どれを選ぶ!?3大コンポーネントメーカーの特徴 - カンパニョーロ編

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最終更新日: 2023.09.29

どれを選ぶ!?3大コンポーネントメーカーの特徴 – カンパニョーロ編

ロードバイクに装備されている3大コンポーネントメーカー【シマノ・カンパニョーロ・スラム】の価格、重量、耐久力、性能、特徴などを各グレードごとにザックリまとめるパート②です。

今回はカンパニョーロ(Campagnolo)、通称「カンパ」です。ホイールでも有名なメーカーなのでスラムやシマノとどう違うのか?気になりますよね。

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カンパニョーロの特徴

自転車選手だったトゥーリョ・カンパニョーロが1901年に創業したイタリアの老舗メーカーです。特徴といえばまず最初にカッコイイ!そして次にカッコイイ!です(笑 造詣が美しく高級感があり自転車に乗らない人でも一目見ただけで「お値段高そう」と感じるはず。トッププロもロードレースで使っているので性能は間違いないですが、耐久性や細部のクオリティではシマノに軍配が上がると思います。

耐久性に関しては、シマノとそこまで大きな差はないですが2016年ジロ・デ・イタリアではニーバリのカンパ製リアディレイラーがもげてしまうというトラブルもありました・・。カンパ装備の友人も一緒に走っていてディレイラーの変速がスムーズじゃなくなる事がたま~にあります。ややじゃじゃ馬的な感じが逆に魅力かもしれません。

そして何よりお値段が高いのです!シマノの2倍近くします・・。今ではヨーロッパでもシマノに押され気味のようですが、その高級感とカッコよさからカンパに憧れる人は多いです。シマノが地味で堅実な日本車だとしたらカンパは高くて扱いにくいけどフェラーリみたいな高級外車。お値段は高いし調整も難しいけど美しくわかる人にはわかる魅力があります。

後は重量が他のメーカーに比べると全体的に軽くなっているので、ヒルクライムバイクを組むなら最適なコンポかもしれませんね。特に下位グレードは価格は下がりますが重量が軽量で他メーカーの中位グレードを凌駕しています。

その他、「シフターが持ちやすく変速スイッチがスムーズで気持ちいい」などのクチコミもあります。ちなみにホイールはカンパの方がシマノより耐久性、性能、価格全てにおいて高い評価を得ておりオススメです!

各グレードの価格と特徴

スーパーレコード > レコード > コーラス > アテナ  > ポテンツァ  > ベローチェ

スーパーレコード【Super Record 】

クランク、シフター、ディレイラーには美しく上品なカーボン柄が入っています。もちろん素材もカーボンです。Rディレイラーのプーリーがセラミックボールベアリング、Fディレイラーのガイドもカーボン素材など細かい部分までカンパの技術が盛り込まれています。

ただ性能にこだわった分だけこまめなメンテナンスが必要なので、ロードレースやロングライドでガンガン使いたいのであればレコードの方がいいです。重量は3大コンポの中で最軽量になるので重さを気にするユーザーは欲しいですよね(笑 他メーカーには比較するグレードがない、カッコよさ、重量、作り込み、注目度がNo.1のコンポです!リアのギアは11速です。

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スーパーレコード【Super Record 】 カンパニョーロ(Campagnolo) コンポーネント

電動式 EPS 価格と重量
クランク ¥117,000 603g
シフター ¥71,800 262g
Rディレイラ- ¥102,500 198g
Fディレイラ- ¥95,800 127g
ブレーキ ¥44,200 272g
スプロケット ¥64,600 177g
チェーン ¥7,800  212g
合計 ¥503,700  1,851g
機械式 価格と重量
クランク ¥117,000 603g
シフター ¥58,000 342g
Rディレイラ- ¥62,400 166g
Fディレイラ- ¥22,400 71g
ブレーキ ¥44,200 272g
スプロケット ¥64,600 177g
チェーン ¥7,800 212g
合計 ¥376,400  1,843g

レコード【Record】

スーパーレコード同じくかなり軽量に仕上がっています。スーパーレコードと違いFディレイラーのガイドなど細かい部分でカーボンではなくチタンを使用するなど繊細なクオリティは劣りますが、逆を言えば面倒なメンテナンスなしでガシガシ使っても大丈夫なハイグレードコンポです。

デザインもカーボン柄を基本とした仕上がりになっているので高級感があり上質な仕上がりになっています。性能的にシマノと比べるとレコード=デュラエースとなります。リアのギアは11速です。

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レコード【Record】 カンパニョーロ(Campagnolo) コンポーネント

電動式 EPS 価格と重量
クランク ¥83,500 651g
シフター ¥56,000 266g
Rディレイラ- ¥82,500 203g
Fディレイラ- ¥76,000 133g
ブレーキ ¥35,400 284g
スプロケット ¥56,200 201g
チェーン ¥7,800 212g
合計 ¥397,400 1,950g
機械式 価格と重量
クランク ¥83,500 651g
シフター ¥48,600 348g
Rディレイラ- ¥41,000 170g
Fディレイラ- ¥19,600 78g
ブレーキ ¥35,400 284g
スプロケット ¥56,200 201g
チェーン ¥7,800 212g
合計 ¥292,100 1,944g

