実際どっちがいいの?ロードバイクのタイヤ 25Cと23C を選ぶ

おすすめパーツ

最終更新日: 2017.06.3

実際どっちがいいの?ロードバイクのタイヤ 25Cと23C を選ぶ

一昔前まではトッププロのロードレースでもタイヤの太さは21~23Cと細いタイヤが常識でした。しかし2~3年ほど前から徐々に25Cを使う選手が増え、新しくリリースされるホイールのリムはほとんどワイドになり「25Cが当たり前」と言わんばかりの状況です。なぜなのか?

転がり抵抗の違いなど理論的に詳しく説明しているサイトも多々ありますが、今回はザクッと簡単に23Cと25Cのタイヤについて書きたいと思います。23Cと25Cどっちにホイールを買おうか、どっちのタイヤを選ぼうか迷っている人の参考にどうぞ!

【おすすめ関連記事】
25Cサイズ限定!おすすめクリンチャータイヤ
ロードバイクで重要なタイヤの選び方

なぜ25Cが良いと言われるのか?

結果から言うと「転がり抵抗」が少なく速く走れるとされているからです。昔は細いタイヤの方を履くと転がり抵抗が減り、速く走れると考えられていました。ママチャリのような太いタイヤより、クロスバイクやロードバイクに使われる細いタイヤの方が楽に走れるのは皆さんご存知だと思います。

しかし、細過ぎると逆に抵抗が増えるのでは?という流れになり、今では多くのプロ選手がロードレースで25Cを使っています。なぜ転がり抵抗が違うのか?を簡単に説明すると、同じ空気圧にした場合、23Cと25Cでは下図のようにタイヤの変形が異なり、接地面積が23Cは細長く、25Cは丸くなります。そして、丸いほうが転がり抵抗が低くなり、より速く走れるという事らしいです。

23Cと25Cの接地面積の形状と転がり抵抗の違い

ただ、今でも23Cを使っている選手もいますし、「絶対に25Cが有利だよ!」って言い切る人がいないのも不思議です。タイヤメーカーやホイールメーカーの測定データを見ると、確かに転がり抵抗だけ見ればわずかに25Cのほ方が優れています。ですが、タイヤの性能には転がり抵抗以外にも、重量や耐パンク性、乗り心地など多くの要素があります。

25Cのタイヤは太くした分、転がり抵抗と乗り心地、耐パンク性は向上しますが、肝心な重量が重くなってしまいます。なので、総合的にみるとほんのわずか、アマチュアではまったく気づかないくらいの本当にわずかな差で、25Cに軍配が上がったという状況なんだと思います。(結局私も断定できなくてすいません・・)

また、この差は勾配や乗り手のパワー、体重、走行スピード、路面の状況などでも微妙に変わると考えられます。状況によっては23Cの方が有利になる事もありそうです。

結局どっちがいいの?

いろいろ書きましたが、アマチュアが体感できる差はないのでどっちでもいいんです(笑 ただ、25Cの方が乗り心地と耐パンク性が向上し、今では多くのホイールが25Cに合わせたワイドリムとなっています。なので、25Cを選んだほうが今後の事を考えても扱いやすいでしょう。時代の流れには逆らえんのです(遠い目)

自分は23C主流の時代にそこそこ高価なカーボンホイールを購入してしまったので、空気圧を高めにしてできるだけ転がり抵抗を減らしながら23Cに乗り続けます。もし、今23Cを使っている人がいたら、そのまま使い続けるのをおおすすめします。わざわざお金を使って25Cに履き替えても大きな違いは感じられないですね。

