ロードバイクのパーツの中で最も重要でみんなが大好きなホイール(笑 僕も大好きです!いざ購入するとなるとあれこれ悩みますよね~。そこで今回は完組ホイールを扱っているブランドメーカーをまとめます。ホイール購入の参考にしてください。数が多いのでとりあえず10ブランド分書きます。
この記事で取り上げるホイールメーカーは、「EASTON/イーストン」「Ursus/ウルサス」「EQUINOX/エキノクス」「ENVE/エンヴィ」「Canpagnolo/カンパニョーロ」「GOKISO/ゴキソ」「CORIMA/コリマ」「ZIPP/ジップ」「SHIMANO/シマノ」「Spinergy/スピナジー」です。
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【目次】
EASTON/イーストン
専門の職人さんが一つ一つ手で組んで調整を行っているため低価格帯ホイールの扱いはありません。手組ならではの精度を誇り、作りにクセがないので修理やメンテナンスも比較的楽になってます。
グランツールで走る世界のトッププロも使用するブランドなので品質は間違いはありませんね。個人的にはEC90 SLが気になります。定価28万円ながら38mmのセミディープで重量1167gとかなり軽量になっています。ヒルクライム、平地の高速巡行などオールランドで使えるしデザインもシンプルなのでどんなバイクにも合いそうです!
主要ホイール
ホイール名/素材/標準価格(税抜)/前後重量/リム高さ/スポーク本数
【クリンチャー】
EC90 AERO 55/カーボン/35万円/1630g/55mm/F16・R20
EC90 SL/カーボン/34万円/1473g/38mm/F16・R20
EC90 SLX/アルミ/15万円/1400g/25mm/F16・R20
EC70 SL/アルミ/8.8万円/1590g/25mm/F20・R24
EC70/アルミ/5.4万円/1650g/25mm/F20・R24
【チューブラー】
EC90 AERO 55/カーボン/29万円/1340g/55mm/F16・R20
EC90 SL/カーボン/28万円/1167g/38mm/F16・R20
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Ursus/ウルサス
イタリア ヴィチェンツァに製造工場がありメーカーの歴史は45年となかなか長いです。ハブ、クイックレリーズなどの部品は全て自社工場で製造し組み上げられています。ロードプロチームへの供給もされており、毎年ジロデイタリアではサポートチームが使用。本場のレースで鍛えられた製品は常にテストされており、新製品開発に生かされています。
ただ全体に重量が重めでスポーク本数もF20・R24と多いのが気になります。スポーク本数が多くなれば空気抵抗が増えるのでちょっと不利ですね。(ホイールの空気抵抗)強いて言えばMIURA TS47は重量1415gでリムハイト47mmなので高速巡行にちょうどいいかもしれません。
主要ホイール
ホイール名/素材/標準価格(税抜)/前後重量/リム高さ/スポーク本数
【クリンチャー】
MIURA C50/カーボン/30万円/1660g/50mm/F20・R24
MIURA C37/カーボン/28.4万円/1555g/37mm/F20・R24
MIURA CE38/カーボン/21万円/1760g/38mm/F20・R24
MIURA CE58/カーボン/21万円/1968g/58mm/F20・R24
ATHON/アルミ/8.8万円/1556g/24mm/F20・R24
GUARA’/アルミ/3.6万円/1879g/25mm/F20・R24
BLAZE37/アルミ/9.4万円/1770g/37mm/F20・R24
【チューブラー】
MIURA T47/カーボン/32.8万円/1540g/47mm/F20・R24
MIURA TS37/カーボン/20万円/1320g/37mm/F20・R24
MIURA TS47/カーボン/22万円/1415g/47mm/F20・R24
MIURA TS87/カーボン/25万円/1666g/87mm/F20・R24
EQUINOX/エキノクス
低価格で軽量のディープホイールを販売する台湾のメーカーです。ただ安いだけではなくベルギーSAPIM社製の新エアロスポークや東レ TORAYCA T1000 カーボンを使用するなど素材もこだわっています。
重量が軽く、スポーク本数も少ないので走行性能は間違いないでしょう。ただ、情報が少ないので耐久性の面で若干不安が残ります・・。振れ取りなどメンテナンスができる人であれば長く乗ることができると思います。今後注目していきたいブランドメーカーですね。
主要ホイール
