世界最高の自転車ロードレース!ツール・ド・フランスの面白さとは

世界最高の自転車ロードレース!ツール・ド・フランスの面白さとは

毎年7月に開催される世界最高の自転車ロードレース「ツール・ド・フランス」。この記事では、面白さや歴史、魅力、観戦ポイントを紹介します。ツール・ド・フランスはロードバイクが好きな人も、そうでない人にもぜひ見て欲しい大会です。

この記事を読んでもし興味がわいたらネットやスカパーで観戦してみましょう。ロードレースに詳しくない人でも、日本語の解説でレース展開をわかりやすく教えてくれるので楽しめますよ。

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ツール・ド・フランスの始まり

100年以上前の1903年に、フランスの新聞社が読者を増やすイベントとして始めたのがキッカケです。人々の興味を引くイベントを開催すれば新聞が売れると思ったんですね。マンガ「美味しんぼ」の究極のメニューや、将棋の竜王戦などと同じ発想です(笑

ただ、開催当時はとにかく過酷なイベントととして人々の関心を引こうとしたので、現在よりもっとむちゃくちゃなレースでした。(今でも相当過酷なレースなのですが・・笑)昔は今より走行距離が長く、休む時は道端で寝たり、自転車の故障やパンク対応は選手本人がしなければならなかったので、交換用チューブを何本か体に巻きつけて走っていました。また、使用していたロードバイクも今よりかなり重く、変速機もなかったので山岳は死ぬほどキツかった事でしょう・・。

現在ではロードバイクが進化して軽く、変速も高性能です。パンクや機材トラブルは後ろから車で付いてくるメカニックが行いますし、補給も十分できます。しかしその分、戦術が高度になっており、選手1人の力だけではなかなか勝利できないのですが、それが逆に魅力となっています。

そして今では、ツール・ド・フランスは世界最高のロードレースに君臨しており、各チーム手を抜かず最強メンバーを送り込んできます。ロードレースは世界各国で常に数多く開催されているので、コンデジションの関係もあり、世界トップクラスの選手が1大会に全て集結する事はまずありません。しかし、ツール・ド・フランスだけは、全てのトップ選手がコンディションを調整して集まる唯一の大会なのです。

初期のツール・ド・フランスの様子。体に予備チューブとタイヤを巻きつけて走る

初期のツール・ド・フランスの様子

さまざまな設定の全21ステージ

ツール・ド・フランスは休憩2日を含めて、23日間で21ステージを走る長期間のロードレースです。各ステージのコース設定はさまざまで大きく5つに分けられます。そして、コース設定によって活躍する選手のタイプが違うのも魅力ですね。

平坦コース

上り下りがほとんどない平坦なコースです。このようなコース設定では集団で最後まで走りきって最後にスプリント勝負をする展開がほとんどです。よって、このコースで勝つのはスプリンターと呼ばれる短距離を高速で走れるタイプの選手ですね。正直、終盤までは動きが少ないので、退屈な展開になりがちで解説者の豆知識がたくさん聞けます(笑)

ただ、最後のスプリントは各チームが列車のように隊列を組んで、先頭からロケットのように次々と離脱し、最後にエースを発射するというド迫力の勝負が観れます。スプリントは位置取りなどの駆け引きも重要なのでゴール前だけではなく、ゴール手前10kmくらいから勝負が始まります。面白いですよ。

ツール・ド・フランスの平坦コース参考画像

ツール・ド・フランスの平坦コース参考

緩やかな起伏コース

平坦な中に、2~4級クラスの山岳がいくつかあるようなコース設定です。ゴール手前がまったくの平坦な場合は純粋なスプリンターが有利ですね。ただし、ゴール手前が登りの場合や、中間山岳がキツくて純粋なスプリンターが遅れた場合は、短い上りが得意で瞬発力があるパンチャータイプの選手がステージ優勝を争います。

中級山岳の難易度と数、位置によってレース展開が全く変わるので、動きが読みずらいコース設定ではありますね。予想外の事が起こりやすいので意外と面白いコース設定とも言えます。

ツール・ド・フランスの緩やかな起伏コース参考画像

ツール・ド・フランスの緩やかな起伏コース参考

山岳コース

超級や1級の高い山岳を含んでいるコースです。総合優勝を狙うオールラウンダーやクライマーが活躍します。他のコースに比べて、最もタイム差が付きやすいので、観客的にも1番盛り上がるコース設定と言ってもいいでしょう。運営も大会を盛り上げるために最後の最後にポンポンポンと山岳ステージを連続で持ってくることが多いですね。

レースの終盤には数人しか残らないほどタイムに差が出ますし、抜きつ抜かれつのデッドヒートが楽しめるので、初心者でもわかりやすいコース設定です。余談ですが、スプリンターは山岳コースが苦手なのでグルペットと呼ばれる集団を最後尾に作って、タイム制限で失格にならない程度のペースで協力して山を上ります。

ツール・ド・フランスの山岳コース参考画像

ツール・ド・フランスの山岳コース参考

個人TTコース

総合順位が低い順に1人づつ走ってタイムを競う競技です。チームで戦えないので空気抵抗を1人で100%受ける事になり、タイム差がつきやすく、総合順位が大きく入れ替わる事もしばしばです。このコースが得意なのはクロノマンと呼ばれるTT(タイムトライアル)スペシャリストです。体が大きくてパワーと持久力がある選手がこのタイプに多いです。基本的に起伏は少なく、走る距離が他のコースに比べて短いのも特徴です。

