ボルトの締めすぎはダメ!締め付けトルクが重要な理由とは?

メンテナンス・修理・調整

最終更新日: 2017.06.3

ボルトの締めすぎはダメ!締め付けトルクが重要な理由とは?

スポーツ自転車はハンドルやサドルなど、パーツを組み合わせるのに多くのボルトが使われています。ほとんどが六角レンチのボルトですが、全てのボルトに適正な締め付けトルクが決められています。しかし、でメンテナンスする時に、多くの人がボルトが締め付けすぎているように思います。

そこで今回は、締め付けトルクとは何なのか?どうして締め付けトルクがあるのか? もし締め付けトルクを守らなかったらどうなるのか? トルクレンチを持っていない人はどうしたらいいのか?を書きたいと思います。

【関連記事】
メンテナンスや修理に必須!パーツ別適正トルク表

締め付けトルクとは?

ボルトを締め付ける決められた力加減のことです。ボルトの太さや大きさ、材質、使用する箇所によって締め付けトルクは変わってきます。基本的にパーツ別にトルクの目安がありますが、パーツ本体に指定トルクが書いてある場合もありますので、組み付けるときはチェックしてみましょう。

また、締め付けトルクを計測する時はトルクレンチという工具を使います。(関連記事:ロードバイクのパーツ別適正トルク表!)

トルクレンチをAmazonで購入する

ボルトの締めすぎはダメ!締め付けトルクが重要な理由とは? トルクレンチ

トルクレンチ

どうして締め付けトルクがあるの?

締め付けがゆるかったらパーツが動くので危険なのは想像できますが、締め付けすぎはなぜダメなのでしょうか?それは、締めすぎてボルトのネジ部分が伸びきってしまうと固定力が弱まるからです。

ボルトを適正トルクで締めるとボルトのネジ部分がわずかに伸びて元に戻ろうとする力が働き、パーツをつなぐ強い固定力が発生します。しかし、締め付けすぎるとネジ部分が伸びきってしまい、元に戻ろうとする力が無くなり、パーツを固定する力が弱まってしまうのです。

ボルトのネジ部分が伸びきってしまうと固定力が弱まります。

しかも、伸びきったボルトは元には戻らないので本来の性能に回復しなくなります。その場合はボルトの交換が必要です。また、それ以上にきつく締めるとネジが切れたり、切断しやすくなります。

もし締め付けトルクを守らなかったら?

締め付けがゆるかったりキツ過ぎると走行中にパーツが動いたり、突然外れてしまいます。もしも走行中にパーツ固定に異常があると派手な落車につながるので非常に危険です。特に高価なカーボン製品は締めすぎると割れたり歪んだりしやすいので注意です!頑張って買った高価なカーボンフレームが割れたらすごいショックですよね・・。

また、異常があるときは自転車に大きな負荷がかかる場面が多いです。たとえば下り坂で猛スピードで走っていてわずかな段差で衝撃を受けたとか、スプリントで自転車を激しく踏んで左右に振っている時などです。こんな状況でパーツが突然外れたり動いたりしたら非常に危険なのは簡単に想像できます。(怖

そんな理由で適正な締め付けトルクを守る事はとっても重要です。ロードバイク、クロスバイクはつくりはシンプルですが、一つ一つのパーツや組み付けは精密かつ繊細にできているのでボルトはしっかり組み付けるようにしましょう。

乗る前の簡単なチェックや、定期的な点検もちゃんとやったほうがいいですね。簡単なチェック方法としてはハンドルを持って5cmほど前輪を浮かし、軽く落として異音やガタがないかを確認するやり方があります。

トルクレンチを持っていない場合は?

ロングライドなどでわざわざトルクレンチを持ち歩く人はなかなかいないでしょう(笑 しかし、旅先で膝が痛くなりサドルを下げたり、ポジション調整することはあると思います。そこで簡単にトルク管理をする方法ですが、六角レンチのたわみ具合で調整します。

やり方はボルトを最後に締め付ける際に六角レンチの外側に力を加えて、わずかでもたわんだ所で止めます。六角レンチは大体たわんだ所がボルトの大きさとトルクが適正になるようにできています。ただ、正確ではないので後でプロショップに持ち込むなどしてトルクを再チェックした方が無難ですね。

トルクレンチを持っていない場合は六角レンチのたわみで調整。 ボルトの締めすぎはダメ!締め付けトルクが重要な理由とは?