ホイール名/素材/標準価格(税抜)/前後重量/リム高さ/スポーク本数
【チューブラー】
SUPER RT038+/カーボン/23万円/1125g/38mm/F16・R16
SP50/カーボン/9.9万円/1430g/50mm/F18・R24
SP38/カーボン/9.9万円/1350g/38mm/F18・R24
ENVE/エンヴィ
2015年ツールで初めて使用され注目された、アメリカで2008年創業のエンヴィ・コンポジット社が製作するリム専門の新興ブランドです。自転車業界のトップブランドで設計を担当していた者が多く在籍しているため、カーボン素材やその製造法についての豊富な知識があるのが強みですね。
そのため、リムは高い評価を得ており、ロードレース、シクロクロス、トライアスロン、MTBの各カテゴリで使われています。特に強度が高く、過酷な使い方をするパーツ・クラッシャーたちも、「エンヴィのリムだけは大丈夫!」と信頼しているようです。
強度が高い理由は、アメリカ・ユタ州の自社工場で一貫したパーツ製作と組み立てを行い、コスト高を無視してまで独自のこだわった製法を追求しているからですね。耐久テストも徹底して行っているので、粗っぽい乗り方もOKな耐久性の高いブランドです。
主要ホイール
ホイール名/素材/標準価格(税抜)/前後重量/リム高さ/スポーク本数
【クリンチャー】
SES7.8/カーボン/46.5万円/-g/F25・R25mm/-
SES6.7/カーボン/46.5万円/-g/F35・R45mm/-
SES4.5/カーボン/46.5万円/-g/F48・R56mm/-
SES3.4/カーボン/46.5万円/-g/F60・R70mm/-
SES2.2/カーボン/46.5万円/-g/F71・R78mm/-
Canpagnolo/カンパニョーロ
カンパに関しては何も言わなくても詳しい方が多いと思います(笑 それほど信頼が厚く使っているユーザーが多いイタリアのブランドですね。ちょっとお値段が高いですが独特のラチェット音はカッコいいですし、デザイン性、耐久力、ハブの回転性能、重量、スポークとどれをとっても素晴らしいです。
特に有名なのはホイールの中でも最高峰のコスパを誇るZONDA(ゾンダ)ですね。自分も初心者にホイールを相談されたらゾンダをお勧めしてますよー。後、ハイグレードのBORA ULTRA(ボーラ ウルトラ)も非常に高性能で知名度高いです。
その他の特徴としてはリアに使われている独特のG3スポークがあります。右スポーク2本、左スポーク1本、合計3本のきし麺のような平らなスポークがセットになっており、スポークの空気抵抗を抑え、快適性と剛性を高める役割をしています。
スポークが不規則な配置になるのでちょっとだけ振れ取りが面倒になりますが、慣れれば問題ないでしょう。また、ハイグレードモデルのベアリングには特別な機構を用いたCULTベアリングが搭載され、空中で回転させると40分以上も回り続けるほど高性能な回転力になっています。
主要ホイール
ホイール名/素材/標準価格(税抜)/前後重量/リム高さ/スポーク本数
【クリンチャー】
HYPERON ULTRA TWO/カーボン/52.3万円/1384g/F19・R23mm/F22・R24
BORA ULTRA TWO 50/カーボン/42.9万円/1435g/50mm/F18・R21
BORA ULTRA TWO 35/カーボン/42.9万円/1360g/35mm/F18・R21
BORA ONE 50/カーボン/29.3万円/1485g/50mm/F18・R21
BORA ONE 35/カーボン/29.3万円/1406g/35mm/F18・R21
BULLET ULTRA 50/カーボン/23.1万円/1629g/50mm/F18・R21
SHAMAL MILLE/アルミ/18.1万円/1450g/F24・R28mm/F20・R24
SHAMAL ULTRA/アルミ/15.9万円/1464g/F24・R28mm/F20・R24
EURUS/アルミ/12.9万円/1521g/F24・R28mm/F16・R21
ZONDA/アルミ/6.5万円/1594g/F24・R28mm/F16・R21
SCIROCCO/アルミ/4.4万円/1792g/35mm/F16・R21
【チューブラー】
HYPERON ULTRA TWO/カーボン/40.1万円/1270g/F19・R21mm/F22・R24
BORA ULTRA TWO 50/カーボン/39.6万円/1267g/50mm/F18・R21
BORA ULTRA TWO 35/カーボン/39.6万円/1179g/35mm/F18・R21
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GOKISO/ゴキソ
