ロードバイクのペダルを回す力を計測できるパワーメーター。一昔前は30万円以上もしましたが、今では数万円で購入できるようになり、ロードレースのトレーニングには欠かせないアイテムですよね。
そこで今回は、パワーメーターの「仕組みと機能」「必要性」「種類の違い」について書きます。
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仕組みと機能
パワーメーターの仕組み
パワーメーターの中には「ストレインゲージ(歪計)」という電子機器が内蔵されており、力が加わり金属が歪んだり伸びたりしたら電気信号を発信します。金属の歪みと電気信号の強さは比例するので、より大きな力が加われば電気信号も強くなりトルク値として計算されます。
後は、トルク値にペダルを回す速度や角度、加速度などの情報を加えてパワー値に変換し、計測機に表示する仕組みになっています。
パワーメーターの機能
パワーメーターの機能はメーカーや機種によって様々ですが、大体下記のような機能があります。
- ペダルを回す力を測る「パワー計測機能」
- ペダリング時の力の方向や強さを視覚的に確認できる機能
- 足の力の何%がペダルに伝わり走る原動力となっているか分かる「ペダリング効率測定機能」
- 計測したデータを記録して、パソコンなどで詳しく分析できる機能
パワーメーターは必要?
結論から言うと必要ではありません(笑 ただ、パワーメーターがあればペダリングのパワー計測ができるので、トレーニングの指標になり効率よく練習するのに役立ちます。また、現時点での自分の実力とトレーニングの成果を数値で正確に確認できるので、モチベーションの維持にも効果的です。
そして、パワー値はロードレースのぺース配分をする基準にもできます。以上の事からロードレースに出場するなど、より速く走りたい人には必要かもしれませんね。
種類の違い
パワーメーターの計測器は「クランク」「ペダル」「ホイールのハブ」と取り付ける位置は様々です。それぞれの特徴を簡単にまとめます。
クランク一体型
ペダルを足で踏み込んだ時の力をクランクの歪みで計測し、パワー値として表示する方式です。最も昔からある方式で、精度が高く、ペダリングのトルク値や力の方向も計測できます。
もっとも有名なのはシマノに取り付けられるパイオニアですが、クランクを取り外してメーカーに送る必要があるなど、ちょっと手間がかかります。取付依頼もパイオニア取扱店舗でしかできません。新型デュラには最初から取り付けられるようですが・・。
他のメーカーもクランク事取り換えないといけないので、どちらにせよ導入は面倒ですね。とはいえ、左右別々にパワー計測できますし、世界トッププロもクランク一体型を多く使用しているので信頼性が高いです。もし自分が購入するとしたらクランク一体型から選ぶでしょう。(関連記事:クランク一体型のパワーメーターまとめ)
ペダル型
乗り手がペダルに加えた力を直接計測し、パワー値として表示する方式です。デメリットはクリートのメーカーを制限がされてしまう事ですね。多くはLOOKなのでシマノやタイムを使用している人には合いません。
そして、価格が意外と高いのと、ペダルの重量が重くなってしまうのも難点です。メリットは取り付けはペダルを付け替えるだけなので、導入が簡単な事ですね。直接愛の力を計測するので精度は高いです。
ハブ型
ペダリングで後輪を回す力を計測して、パワー値として表示する方式です。導入するにハブ型パワーメーター搭載のホイールを購入するか、ハブのみを購入して自分でホイールを組むしかありません。
そして、ホイールごと購入した場合は、トレーニングにはいいかもしれませんが、レース本番では重量面で不利になってしまうかもしれませんね。
特殊型
心拍数からパワー計測をするタイプ、ペダル軸に取り付けるタイプ、チェーンリングに取り付けるタイプなど様々な物があります。特殊型の多くは精度は荒くイマイチですが、取り付けがが簡単で、価格も安い物ので導入が簡単です。
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