はこのハンドルが主流でした。下ハンの前部分が直線になっているので、もがく時にしっかり握れるのが特徴です。デメリットとしては、下ハンの直線部分を持つと、ブレーキまでの距離が遠くなるので、手の小さい人には向かないことですね。後、リーチ幅とドロップ幅も深くなっています。
アナトミックシャロー(コンパクト)
最新のハンドル形状です。別名コンパクトハンドルとも呼ばれます。リーチ幅とドロップ幅が浅いので、初心者でも扱いやすく、通勤通学やサイクリングなどの日常使いにも向いています。最近の売られているロードバイクにはほとんどこのハンドルが搭載されていますね。
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ハンドル素材の違い
素材の違いは重量や強度、そして販売価格に影響してきます。
スチール
鉄製のハンドルです。一番重いですが丈夫で長持ち、しかも価格が安いです。細身のクロモリ製ロードバイクには、質感が同じなので似合いますね。
アルミ
多くの完成車に標準装備されている一般的な素材です。価格は大体¥3,000~¥20,000くらいとなっています。軽くて丈夫なのでもっとも扱いやすい素材です。
カーボン
最も軽量で高価な素材です。価格は大体¥10,000~¥50,000くらいします。自分で交換する場合は、強く締め過ぎると割れるので注意!また、オークションなどで有名メーカーのカーボンハンドルの偽物が数多く出回っています。強度の面で不安があるので、絶対に偽物は使わないようにしましょう。高速走行時にハンドルが破損したら・・・。考えただけで恐ろしいですね。
特殊なハンドル
ロードバイクのハンドルには、用途によって特殊なハンドルが存在します。普通に走る分には使わないと思いますが、一応覚えておくといいでしょう。
ステム一体型
文字通りステムとハンドルが一体となっているアイテムです。一体となる事で強度が増し空気抵抗もわずかですが削減できます。ただ、ステムの長さやハンドルの角度を調整できないので、扱いは難しいです。後、価格も非常に高いです。
トラックハンドル
湾曲部が大きく丸みを帯びているハンドルです。ドロップ幅が深く、低い前傾姿勢がとれるのでスプリントに向いており、主にピストバイクや競輪に使われます。
DHバー
肘をパッドに乗せて腕をたたむようにして乗れるので、空気抵抗を極限まで削れるアイテムです。単独で走るとトライアスロンやタイムトライアルで使用されます。
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