もともとは航空機エンジン用軸受け部品の加工をしていた会社がその技術を活かしてロードホイールのハブを作ったのが始まりです。ハブだけで675gもあり結構重いですが他にはない滑らかな回転性能と衝撃吸収性があります。
近年はリムも開発し完組ホイールもリリースしています。総重量は重いですがリムは軽いので重量での不利はほとんどないと思います。ハブは購入後、10年間の無償修理保証と30年間の有償修理保証、リムに対しては1年間の無償保証が付いています。よほど耐久力に自信があるんですね!
主要ホイール
ホイール名/素材/標準価格(税抜)/前後重量/リム高さ/スポーク本数
【クリンチャー】
GD² 24/カーボン/38.6万円/1824g/24mm/F20・R24
GD² 38/カーボン/38.6万円/1981g/38mm/F20・R24
GD² 50/カーボン/38.6万円/2138g/50mm/F20・R24
【チューブラー】
スーパークライマー/カーボン/32.6万円/1698g/50mm/F20・R24
CORIMA/コリマ
カーボンリムの先駆け的ブランドです。星形に広がるスポークなど見た目からかなり尖った感じのハイスペックホイールをリリースしていますね。最高グレードの32mm MCC”S+”はペアで1090gと最軽量の部類に入り、しかもスポーク数がフロント12本、リア12本と不思議な使用になっています。ここまで軽量化&スポーク減となると乗り心地に影響しそうですがそこそこの乗り心地としっかりした剛性は出ています。
貧弱に見えますがコリマは元々航空機メーカーで安全性のこだわりもしっかりしていて耐久力もあり、ミドルグレードにはピスト用に設計された機種もあります。個人的に購入してみたいホイールの一つです。
主要ホイール
ホイール名/素材/標準価格(税抜)/前後重量/リム高さ/スポーク本数
【チューブラー】
47mm MCC”S+”/カーボン/40.5万円/1130g/47mm/F12・R12
32mm MCC”S+”/カーボン/39.7万円/1090g/32mm/F12・R12
47mm”S+”/カーボン/23.8万円/1230g/47mm/F18・R20
32mm”S+”/カーボン/23万円/1130g/32mm/F18・R20
73mm”S” ロード/カーボン/24.8万円/1415g/73mm/F12・R20
47mm”S” ロード/カーボン/19.2万円/1330g/47mm/F18・R20
32mm”S”/カーボン/19.2万円/1230g/32mm/F18・R20
47mm/カーボン/15.7万円/1310g/47mm/F12・R24
ZIPP/ジップ
毎年多くのトッププロがグランツールなどで使用している一流ブランドです。ZIPPの文字が入ったディープホイールは速そうに見えるのは自分だけでしょうか?(笑
日本でも非常に人気があり使っている人も多いです。創業時はトライアスロン向けのカーボンホイールをつくり続けてきたアメリカのブランドで、どちらかといえば平地の高速巡航に特化したディープホイールのイメージがありますが、近年はリムハイト30mm程度の商品もリリースしています。
風洞実験による科学的なアプローチとロードレースでのデータをフィードバックして性能の向上に努めており、リムの表面にゴルフボールのような凹凸を施し空力を高めるなど工夫がされています。
主要ホイール
ホイール名/素材/標準価格(税抜)/前後重量/リム高さ/スポーク本数
【クリンチャー】
ZIPP 808 Firecrest/カーボン/39.8万円/1710g/82mm/F18・R24
ZIPP 404 Firecrest/カーボン/33.5万円/1525g/58mm/F16・R20
ZIPP 202 Firecrest/カーボン/36万円/1450g/32mm/F18・R24
ZIPP 101/アルミ/16.1万円/1530g/30mm/F18・R20
ZIPP 60/アルミ/18.2万円/1820g/58mm/F18・R18
ZIPP 30/アルミ/10.4万円/1655g/30mm/F18・R20
【チューブラー】
ZIPP 808 Firecrest/カーボン/34.9万円/1700g/82mm/F20・R24
ZIPP 404 Firecrest/カーボン/32.2万円/1505g/58mm/F18・R24
ZIPP 303 Firecrest/カーボン/32.2万円/1390g/45mm/F18・R24
ZIPP 202/カーボン/32.2万円/1180g/32mm/F18・R24
SHIMANO/シマノ
シマノもロード乗りならだれもが知っているブランドですね。コンポーネントでも有名です。もちろんホイールも高性能のモデルを出していますが、他ブランドのレベルが高すぎて評価はまずますといった所ではないでしょうか?
