ロードレース観戦の楽しみ方!風向きと風力に左右される勝負の行方

ロードレース観戦の楽しみ方!風向きと風力に左右される勝負の行方

ロードバイクなどのスポーツ自転車は抵抗の80%以上が空気抵抗と言われています。ロードレースでも風の向きと風力は結果に大きな影響を与えます。

そこで今回は、風とロードレースの関係について書きたいと思います。これを知っておくとロードレース観戦もより面白くなりますよ!

風向きと風力が与える影響

以前の記事「ロードレース観戦は面白い①【空気抵抗ってすごい編】」でも書きましたが、ロードレースは空気抵抗を抑えて効率的に走る為に、隊列を組むか集団で固まって走ります。

集団の先頭で風を切って走る選手は100%の空気抵抗を受けるので本当に疲れます。それに比べ、前から2番目の選手の受ける空気抵抗は約80%、3番目は約60%、4番以降は約50%となります。

ロードレースのトレインで先頭と後ろの空気抵抗の違い。

一番前の選手は必死でハァハァ言いながら走るのに対し、後ろの選手は鼻歌を歌いながらペダルを回せるくらい疲労度は違うのです。なので、不公平にならないように先頭を交代しながら協力して走ります。

そして、ロードレースには逃げ集団とメイン集団があり、風によって有利不利が変わりますし、横風から強い風が吹いている場合は他チームを引きはがす特殊な作戦が展開されたりします。

追い風の場合

後ろから風が吹く追い風の場合は、空気抵抗が減るので集団や隊列の効果が薄くなります。よって、逃げ集団より人数が多いメイン集団の有利性が減る事になります。

ロードレースで追い風の場合

追い風が強くなればなるほど逃げ集団にとってチャンスとなり、メイン集団にとっては差を早めに縮めておく必要が出てきます。また、風の強さと風向きは場所と時間で常に変化します。もし逃げ集団とメイン集団の差が大きく開き、逃げ集団は追い風だけどメイン集団は向かい風という状況になったら最大のチャンスですね。

そこで、チームの監督は風も計算しながらレースプランを立てて、選手たちも風向きを気にしながらレースを展開するのです。ただ、逃げが有利と言っても、やはりメイン集団の力は圧倒的です。大体ゴール手前で捕まってしまいます。

向かい風の場合

向かい風の場合は、空気抵抗が増えるので集団や隊列の効果が大きくなります。よって、逃げ集団より人数の多いメイン集団の方が有利になりますね。

ロードレースで向かい風の場合

そこでメイン集団は、余裕がある分早く逃げ集団に追いつこうとせず、できるだけ多くの選手やチームが先頭を入れ替わり追い風から体力の消耗を防ごうとします。そして、少人数のローテーションでヘロヘロになった逃げ集団を余裕で捕まえようとするのです。

また、集団で走らない個人TT(タイムトライアル)なも風は非常に重要です。スタートからゴールまで風の抵抗を一人で受けるので、風向きと風力は直接タイムに響いてきます。

ただ、先程も言いましたが、風向きと風力は時間と場所で常に変化しています。走る順番によって有利不利があり、選手には運も求められますね。

横風の場合

周りに建物など風を遮る物がない道でロードレースが行われる場合、強い横風が吹く事があります。このような状況では横風分断作戦を仕掛けるチームが出てくるので、レースが大きく動く可能性があり面白いですね。

前や後ろからの風であれば、縦に並んで隊列を組めば空気抵抗を減らせるので、大人数の集団でも一つの塊で走れます。しかし、強い横風の場合は、横に隊列を組む必要があるため、道幅に入る人数でしか隊列を組めません。それにより、大きな集団はいくつもの小さな横隊列集団に分断される状態になります。

ロードレースで強い横風の場合は小さな集団でしか走れない

横風で分断された集団

小さな集団がいくつもできるという事は、チームもバラバラになりやすいですし、集団の走力にも差が生まれやすいのです。こういった状況を利用し、強い横風区間で、チームで隊列を組んでアタックを仕掛ける事を「横風分断作戦」と言います。

成功すれば、チームが一致団結して逃げに乗れますし、総合優勝争いを演じているエースを守りながら有利な状況に持っていけます。横風分断作戦が発動したら、成功するかどうかはロードレースの見どころのひとつですね。

まとめ

  • 風の方向と風力はロードレースに大きな影響を与える。
  • 追い風の場合は逃げ集団が有利。
  • 向かい風の場合はメイン集団が有利。
  • 横風の場合は集団が分裂する。それを利用してアタックするのが「横風分断作戦」

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