ロードレース - 2016世界選手権の結果!サガンが力を見せつけて勝利。TTはトニー・マルティンが優勝

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最終更新日: 2023.11.28

2016世界選手権ロードレースの結果|サガン優勝

2016年10月16日にカタールのドーハで行われた、UCI世界選手権ロードレースの結果をお届けします。優勝はもちろんあの人でした。

男子ロードレース エリート 結果

男子ロードレースはペーター(ペテル)・サガンの優勝で終わりました。2位はマーク・カヴェンディッシュ、3位はトム・ボーネンでした。

日本人選手では新城幸也が35位、別府史之は残念ながらリタイヤとなっています。UCI世界選手権は所属チーム関係なく国別に分かれて戦う大会です。

特に有力な選手がスロバキアにはいないので実質サガンはアシストに頼らず一人で勝ってしまいました。化け物ですね…。

2016世界選手権ロードレースで優勝したペーター(ペテル)・サガン、2位マーク・カヴェンディッシュ、3位トム・ボーネン

コースは257.3kmとなかなかの距離ですが起伏はほとんどなく純粋なスプリンターに有利な設定です。サガン、カヴェンディッシュ、キッテル、グライペル、デゲンコルブ、ブアニ、クリストフ、その他多くの世界トップスプリンターが全て集結しワクワクです。

今回のレースで問題は気温の高さと強い風。序盤は通常通り7人の逃げグループが掲載されプロトンもそれを容認します。しかし中盤に大きな動きが!強い横風区間でプロトンが一気にペースアップし横風分断を狙い見事成功します。

しかも、分断した先頭グループ24人には有力なスプリンターが多く入っていて後ろに残されたドイツ勢を含む第2集団以下はこの時点で差を広げられ終了。(ちーん・・)そのまま先頭グループは逃げグループを吸収し最終局面へ。

残り5km地点で最初にアタックを仕掛けたのはオランダのトム・レーゼル。このアタックは成功し一時は差をグッと広げるがベルギー勢がスプリント勝負に持ちこもうと追い上げて残り1kmでトム・レーゼルを吸収。勝負は20人程度の集団スプリントへ!ここでアシストしてくれたベルギーの仲間のためにトム・ボーネンが仕掛けます。

しかしそこで食いつき追い抜いたのがカヴェンディッシュとサガン。最後は一騎打ちとなったがサガンが差し切っての勝利です!
ちなみにサガンは2年連続の勝利で、連覇は2007年大会のイタリアのパオロ・ベッティーニ氏以来だそうです。サガンおめでとう!(パチパチパチ)

2016世界選手権ロードレース エリートのコースプロフィール図

主な出場選手

有名で人気がある出場選手一覧です。

  • ペーター(ペテル)・サガン (スロバキア/ティンコフ)
  • マーク・カヴェンディッシュ (イギリス/ディメンションデータ)
  • マルセル・キッテル (ドイツ/エティックス・クイックステップ)
  • アンドレ・グライペル (ドイツ/ロット・ソウダル)
  • ジョン・デゲンコルブ (ドイツ/ジャイアント・アルペシン)
  • ナセル・ブアニ (フランス/コフィディス)
  • アルノー・デマール (フランス/FDJ)
  • アレクサンダー・クリストフ (ノルウェー/カチューシャ)
  • エドゥアルド・ボアッソンハーゲン (ノルウェー/ディメンションデータ)
  • トム・ボーネン (ベルギー/エティックス・クイックステップ)
  • フレフ・ヴァンアーヴェルマート (ベルギー/BMC)
  • ユルゲン・ルーランズ (ベルギー/ロット・ソウダル)
  • エリア・ヴィヴィアーニ (イタリア/チームスカイ)
  • ジャコモ・ニッツォーロ (イタリア/トレック・セガフレード)
  • カレブ・ユアン (オーストラリア/オリカ・バイクエクスチェンジ)
  • マイケル・マシューズ (オーストラリア/オリカ・バイクエクスチェンジ)
  • ディラン・フルーネヴェーヘン (オランダ/ロットNLユンボ)
  • 別府史之 (日本/トレック・セガフレード)
  • 新城幸也 (日本/ランプレ・メリダ)