コーラス【Chorus】

レコードに比べてRディレイラーとFディレイラーの一部でカーボンが使用されていませんが、変速性能などはほぼ同じで違いは主に重量です。価格は大きく違うのでカンパの中では一番コストパフォーマンスに優れていると思います。電動式(EPS)があるのはこのグレードまでです。リアのギアは11速です。

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コーラス【Chorus】 カンパニョーロ(Campagnolo) コンポーネント

電動式 EPS 価格と重量
クランク ¥63,000 683g
シフター ¥36,800 293g
Rディレイラ- ¥62,400 225g
Fディレイラ- ¥58,600 149g
ブレーキ ¥15,500 302g
スプロケット ¥22,300 230g
チェーン ¥6,400 256g
合計 ¥265,000 2,138g
機械式 価格と重量
クランク ¥63,000 683g
シフター ¥42,200 350g
Rディレイラ- ¥32,400 183g
Fディレイラ- ¥13,400 76g
ブレーキ ¥15,500 302g
スプロケット ¥22,300 230g
チェーン ¥6,400 256g
合計 ¥195,200 2,080g

アテナ【Athena】

アテナでも以前は電動式(EPS)がありましたが今では扱いがないです。最近はポテンツァの登場もありやや存在が薄くなっている気がします。ただアテネも変速性能は上位グレードと大差がなく、大きく違うのは材質と重量だけでアテナ以下はカーボンは使用されていません。リアのギアは11速です。

アテナ【Athena】 カンパニョーロ(Campagnolo) コンポーネント

価格と重量 ※クランクとシフターはカーボンモデル
クランク ¥54,800 740g
シフター ¥33,000 372g
Rディレイラ- ¥17,800 209g
Fディレイラ- ¥6,200 92g
ブレーキ ¥10,500 321g
スプロケット ¥22,300 230g
チェーン ¥4,700 224g
合計 ¥149,300 2,188g

ポテンツァ【Potenza】

2016年にリリースされた最新モデルです。カンパがシマノに対抗するために作ったコンポグレードという事で、他のグレードに比べてコストパフォーマンスが高く購入対象にしやすくなっています。定価は約11万円ですが重量はシマノのアルテグラと同程度となっており悩みますね(笑

変速性能も上位グレードと大差はないようですし、リアのギアも11速となっていてアルテグラと同じ。このポテンツァがリリースされたことで近い将来アテネがなくなってしまう可能性もあります。できれば電動式(EPS)が出て欲しいですね!

ポテンツァ【Potenza】 カンパニョーロ(Campagnolo) コンポーネント

価格と重量
クランク ¥30,600 771g
シフター ¥22,500 370g
Rディレイラ- ¥18,800 209g
Fディレイラ- ¥8,500 94g
ブレーキ ¥7,500 319g
スプロケット ¥18,800 251g
チェーン ¥4,700 224g
合計 ¥111,400 2,238g

ベローチェ【Veloce】

見た目がクラシックぽいのでクロモリフレームに合います。リアのギアも10速となっているのでレースで使うよりはロングライドやポタリングに使うといいと思います。

ただ、重量が上位グレードと大差がないのは素晴らしいですね。重くなるクロモリフレームを軽く仕上げるのに役立ちます!

ベローチェ【Veloce】 カンパニョーロ(Campagnolo) コンポーネント

価格と重量
クランク ¥21,400 753g
シフター ¥16,400 368g
Rディレイラ- ¥12,200 227g
Fディレイラ- ¥4,000 98g
ブレーキ ¥7,300 325g
スプロケット ¥13,700 258g
チェーン ¥5,000 241g
合計 ¥80,000 2,270g

シフトレバー操作

シマノ、カンパニョーロ、スラムはそれぞれ変速の操作が違います。そこで、カンパノーロの変速操作を紹介します。シフトレバーの操作性に関しては「握りやすい」「変速スイッチが気持ちいい」など評価は高いです。

カンパニョーロ エルゴパワーのシフト操作 Rディレイラーのギアを軽くする
エルゴパワー(カンパのシフトレバー)右スイッチを内側に押し込むとRディレイラーのギアが軽くなる。

カンパニョーロ エルゴパワーのシフト操作 Rディレイラーのギアを重くする
エルゴパワー右の内側にあるスイッチを下に押すとRディレイラーのギアが重くなる。

カンパニョーロ エルゴパワーのシフト操作 Fディレイラーのギアを重くする
エルゴパワー左のスイッチを内側に押し込むとFディレイラーが重くなる。

カンパニョーロ エルゴパワーのシフト操作 Fディレイラーのギアを軽くする
エルゴパワー左の内側にあるスイッチを下に押すとFディレイラーのギアが軽くなる。

まとめ

カンパは重量が軽く高級感がありシフター操作は高評価ですが価格や耐久性の面から実用性にやや劣り、ロードバイクの造詣や機械的な部分、美しさに興味がある人には向いています。でもカンパに乗ってて速い人って本当にカッコイイです!

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