スポーツ自転車での集団走行時に使うハンドサイン(手信号)をまとめました。わかりやすくイラスト画像付きで解説しています。
ついでにハンドサインの大切さについても触れていますので、初心者の方は参考にどうぞ。
ハンドサインは大切
ロードバイクやクロスバイクなどのスポーツ自転車は、高速で走れますが防具は頭にかぶるヘルメットのみなので、事故にあった時はケガが大きくなりやすいです。
事故は、自動車や電柱との衝突、スリップでの転倒、自転車同士の接触事故などがあります。特に大人数の集団後方で走る場合は、前方が見えにくいので、トラブルのリスクが非常に高いですね。
そこで、トレイン(隊列)の一番先頭の人は前方の危険をいち早く察知し、ハンドサインで後方に知らせる必要があります。そして、前から2番目、3番目と順々に手信号で状況を後ろに伝えていきます。
やはりハンドサインをしっかりやるのとやらないのでは、安全面で大きく違ってきますので、初心者の人も恥ずかしがらずにちゃんとやりましょう。
ハンドサインまとめ
ハンドサインは地域やライダーのレベルによって微妙に違うようです。しかし、基本の形は大体同じなので、これから紹介するハンドサインを覚えとくといいでしょう。
減速
信号が赤になりそうな時や、前方に避けられない障害物、電車の踏切などがある時は「減速」のサンドサインを出して、集団のスピードを抑えます。
手のひらを下にして、右手を斜め下におろすだけです。より、急にスピードを抑えたい場合は、手のひらを下に抑えるようなジェスチャーだと分かりやすいです。減速のハンドサインは、前方にリスクを感じたら早めに出しましょう。
地域にや人によっては、現属のハンドサインを腰に手の甲を当ててグーパーグーパーの動作をする人います。後ろに手を回しちょっとバランスが取りにくいですが、覚えておくといいでしょう。
停止
減速のハンドサインでスピードを落とした後は、停止のハンドサインで停車します。やり方は、手を後ろに回して腰に手の甲を当てるだけです。手のひらを後ろの人に見せる感じですね。
右折と左折
左折と右折は曲がる方向に腕を伸ばすだけです。手のひらは伸ばしたままでもいいですし、指をさしてもいいです。ただし、腕はしっかり伸ばして、進行方向をきっちり後ろに伝えましょう。
左右に避ける
前方に停車している車を見つけたり、狭い道で前方から対向車が来た場合は、左右に避けるハンドサインを使います。左の路肩に避けたい場合は、右手を後ろに伸ばして手のひらを左側にひらひら動かします。反対に右に動いて障害物を避ける場合は、左手を後ろに回して右側に誘導します。
また、ハンドサインを出すときには、大きな声で動く理由を言ってあげるとさらに安全です。例えば、前から対向車が来たら、左に避けるハンドサインを出しながら「対向車!」と声を出すと、どれくらい避ければいいのかを、後ろの人がイメージできるので安心です。
路面に注意
路面にはいろいろな危険があります。空き缶や大きな石、亀裂、段差、滑りやすい金属プレート、水たまりなどです。
そういった障害物や危険な道路を知らせて、避けるよう促すハンドサインは、下の方向を指さして手をくるくる回します。また、何があるのかを声で伝えるとより安全ですね。
そのまま進め
信号が赤なので減速したものの、停止する前に青になって直進する場合などには「そのまま直進」のハンドサインを使います。手を体の横に出して、手のひらを前に振るようなジャスチャーで伝えます。
減速してから突然走り始めると、遅い人は付いていけない場合があり体力も消耗するので、集団走行をスムーズにするために進めのハンドサインは使いたいですね。
先頭交代・お先にどうぞ
先頭を後退してほしい時や、知らないライダーが後ろについて抜きたそうな時は、ハンドサインで前を譲りましょう。もちろん、追い越す人が安全なように、対向車や障害物がないか確認してハンドサインを出します。
最後尾の人も声出しをする
最後尾の人は、通りが少ない道で後ろから車が来た場合などに「くるま~!」と声をかけてあげるといいです。特に車が少ない山道では、後ろから来る車の注意が不足しがちなので、声掛けをするといいでしょう。
車が来ているのに追い越しをかけるのを防げますし、狭い道ではみんなが左に寄せる必要があるかもしれません。前の人に聞こえるように大きな声で知らせるといいです。
まとめ
最初に言いましたが、ハンドサインは地域や人によって微妙に違います。初めての人とロングライドや練習走行に行く時には、一応走行前にハンドサインの確認をしておくと安全ですよ。
何度も言いますが、事故にあったらサイクリング所ではなくなりますし、一緒に走行する人に接触するなど迷惑をかけないようハンドサインはしっかり行いましょう。