前回の記事「初心者入門や完成車情報に!おすすめしたいロードバイク関連の本」では、わかりやすい初心者入門用の本、完成車やパーツの購入に役立つカタログ本、修理やメンテナンスに関する本、自転車関連の月刊雑誌を紹介しました。
そして今回は、ロードバイクのトレーニングに関する本、ロードレース関連の本、まったり自転車旅関連の本を紹介します。
速くなるためのトレーニング本
本気でロードレースを目指したり、単純に速くなりたい人向けの本5冊を紹介します。最近では気軽に参加できるロードレースもあるので、ロードバイクを買ったら一度参加してみてください。
面白いですよ~!また、レースは実力に合わせてランク分けされているので、体力に自信がない人も安心です。
現役トップアスリートが教える市民サイクリストのトレーニング法
史上最年長の38歳でロードレースの全日本選手権で優勝した女性プロロードレーサー 西 加南子さんが書いた本です。翌年には、ジャパンカップと全日本実業団で優勝しジャパンカップ2連覇も達成しています。
内容は忙しいサラリーマンでも可能な、短時間でのトレーニングとコンディショニング方法が中心になっています。市民サイクリストでも工夫すれば速くなれるんですね!内容はわかりやすく初級者~中級者の人でも読めると思います。
栗村修のかなり本気のロードバイクトレーニング
個人的に大好きな元プロロードレーサー 栗村修さんが書いた本です。現在は解説者やロードレース運営でも活躍されているので知っている人も多いと思います。お茶目な印象で、自転車芸人の安田大サーカス 団長とのかけあいはいつも笑ってしまいますが、本気でロードレースの普及を考えておられる人だと思います。
内容はトレーニングのやり方が書いてある本ではなく、本気で自転車に取り組むサイクリストに伝えたいことが書いてあります。まず自分を知ること(性格・体力)、目標(どんなレースに出るか?)、そして自分を知った上で、そのレースに勝つためのトレーニングをすること、レースで勝つためのテクニックやマナーを身に着けることなどです。
その他、ポジションとフォーム、ぺダリングから集団走行においての駆け引きなども書いてあります。
宮澤崇史の理論でカラダを速くするプロのロードバイクトレーニング
著者の宮澤崇史さんは、つい最近まで世界のトップチームで活躍されていた日本を代表するサイクリストです。この本はトップチームで近代トレーニングを受けてきた経験を活かして書いてあります。
項目は「骨で押す」「ペダリングの理論」「パワーとトレーニングの基礎概念」「ポジションとパーツを体から考える」「体を使いこなすメニュー」「テクニック」といった内容になっています。やや専門的な内容なので中級者以上の人におすすめです!
パワー・トレーニング・バイブル
パワー・トレーニングの世界的バイブルである「TRAINING AND RACING WITH A Power Meter 2ND EDITION」の日本語版です。パワー・メーターを活用して自分の実力のレベルを確認する方法、適正負荷での練習方法、ピーク調整方法など実用的な知識が書かれています。パワーメーターを持っている人におすすめの本です。
また巻末には60種類以上もの具体的な練習メニューが掲載されています。「本気で速くなりたい!」と思っているロードレーサー・MTB選手・シクロクロス選手・トラック競技選手・トライアスリートにとって必読の書といえるでしょう。
サイクリスト・トレーニング・バイブル
著者のジョー・フリールは、1980年から持久系のアスリートを指導してきたアメリカを代表するサイクリングのコーチです。その門下生はアマチュアからオリンピック選手権までと幅広く、世界中のアスリートが彼の指導を受けてきました。 その彼が、レースでよい結果を出すための手助けをするために執筆したのがこの本です。
「もっとも信頼できるサイクリング・トレーニング本」との評価を受け、世界的ベスト・セラーとして版を重ねてきました。最新版は著者の30年におよぶ豊富なコーチとしての体験と、最新かつ信頼のおける科学的根拠にもとづく情報がふんだんに盛り込まれています。
効果のある体系的なトレーニング計画の作成方法、食事や筋力トレーニングの計画への組み込み方など内容は細かいです。本気でロードレースに取り組んでいる人におすすめの本です。
ロードレース関連の本
ロードレースは理解できれば非常に面白いスポーツです。日本ではまだまだ認知度が低いと思いますが、ヨーロッパではサッカーに次ぐ人気スポーツです。世界3大スポーツはサッカーワールドカップ、オリンピック、そしてツール・ド・フランスとも言われています。そんなロードレースの魅力を伝える本を3冊紹介します。
サイクルロードレース名選手・名レース列伝
テレビやインターネットでロードレースを観戦する人におすすめしたい本です。現役選手、往年の名選手、伝説のレースなどが紹介されています。この本を読めば選手の関係性や歴史がわかるので、より面白くレース観戦できると思います。
また、宮澤崇史さん、浅田顕さん、栗村修さんなど、サイクルロードレース解説でお馴染みのメンバーの過去や名勝負も掲載されていますよ。
宮澤崇史の頭脳で勝利に近づく! プロのロードレーステクニック
近年まで世界のトップチームで活躍してた理論派レーサー宮澤崇史さんの輝かしい戦歴の裏に隠された、無数のテクニックや戦略が書かれた本です。
レース中の位置取りや体力を消耗しないコーナーリングにはじまり、睡眠や食事に至るまでのあらゆる面で周囲に優位に立つためのテクニックなどが掲載されています。ロードレースに参加する人におすすめです!
敗北のない競技:僕の見たサイクルロードレース
近年まで世界で活躍した土井雪広さんが、欧州サイクルロードレースの実態を書いた本です。土井雪広さんは世界三大ロードレースの一つ「ブエルタ・ア・エスパーニャ」を完走した元プロロードレーサーでスペインでも人気があります。
そんな土井雪広さんの自伝的な本で、ドーピング問題を含めたプロトンの真実なども書かれています。「トップ選手から見たロードレースの世界」を感じられる本ですね。
自転車旅の本
ゆっくりまったり自転車旅の本3冊を紹介します。自分もお金と時間があったら自転車旅したいです(笑 読んでいるだけで癒しにもなりますね。
自転車旅のすすめ―「やってみたい」を実現するための方法
著者の埜口保男さんは1958年生まれで、自転車での世界一周(70か国 84665km)を達成しているサイクリストです。その経験に基づき、自転車旅のノウハウや世界一周の写真やエピソードが書かれた本です。この本を読んで自転車にハマった人はかなり多いと思います(笑
ニッポンのじてんしゃ旅 瀬戸内7海道サイクリングガイド
サイクリストに大人気のスポット「しまなみ海道」を含む広島・愛媛の瀬戸内7海道の自転車旅コース&立ち寄りスポットを網羅した完全保存版サイクリングガイドです。遠くに住んでいる人はため息をつきながら読んでください(笑 この他にも、サイクリングガイドは東京版など数多くあります。
人生下り坂最高!
俳優の火野正平さんが主演の自転車旅番組「にっぽん縦断こころ旅」のエッセンスをまとめた本です。みなさんから寄せられた1通のお手紙に書いてある「ひとりひとりの大切なこころの風景」をめざして、火野正平さんがが相棒の自転車・チャリオと日本列島を走る旅番組を振り返ります。ホッコリしたい人にどうぞ!
【おすすめ関連記事】
おすすめしたいロードバイク関連の本