road ロードレースの面白さ

初心者向けロードレース観戦の基本|空気抵抗と心理戦

ロードレースは、ルールや心理戦、レースの流れを理解できれば非常に面白いスポーツです。ツール・ド・フランスが、サッカーのワールドカップ、オリンピックと並んで世界三大スポーツと言われるのも納得です。

そこで、ロードレースの心理戦や空気抵抗の重要性、簡単なレース展開を紹介します。ある程度理解してみると、本当に面白いですよ!

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空気抵抗を避けるための隊列(トレイン)

ロードレースが面白いのは、速くて強い実力のある選手でも勝つのが難しく、力の弱い選手でも駆け引きで勝つチャンスがあるからです。駆け引きを含めた心理戦は、自転車レースを観戦をする上で重要なので覚えておいた方がいいでしょう。

ではなぜ駆け引きが必要なのでしょうか?それはロードレースは時速40km~50kmで走るので単独で走れば強力な空気抵抗が発生するからです。この空気抵抗が駆け引きを生み出す要因になっています。

ロードレースを見ていると、選手は空気抵抗を減らすため縦に並んで走っています。1番前の選手が100%の空気抵抗を受けているとすれば、2番目は80%、3番目は60%、4番目以下は50%というように前の選手ほどキツくなってしまいます。

この差は決定的です。先頭は顔をゆがめてきつそうに走っているのに対し、後ろは鼻をほじりながら走れるくらいに違います。という事でいかに上手に駆け引きを行い、他の選手を利用し空気抵抗を避けながら体力を温存して、重要な場面で力を発揮できるかが重要なのです。優勝を狙っている選手(各チームのエース)は勝負所まで後ろで力を温存しようとします。

チームで一番強いエースを優勝させる為に、他のアシストと呼ばれる選手が前に出て空気抵抗を受けます。そしてエースは勝負所で温存していた力で一気に加速するのです。ちなみにアシストもずっと1人が先頭だとすぐに疲れて離脱してしまうので、アシスト同士で先頭交代(ローテーション)して休みながら走ります。

train トレイン

逃げとメイン集団の関係

ロードレースは大体20チーム(1チーム1名~9名)前後が参加して行われますが、必ず逃げ集団とメイン集団に分かれて進みます。各チームのエースはアシストに守られながら、後方のメイン集団で力を温存して走ります。

一方、逃げ集団は一か八かで逃げ切り優勝を目指して、スタート直後に飛び出す少数の集団です。メイン集団はこの逃げ集団を泳がせておいてゴール直前ではしっかり追い抜けるように、残り距離と逃げ集団との時間差を計算しながら走ります。メイン集団も逃げ集団がいた方がレースが安定して都合がいいのです。

逃げる理由

逃げ集団が綺麗に逃げ切って優勝する事はほとんどありませんが、逃げる理由は他にもあります。

  • わずかな優勝の可能性に賭ける
  • メイン集団にいるチームメイトの為に逃げる。逃げ集団に選手を送り込んでいるチームは、逃げ集団がそのまま逃げ切りゴールしてもいいので無理して追い付く必要がなく、メイン集団で前に出る事無く体力温存できる。逃げに選手を送り込んでいないと、メイン集団の先頭に立ち追いつかなければいけないので、チーム全体が消耗します。
  • 目立つ為。スポンサーの名前が入ったジャージがテレビでずっど放送され続けてオイシイ!
  • 先行アシスト。あらかじめ力のある選手を逃げに送り込んでおき、レース後半にメイン集団から抜け出てきたエースと合流してアシストさせるなど。
  • ポイントを稼ぐ為。大きなレースではコースの途中に各賞のポイントを稼げる場所を設置しているので、このポイントをに取る為に逃げる

escape 逃げ集団

 

手に汗にぎる最終スプリント

メイン集団は逃げ集団に比べて圧倒的に数が多い事がほとんどです。なので、数名のアシストが全力で引けばいつでも逃げに追いつけるという余裕があります。そして無事に逃げ集団をとらえた後はスプリント勝負に入ります。

メイン集団内では、ゴールまで5~10km手前から各チーム隊列を組みポジション争いが始まります。コース設定に合わせてできるだけ良いポジションで最終スプリントに入りたいチーム同士が牽制し、どんどんスピードが上がっていきます。

そして最終スプリント!各チームトレインの先頭が全力で引きます。「もうこれ以上漕げない!」と全力を出し切った先頭のアシストはトレインから離脱し、次の選手が先頭に立ち全力で引きます。

まるでロケットの段階打ち上げのように次々にアシストが離脱していき最後の数百メートルでついにエースが発射!!ガチンコスプリントでGOOL!勝負が決まります。

sprint スプリント

ロードレースの心理戦

ここまで、ロードレースの基本を書きましたが、実際のレースではかなり複雑な心理戦が繰り広げられます。例えば21日かけて行われる長丁場のステージレースでは、総合優勝を狙う選手以外に、山岳賞やポイント賞、新人賞を狙う選手がいますし、一日一日のステージ優勝を狙う選手もいます。

つまり、チームや個人にはそれぞれ得意分野があり、実力に合った目標を目指しています。これにより、チームが違っても利害が一致すれば協力してローテーションしたり、強すぎる一人の選手がいれば複数のチームが手を組んで攻撃(アタック)するなど様々な展開が生まれるのです。

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熱狂的な観客

心理戦や駆け引きも見どころですが熱狂的な観客も見ていて面白いです。有名なのは悪魔おじさんですかね。

ロードレースは欧州でサッカーに次ぐ人気スポーツ。観客はさまざまなコスチュームを着たり、ヒルクライムでは選手のスピードが落ちるので横を並走し絶叫しながら応援します。熱いです!

熱狂的な悪魔おじさんロードレースを観戦するファン

ちゃんと解説してくれる

心理戦が重要なロードレースですが。放送ではちゃんとその場の状況と選手の気持ちなども解説してくれるのでわかりやすいです。テレビやパソコンで観戦していると、少しずつルールやレース展開、選手の心理状況など理解できるようになります。観戦はJスポーツオンデマンドスカパーで出来ます。

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まとめ

  • 上位でゴールする為には出来るだけ空気抵抗を受けずに勝負所まで体力を温存する戦略が必要。すると、
  • レースは逃げ集団とメイン集団で展開される。
  • ゴールスプリントもチーム戦。ロケット発射台のような役をするアシストがいる。
  • ロードレースはチーム戦。チームや個人で設定目標が違い、深い心理戦が行われる。
  • 熱狂的な観客も見どころ。
  • 放送で観戦すれば解説付きで楽しめる。

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