強みはグランツールなどのトップレースで複数のチームが使っている信頼性と、そのデータを使い耐久性、ハブの回転、重量といったトータル性能のバランスが高いレベルでまとめてある点です。悪く言えば尖った個性が無く、良く言えば優等生で隙が無い感じですね(笑
主要ホイール
ホイール名/素材/標準価格(税抜)/前後重量/リム高さ/スポーク本数
【クリンチャー】
WH-9000 C50-CL/カーボン/22.2万円/1672g/50mm/F16・R21
WH-9000 C35-CL/アルミ/21.7万円/1488g/35mm/F16・R21
WH-9000 C24-CL/アルミ/12.5万円/1387g/F21・R23mm/F16・R20
WH-RS81 C35-CL/アルミ/9万円/1631g/35mm/F16・R21
WH-RS81 C24-CL/アルミ/7.7万円/1502g/F21・R24mm/F16・R20
WH-6800/アルミ/4.9万円/1640g/23mm/F16・R20
WH-RS610/アルミ/3.7万円/1791g/F21・R24mm/F16・R20
WH-RS2/アルミ/2.4万円/1850g/F21・R24mm/F16・R20
【チューブラー】
WH-9000 C35-TU/カーボン/33万円/1362g/35mm/F16・R21
WH-9000 C24-TU/カーボン/29.5万円/1151g/24mm/F16・R20
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Spinergy/スピナジー
重量だけ見ると価格が高めでコスパは悪いかな~という印象です。エントリーグレードのゼロライトPBOはホワイト、ブラック、レッド、イエロー、ピンク、ブルー、グリーン、オレンジから選べるのでお洒落なカラーリングで街乗りしたいときは便利かもしれません。
ハイグレードのホイールに組まれているPBOスポークは、防弾チョッキに採用される程有機系繊維の中では最高レベルの引張強度・弾性率を持った素材「ザイロン」でできているので振動吸収性が高いです。
主要ホイール
ホイール名/素材/標準価格(税抜)/前後重量/リム高さ/スポーク本数
【クリンチャー】
ステルス フルカーボンPBO/カーボン/29.5万円/1590g/45mm/F16・R20
ステルス カーボンPBO/アルミ/19.3万円/1814g/45mm/F16・R20
ゼロライトPBO/アルミ/10.7万円/1530g/24mm/F18・R24
【チューブラー】
ステルス フルカーボンPBO/カーボン/28.5万円/1420g/45mm/F16・R20
ゼロライト XLT/カーボン/29.9万円/-g/24mm/F18・R24
おまけ
今回は普及率がちょっと低いチューブレスホイールはあまり意識せずにまとめてます。また、ホイールを購入するときはリアホイール(フリー)にカンパ用とシマノ用があるので間違えないように注文しましょう。後、皆さん知っていると思いますが、ホイールは海外通販サイト「ウイグル」が安いですよ~。
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