2016年10月22日に行われたジャパンカップ クリテリウムは別府史之選手の2連覇となりました!おめでとうございます。トッレク・ファクトリーのチームワークも素晴らしかったですね。詳細なレースレポートを書きます!
クリテリウム レポート 15週回
- 1週目 - このレースで引退を発表している偉大な選手「ファビアン・カンチェラーラ」に敬意を表してパレードランみたいな展開になりました。これは選手同士の判断で行われカンチェラーラを先頭にお客さんに祝福を受けます。このような展開もどこか遊び心を残しているロードレース特有のものですね。すばらしい!
- 2週目 - 本気のレースに突入しスピードが徐々に上がりますが、特にアタックもかかることなく終わります。
- 3週目 - アタックがいくつかありましたが、有力選手が逃げに入っていたためかカンチェラーラ自らアタックをつぶす行為もありなかなか逃げが決まりません。1つの集団でレースは進みます。
- 4週目 - 4週目ゴールにあるスプリント賞を狙って早めに新城幸也選手がアタックを仕掛けて成功します。一時は差が開きましたが4週目ゴール手前で吸収されカウンターをしかけたアンカーの井上選手がそのままゴール!見事スプリント賞を獲得しました。井上選手も今期で引退を発表しているのでこの賞は嬉しいですね。
- 5週目 - またまたアタック合戦の始まりです。今度はカンチェラーラを含む6人が逃げに成功します。後で4人の選手が追い付き逃げグループは10人になりますが、カンチェラーラを逃がすのはまずいのでメイン集団もスピードを上げて追い始めます。しかしカンチェラーラ自ら逃げグループを引きながら逃げ切りをはかります。
- 6週目 - 10人の逃げグループも粘りましたが6週目後半でメイン集団に吸収されます。カンチェラーラ以外にも有力選手が逃げに含まれていたのでメイン集団も必死でした。
- 7週目 - 今度は2人のアタックが決まります。BMCのロスコフ選手と無名の海外選手ですが、2人の力に差があるためほとんどロスコフ選手が先頭で引いて逃げます。メイン集団は逃げを容認しトレックが先頭に蓋をしてコントロールします。逃げグループとメイン集団のタイム差は10秒まで広がります。
- 8週目 - そのままレースは進み2回目のスプリント賞はBMCのロスコフ選手が獲りました~!ロスコフ選手はTTスペシャリストなので1人でも速さがありました。一緒に逃げていた無名の選手はほとんど引きません・・(笑
- 9週目 - 変わらず2人の逃げとメイングループで進みます。メイン集団の先頭はトレックでしっかりトレインを組んでいます。先頭交代はしますが別府選手はエースとして参戦しているのでトレイン最後尾で控えてます。
- 10週目 - 同じ状況でレースは進みます。メイン集団はトレックがしっかりコントロールします。
- 11週目 - 大きな動きはありません。逃げグループの無名選手も少し引き始めます。
- 12週目 - そのままレースは進み3回目のスプリント賞もBMCのロスコフ選手が獲得。「無名の選手よ頑張れ。せめて競り合う姿勢だけでも・・」と思う(笑
- 13週目 - ここでメイン集団からアタックがかかります!毎年最終周まで動きはないのでここで仕掛けるのは予想外でした。いくつかのアタック合戦が繰り広げられますがカンチェラーラをはじめとするトレック軍団が全てのアタックをしっかり潰します。強い!アタック合戦によりメイン集団のスピードが上がったので逃げグループの2人はここで吸収されます。
- 14週目 - アタック合戦は続きますがトレックが全てつぶしながらレースは進みます。しかし5人いたトレックの選手も3人に減っています。3人の先頭を引くのはカンチェラーラです。ここから鬼引きを見せてメイン集団の先頭を渡しません。最終週に向けて最高の位置取りでトレック有利にレースを運びます。
- 15週目 - ここでカンチェラーラは仕事を終えて離脱。トレックは2名に!そしてスカイとオリカの選手がアタックをかけてリードします。しかし後半に宇都宮ブリッツェンの選手がアタックを仕掛けて先頭に立ちスピードをさらに上げるとオリカのトレインが崩壊!トレックはストゥイヴェン選手が活躍し別府選手を引いて先頭まで引っ張り上げレースは最終スプリントへ!やや早めに最終スプリントへ発射した別府選手に他の選手も食い下がりますがわずかな差でそのままゴール!別府選手が見事優勝を勝ち取りました。
- その後 - 他チームの選手からも囲まれて祝福される別府選手。本当にうれしそうでした。インタビューではトレックチームの完璧なチームワークを興奮気味に語っていました。最後のスプリントでは別府選手の真後ろに付いていた選手が付き切れしていたのでいかに別府選手のスプリントが激しかったかがわかりました。いやー、面白かったです!
その他のレース
前座で高校生と女子競輪選手のレースも行われました。高校生は牽制などまったくなしで前へ前へと走っていてすがすがしかったです。このカテゴリーで牽制するようでは大きな選手にはなれないですもんね。女子競輪は最終スプリントがすごかったです。今後もこういったレースはやって欲しいですね!