ロードバイクに乗っての派手なアクロバットってカッコいいですよね。直接的に速さとは関係ありませんが、アクロバットでバイクのコントロール力を身につけると坂の下りで有利となり、落車の回避などにも役立ちます。
例えば手放しウイリーなどテクニックで有名なペーター・サガンは、下りが飛び抜けて速いですし、いつだったか落車した集団を飛び越えて回避するスーパープレイを見せてくれました。今回紹介するテクニックはかなり難易度が高いですが、基本的な事から挑戦してみてください。
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ボトル拾い
【難易度 ★☆☆☆☆】
一番難易度が低いバランス力を上げる基本練習がボトル拾いです。この練習はロードレースが盛んな海外でも取り入れられています。慣れないうちはゆっくりとした速度でやってみましょう。転ぶ可能性もあるのでスニーカーでやってみてもいいです。
ボトルを取る瞬間は、サドルの上で腰をずらしボトルをはじかないように腕を柔らかく使ってしっかりキャッチします。ボトルを拾えるようになったら、逆にボトルを立てる練習もしてみましょう。
ホッピング
【難易度 ★★☆☆☆】
路面にある小さな段差や障害物を乗り越える時などに使えるテクニックです。ロードレース中継でも使っている所をたまに見ます。
やり方は利き足を前に出してクランクを水平にし、腰を浮かして上体を前に出します。次に前に出した利き足を使ってペダルを踏みこみ上体を上げてジャンプします。コツは無理にペダルを足で引き付けない事です。
後はロードバイクに負担をかけないように後輪から柔らかく着地します。膝を上手にクッションとして使うといいでしょう。
スタンディング
【難易度 ★★★☆☆】
一か所で動かずにバランスを取るテクニックはバイクコントロールの基本中の基本です。完全にロードバイクを停止させるのではなく、「わずかにペダルを踏んではブレーキ」といった動作で車体を前後にずらしてバランスを取ります。
利き足を前にしてクランクを水平ぎみにし、腹筋に少し力を入れて支えるのがコツです。慣れないうちはスニーカーを履きで前輪を壁に押しつけるようにすると安定して感覚をつかみやすいです。
ジャックナイフ
【難易度 ★★★★☆】
ジャックナイフ・・。切れた不良少年みたいな名前です。それは置いといて・・。後輪だけを浮かせるテクニックです。
やり方は利き足を前にしてペダルを水平にし、サドルから腰を浮かして前後のブレーキを同時にかけます。そして上体を前に持っていき、荷重も前輪に移動します。
後輪が浮きはじめたら重心はほぼ前輪へと移しコントロールします。コツは、あくまで体重とバランスでコントロールするようにし、無理に足で後輪を引き付けようとしない事です。後、危険なので慣れないうちはスニーカーでやったほうがいいでしょう。
ジャックナイフターン
【難易度 ★★★★☆】
ジャックナイフの応用テクニックです。後輪を浮かすまでは一緒ですが、ジャックナイフターンはさらに回転が加わります。
ちょっとした方向転換、細い路地での切り返しでさりげなくやったら注目されますね(笑 できるだけ後輪は高く浮かした方が派手に見えます。
後輪の浮かし方はジャックナイフと同じです。ちょっと違うのは後輪が浮く瞬間にハンドルを切って、後輪が浮く力を回転方向にも加えてやる事です。
後は急に後輪に荷重をかけないように、できるだけ前輪に重心をのこしたままゆっくり着地させます。また、着地の瞬間はバランスを崩しやすいので注意です。
階段を上る
【難易度 ★★★★☆】
ここから難易度がグンと上がります。ちょっと危険を避けるときなどにヒョイっと路肩に逃げる時にも使えます。普段から使えるとカッコいいです。
段差をロードバイクで上るには、まず利き足でペダルを踏んで前輪を浮かし段差に乗せます。次に重心を前に移動しジャックナイフターンの要領で後輪を段差に上げます。
次に膝を曲げて、上に車体を引き上げるように段差を越えていきます。コツは利き足を前にしてペダルを水平にし、ホッピングと同じ要領で膝を使う事です。
止まったままのウイリー「ダニエル」
【難易度 ★★★★★】
ウイリーはかなり難易度高いです。しっかりしたバランス力と身体能力が必要。もし練習するならばビンディングではなくスニーカーにしましょう。また、ロードバイクだと難しいのですが、マウンテンバイクだと若干難易度が下がります。
まずは前ブレーキをかけてジャックナイフのように少し前に重心を移します。次に前後ブレーキを強くかけて、前にかけた重心の反動を利用し一気に後ろに荷重をかけます。
前輪が上がりはじめたら、体の軸を後ろに持っていきロードバイクをコントロールします。ここではハンドルを腕で引き付けて強引に前輪を浮かすのではなく、重心のバランスでバイクをコントロールするのがコツです。体の軸でバランスが取れる位置まで前輪を上げたら、膝を使ってロードバイクを安定させます。
走りながらのウイリー
【難易度 ★★★★★★】
最後はウイリーしながら走る超高等テクニックです。ロードレースでの勝利の後、このテクニックで締めれば完璧です!自分は絶対に無理ですが・・。(笑
まずは軽めのギアでゆっくりスタートします。体の軸を後ろに持っていき利き足でペダルを一気に踏み下ろします。その反動で前輪を浮かせたら、前輪を後輪が追い越すイメージでペダリングし加速していきます。
後は前輪が上がりすぎたらペダルの回転数を下げ、前輪が下がってきたら回転数を上げてバランスをコントロールします。できたら本当にすごいです!
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