【おすすめ関連記事】
25Cサイズ限定!おすすめクリンチャータイヤ
ロードバイクで重要なタイヤの選び方

生中継で観戦!2017年 世界の年間ロードレース開催日程まとめ生中継で観戦!2017年 世界の年間ロードレース開催日程まとめ前のページ

ロードバイクのトレーニングに!3本ローラー・固定ローラーの選び方次のページロードバイクのトレーニング!3本ローラー・固定ローラーの選び方

関連記事

  1. ホイール選びの参考に!30ブランドイメージまとめ part② アンブロシオ、ティーエヌアイ、ディーティー スイス、トーケン、トッポリーノ、ノヴァテック、ピーゼット レーシング、ファスト フォワード、フルクラム、エークラス

    おすすめパーツ

    ホイール選びの参考に!31ブランドイメージまとめ part②

    ロードバイクのホイールブランドの特徴や重量、価格をまとめて比較できるよ…

  2. ホイールハブ・プーリー・BBの3大メーカー別ベアリング構造の違い

    おすすめパーツ

    ホイールハブ・プーリー・BBのメーカー別ベアリング構造の違い

    ロードバイクなどのスポーツ自転車にかかる走行抵抗は、約80%が人体によ…

  3. ロードホイールの空気抵抗

    おすすめパーツ

    ロードバイクのディープホイール|空気抵抗と効果

    ディープホイールって見た目が速そうでカッコいいですよね。私も初心者の時…

  4. どれにする?ビンディングペダルの4大メーカー 特徴チェック

    おすすめパーツ

    どれにする?ビンディングペダルの4大メーカー 特徴と重量!

    前回の記事でビンディングシューズのおすすめブランドを紹介しましたので、…

  5. ロードバイク初心者向けおすすめカスタム交換パーツ

    おすすめパーツ

    ロードバイク初心者向けおすすめカスタム交換パーツ

    ロードバイクの価格帯は8万円~200万円と幅広いですが、サイクリングに…

  6. ホイールリムとブレーキパッドの関係!ブレーキングへの影響とは?

    おすすめパーツ

    ホイールリムとブレーキパッドの関係!ブレーキングへの影響とは?

    サドルの高さやクリートの位置、わずかな軽量化にこだわる人はいますが、ブ…

人気記事

  1. オリジナルの1台を!ロードバイクのフレームをカラーオーダーする
  2. ホイール選びの参考に!30ブランドイメージまとめ part② アンブロシオ、ティーエヌアイ、ディーティー スイス、トーケン、トッポリーノ、ノヴァテック、ピーゼット レーシング、ファスト フォワード、フルクラム、エークラス
  3. 初心者でも速くなれる!ロードバイクトレーニングの基本を知る
  4. 交換前に確認!バーテープの選び方と素材別の特徴 | ロードバイク
  5. 場所を取らない!クロスバイクやロードバイクの室内保管方法!
  6. ホイール交換の効果
  7. もう初心者とは言わせない!ロードバイクにカッコよく乗るテクニック
  8. ロードバイクのサドルブランド10選!特徴と性能を比較
  9. パワー計測でペダリング改善!ロードバイクのパワーメーターまとめ
  10. 簡単にイメージを変える!カッコいいロードバイクになる配色のコツ!

アーカイブ

  1. とっても重要!簡単なロードバイクのポジション調整方法 サドル高 etc・・

    メンテナンス・修理・調整

    とっても重要!ロードバイクの簡単なポジション調整方法
  2. 自転車で落車を防ぐ|ロードバイク

    初心者入門

    落車や転倒を防ぐには?自転車事故の対策まとめ|ロードバイク
  3. ブランドイメージまとめ 欧州1

    完成車情報

    ヨーロッパ編|ロードバイクのフレームメーカー特徴&イメージまとめ
  4. 意外と知らない!正しいロードバイクのコーナリングとトレイン走行 ブログページ

    速く走りたい!

    ロードバイクのコーナリングとトレイン走行|ライディングの基本
  5. 自転車ホイールの振れ取り手順とやり方!おすすめ振れ取り台

    メンテナンス・修理・調整

    自転車ホイールの振れ取り手順とやり方!おすすめ振れ取り台
PAGE TOP