男子タイムトライアル エリート 結果

この競技も競争が激しく世界のトップTTスペシャリストが全員集合しましたね。結果はトニー・マルティン(ドイツ)が2位に45秒もの差をつけて3年ぶり4度目の世界チャンピオンです。

個人的に大好きな選手なのでむっちゃ嬉しいです。近年は年齢もベテランの域に入りヒルクライムも意識したトレーニングをしているとの記事を見たことがあったので、「TTよりアシスト優先になったのかなぁ?」とか思ってましたがそんな事なかったです。(笑)

2位は前年度チャンピオンのヴァシル・キリエンカ(ベラルーシ)、3位にはヨーロッパチャンピオンのホナタン・カストロビエホ(スペイン)が入りました。

2016UCI世界選手権男子タイムトライアル エリートで優勝したトニー・マルティン、2位ヴァシル・キリエンカ、3位ホナタン・カストロビエホ

コースは起伏のない40kmで減速が必要なカーブも少なく、単純に独走力がものをいう設定でした。そこでまず好タイムを出したのはアイルランドのライアン・マレン(46分4秒)。

優勝候補の一角、トム・ドゥムランは序盤からスピードに乗らず苦戦します。結果入賞も出来ない11位でフィニッシュ・・。ライアン・マレンはこのままいくのかとざわめきます。しかしマレンのタイムは後半に猛チャージを見せたポーランドのマチェイ・ボドナール(45分59秒)に破られ、ここから更に順位は動きます。

スペインのヨナタン・カストロビエホ(45分53秒)そしてトニー・マルティン(44分42秒)が圧倒的タイムで首位に立ちます。優勝候補のローハン・デニス(46分9秒)とヴァシル・キリエンカ(45分27秒)は好タイムではありますがマルティンには及びませんでした。

終わってみればトニー・マルティンの圧勝です。マルティンは今後も応援するぞ!(笑)

2016UCI世界選手権男子タイムトライアル エリートで圧倒的な力で走るトニー・マルティン

主な出場選手

有名で人気がある出場選手一覧です。

  • トニ・マルティン (ドイツ)
  • ローハン・デニス (オーストラリア)
  • トム・ドゥムラン (オランダ)
  • ヴァシル・キリエンカ (ベラルーシ)
  • ホナタン・カストロビエホ (スペイン)

その他の日本人選手の活躍

10月14日には男女ジュニアのロードレースが行われました。日本人選手では女子ロードレースで細谷夢菜選手(浦和工業高校)が35位、男子ロードレースでは蠣崎優仁選手(伊豆総合高校)が42位でした。まだまだこれからの選手なので応援してます!

細谷夢菜選手(浦和工業高校)

蠣崎優仁選手(伊豆総合高校)

男子ジュニアロードレース(135.3km)結果

1 ヤコブ・エグホルム(デンマーク) 2時間58分19秒
2 ニクラス・マルクル(ドイツ)
3 レト・ミュラー(スイス)
4 ルカ・モッツァート(イタリア)
5 ジガ・ホルヴァト(スロベニア)
6 ジガ・イェルマン(スロベニア)
7 イデ・シェリング(オランダ)
8 ヤカ・プリモヂッチ(スロベニア)
9 セドリク・ウレボ(ノルウェー)
10 ハリー・スウィーニー(オーストラリア)
42 蠣崎優仁(伊豆総合高校)
60 渡邉歩(EQADS)
62 重満丈(北中城高校)
DNF 沢田桂太郎(日本大学)

女子ジュニアロードレース(74.5km)結果

1 エリサ・バルサモ(イタリア) 1時間53分4秒
2 スカイラー・シュナイダー(アメリカ)
3 スザンヌ・アンダーセン(ノルウェー)
4 カロリーナ・ペレキトコ(ポーランド)
5 レティツィア・パテルノステル(イタリア)
6 エマ・ノルスゴール(デンマーク)
7 フランツィスカ・ブラウゼ(ドイツ)
8 サンドラ・アロンソ(スペイン)
9 リアネ・リッペルト(ドイツ)
10 シモーネ・エグ(デンマーク)
35 細谷夢菜(浦和工業高校)
70 下山美寿々(大阪教育大学附属高校天王寺校舎)

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