ツール・ド・フランスの個人TTコース参考画像

ツール・ド・フランスの個人TTコース参考

チームTTコース

TTをチームで行う競技です。各チームごとに順番に走ってタイムを競います。一般的に9人が一緒に走り、5番目にゴールした選手のタイムが選手全員のタイムとなります。チームワークがよく、クロノマンタイプかスプリンタータイプを多く要するチームが強い傾向にあります。コース的には個人TTと変わりませんがやや距離が長くなっている事が多いです。

総合優勝と他の賞

ツール・ド・フランスでもっとも価値があるのは総合優勝ですが、その他にもいろいろな賞があり、チームによって得意不得意があり、最初からポイント賞や山岳賞をターゲットにしているチームもあります。

ツール・ド・フランス 各賞ジャージの見本

ツール・ド・フランス 各賞ジャージの見本

総合優勝

全21ステージを走りきり、最も総合タイムが短かった選手に贈られる1番栄誉がある賞です。タイム差が付きやすい山岳ステージ、TTステージを得意とする選手が総合優勝を狙います。各ステージが終わった時点で総合タイムが1番良い選手は、次のステージで黄色いジャージ(マイヨ・ジョーヌ)を着る権利が与えられ、全ステージ終了後にこのジャージを着ていた選手が総合優勝となります。

また、ゴール手前の過激な競争で落車するリスクを抑えるために、1秒以内にゴールした場合は同タイムと計算されます。つまり、1着でゴールした人より1分遅れようが、間の選手が1秒離れずに次々とゴールすれば全員同タイムとなります。

ポイント賞

各コースの途中に設けられたスプリントポイントを最も獲得した選手に贈られる賞です。主に平坦コースの途中やゴールにスプリントポイントを獲得できる場所が設定されていて、上位でこの場所を通過する事でポイント獲得となります。また、このポイントは1着が5ポイント、2着3ポイント、3着1ポイントのように着順でポイント獲得数が違います。

獲得できるポイントは年ごとに変更する場合があり、コースごとに違う場合もあります。毎年、スプリントが飛びぬけて強い選手か、逃げにたくさん乗ってガンガン攻める選手がスプリント賞を獲得しますね。この賞のジャージは緑色で、マイヨ・ヴェールと呼ばれています。

山岳賞

山の頂上に設けられた山岳ポイントを1番多く獲得した選手に贈られる賞です。山岳には高さや難易度によって超級、1~4級まであり、超級が最もポイントが高いです。さらに、山頂ゴールのの場合ポイントが2倍になるという特別ルールもあり大会を盛り上げます。この賞を獲得するという事は、ヒルクライム世界最強と言っていいでしょう。

また、山岳ポイントもスプリントポイント同様、1着ではなくても上位に入れば着順ごとにいくらかのポイントをもらえるようになっています。ジャージの色は白地に赤い水玉(マイヨ・ブラン・ア・ポワ・ルージュ)となってます。派手で目立ちますね!

新人賞

25歳以下の選手で、最も総合タイムが良かった選手に贈られる賞です。将来の総合優勝を狙う若手の登竜門となっています。ジャージは真っ白なマイヨ・ブランです。

その他

逃げに乗ってレースを引っ掻き回すなど、積極的に頑張った選手には各ステージごとに敢闘賞が贈られます。また、各チームのトップ3名の総合タイムが最も短いチームには、チーム総合時間賞が贈られます。

人生にたとえられるレース展開

ツール・ド・フランスは個人競技ではなくチーム戦です。1チーム9人で編成を組み、1人のエースを勝たせる為に他の選手は犠牲となってアシストするのです。そして先程も書きましたが、チームによって目標が違います。最強のオールラウンダーとその脇を固める強力なアシストで総合優勝を狙うチームもあれば、スプリンターをエースとして快速アシストをそろえ、平坦コースで勝利を狙うチームもあります。

その他、力が劣るチームはステージ優勝のみをターゲットにしており、他のチームでは想像できない動きをする事があります。つまり、チームごとに目指す方向が違うので、いろいろな思惑が入り乱れ複雑にレースが展開していくのです。

例えば、その瞬間に目的が合えば違うチーム同士でも協力し集団で1チームにアタックを仕掛けたり、強調してローテションを組んだりします。いくら個人に力があっても、アシストの力、そして他チームの思惑を読んで戦術的に考えて動かないと勝てないのがロードレースの面白い所ですね。

ツール・ド・フランスは知れば知るほど奥深く、人生を生き抜く事と同じ目線で楽しめるのも魅力のひとつです。強豪同士が足を引っ張りあっている隙に、無名の選手がステージ優勝を獲ってしまったり・・。面白いですね!

圧倒的な観客数と熱狂的なファン

日本ではツール・ド・フランスの認知度はまだまだですが、世界規模で見るとサッカーW杯、夏季オリンピックと並んで世界3大スポーツと言われるイベントです。観客数は1500万人以上、メディアを通じての視聴者は約35億人と言われています。すごいですね!

現地に駆けつけるファンもかなり熱狂的で、選手と併走しながら大声で応援したり、悪魔コスプレで毎年登場する悪魔おじさんは有名です。選手が走る姿を目の前で見れるので、現地の人は相当ヒートアップします。

ツール・ド・フランスの熱狂的なファン

熱狂的すぎるファン

生放送で観戦するには?

生放送で観戦するには、テレビならスカパー!の「Jスポーツ」、ネットなら直接「Jスポーツ」に登録する事で視聴できます。登録から視聴までは30分でできるので、観たい!と思ったらすぐに申し込んでみましょう。

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