まとめ

  • 締め付けトルクとはボルトを締める力加減の事です。パーツにはそれぞれ指定トルクがあります。
  • ボルトの固定力を最大限に発揮するために決められた指定トルクがあります。締めすぎるとボルトが伸びて固定力は回復しません。
  • 締め付けトルクを守らないと、パーツが突然外れたり動いたりと事故の危険性が高まります。
  • トルクレンチがない時は六角レンチがわずかにたわんだ所が適正トルクです。

【関連記事】
メンテナンスや修理に必須!パーツ別適正トルク表

ロードレースやトレーニング情報!おすすめロードバイク本 part.2自転車旅やトレーニング関連のおすすめロードバイク本 part.2前のページ

メンテナンスや修理に必須!ロードバイクのパーツ別適正トルク表!次のページメンテナンスや修理に必須!ロードバイクのパーツ別適正トルク表!

関連記事

  1. チェーン落ち対策!スポーツ自転車のフロントディレイラー調整方法!

    メンテナンス・修理・調整

    チェーン落ち対策!ロードバイクのフロントディレイラー調整方法!

    ロードバイク・クロスバイクに乗っていて、フロントを変速しようとしたら、…

  2. クランクアーム長さと身長の適正表|ロードバイク

    メンテナンス・修理・調整

    クランクアーム長さと身長股下の適正表|ロードバイク

    ロードバイクのクランクアームには長さがいろいろあり、基本的に2.5mm…

  3. 【画像】でかんたん解説!ロードバイクのスプロケット交換方法

    メンテナンス・修理・調整

    【画像】でかんたん解説!ロードバイクのスプロケット交換方法

    ロードバイクのスプロケット(以後スプロケ)にはギア比のパターンがいくつ…

  4. 簡単にできる!スポーツ自転車のリヤディレイラー調整方法!

    メンテナンス・修理・調整

    簡単にできる!ロードバイクのリヤディレイラー調整方法!

    スポーツ自転車は使っていくうちにワイヤーが伸びて、変速が微妙にギクシャ…

  5. メンテナンスの必須アイテム!スポーツ自転車のおすすめチェーンオイル6選

    メンテナンス・修理・調整

    スポーツ自転車チェーンオイルの選び方とおすすめメーカー6選

    ロードバイクのクロスバイクのチェーンは剥き出しになっているので汚れやす…

  6. 軽装で出来るパンク対策を考える!

    メンテナンス・修理・調整

    ロードバイクのパンク対策|軽量装備でトラブル対応

    せっかくの楽しいサイクリングも、途中で誰かがパンクしたら台無しになって…

人気記事

  1. ロードバイクのメンテナンスするなら自転車工具箱セットがおすすめ
  2. アイウェア選びに役立つ!ブランド一覧 31選 part.3
  3. ロードバイクで脚力アップ!固定式ローラー台のおすすめ 9選!
  4. 誰でも簡単にすぐできる!ロードバイクで速く走れる呼吸法とは?
  5. スポーツ自転車の盗難対策は?絶対に盗ませない方法!(ロードバイク・クロスバイク・MTB・マウンテンバイク)
  6. ロードバイクのトレーニングに!効果的な栄養素と持久系サプリメント
  7. 憧れの最上級ロードバイク!32ブランドまとめ 欧州編
  8. ヒルクライムが速く楽になる!ペダリングや呼吸法とは?- ロードバイク
  9. 簡単にできる!スポーツ自転車のリヤディレイラー調整方法!
  10. 8万円~200万円まで!ロードバイクは価格の差で何が違うのか?

アーカイブ

  1. 性能を比較!ロードバイクのおすすめチューブラータイヤ 7選!

    おすすめパーツ

    性能を比較!ロードバイクのおすすめチューブラータイヤ 7選!
  2. ロードバイクの最強ホイール!ライトウェイトの性能と特徴とは?

    おすすめパーツ

    ロードバイクの最強ホイール!ライトウェイトの性能と特徴とは?
  3. クランクアーム長さと身長の適正表|ロードバイク

    メンテナンス・修理・調整

    クランクアーム長さと身長股下の適正表|ロードバイク
  4. インプレ! キャニオン アルティメット SL 9.0 DI2 [CANYON ULTIMATE]

    完成車情報

    キャニオン アルティメットのインプレッション|ロードバイク
  5. 自転車チューブの選び方とおすすめ

    おすすめパーツ

    スポーツ自転車の素材別おすすめチューブと選び方|ロードバイク
PAGE TOP