初心者がロードバイク、クロスバイク、MTBなどのスポーツ自転車を購入する時は、どこで買ったらいいのか迷うと思います。専門のプロショップは敷居が高そうですし、かといって量販店で買っても大丈夫なのか・・、わかりませんよね。そこで、それぞれのお店種類別に特徴とメリット、デメリットをまとめてみます。自分はどこで買ったらいいのか、わかると思いますよ。
スポーツ自転車を扱うお店の種類
スポーツ自転車を販売しているお店にはさまざまな種類があります。大まかに分けると「個人専門店」「チェーン型専門店」「チェーン型量販店」「メーカー直営店」「ネット通販」の6つです。それぞれ特徴がありますので、スポーツ自転車を乗る目的に合わせて購入先を選ぶといいでしょう。それでは、お店の種類ごとにまとめていきます。
個人専門店
各地方にあり、スポーツ自転車のみを取り扱っているちょっと敷居が高い個人経営店です。お店によりますが、ほとんどが技術力が高く、高級なフレームメーカーやパーツメーカーとも取引があるのが特徴です。もちろん、エントリーグレードの取り扱いもありますが、取引しているメーカーには限りがあり、欲しいロードバイクを販売していない事もあります。また、個人店なので全体的に価格は高い傾向がり、技術がしっかりしている分工賃も割高です。ただし、パーツ変更に融通が利きやすく、オーダーでオリジナルのロードバイクを組むことが可能となっています。
後、個人での経営なので店内の雰囲気はピンキリで、ちょっと地味目でこじんまりした店舗もあれば、ピシッとお洒落で高級感漂う店舗もあります。ただ、地味目なお店でも、店主が元プロレーサーでハンパではない知識と技術力があったりするので、見た目だけではなかなかどういったお店かは判断しにくいです。もし、個人専門店での購入を考えている人は、いくつかの店舗に足を運んで、それぞれの店主か店員さんに自転車の相談をしてみましょう。そして自分と気が合う雰囲気の自転車店を選ぶのがコツです。仲良くなれば、いろいろな情報を教えてくれたり、個人的な相談もしやすいです。
また、日曜日に走行会などのイベントを行っている所が多いので、一人でスポーツ自転車を始めようと思っている人は、仲間を作りやすいです。個人専門店での購入に向いている人は、本格的にロードバイクを始めたい人、多くの仲間を作って走りたい人、ミドルグレードからハイグレードのロードバイクが欲しい人ですね。ちょっと敷居が高く初心者にとってはなかなか入りずらい所もあると思いますが、一度行ってみたら意外と気さくに対応してくれます。
オーダー自由度:★★★★★
スタッフの技術:★★★★★
取扱メーカー数:★★★★
完成車価格:★★★
工賃の安さ:★★★
メリット
- 走行会などのイベントがあるので仲間を作りやすい
- お店によって雰囲気が違い、自分に合った所を探せる
- 技術力が高い
- オーダーでロードバイクが組める
- 仲良くなれば相談しやすい
デメリット
- 敷居が高く入りずらい
- 価格が高い傾向がある
- 取り扱っているメーカーには限りがある
- 店舗によって技術力や雰囲気にムラがある
チェーン型専門店
ロードバイクに乗っている人なら聞いたことあると思いますが、「ワイズロード/Y’sRoad」や「バイクプラス」などがこのタイプになります。ほとんど関東地区中心の店舗ですね。専門的な知識や技術は各店舗で安定しており、チェーン展開している分、完成車やパーツを割引販売している事が多いです。
また、取り扱っているメーカーも比較的多いので完成車やパーツを選べる選択肢が広く、週末は各店舗で走行会をやっている場合が多いので、仲間も作りやすいです。ただ、チェーン店なので、一人一人への細かいサービスやオーダーの自由度に関しては個人専門店には及びません。後、近くに店舗がないと、いざメンテナンスしたいときに不便です。工賃はそこまで高くありませんが、個人専門店とチェーン型量販店の中間といった所でしょう。チェーン型専門店は、もし近くに店舗があれば、初心者から上級者まで使えるお店です。
オーダー自由度:★★★
スタッフの技術:★★★★
取扱メーカー数:★★★★★
完成車価格:★★★★
工賃の安さ:★★★★
メリット
- スタッフの知識や技術が安定している
- 割引を行っているので、タイミングによっては安く買える
- 走行会などのイベントがあるので仲間を作りやすい
- 取り扱いメーカーが豊富
デメリット
- オーダーの自由度は個人専門店に劣る
- 近くに店舗がないと不便
チェーン型量販店
「サイクルベースアサヒ」や「スポーツデポ」などの普通の自転車も扱う量販店がこのカテゴリーに入ります。スポーツ自転車は「ジャイアント」「メリダ」「フェルト」といった、一流ながらコストパフォーマンスに優れたメーカーを中心に扱っているのが特徴ですね。展示してあるロードバイク・クロスバイクもほとんどが7万円~15万円のエントリーモデルが中心となっています。そして、たまに型落ち品はセールも行っています。
スタッフも、どっちかといば普通の自転車に精通している人が多く、込み入った相談はできませんが、安価でお店の雰囲気が親しみやすいのがいいですね。初心者の人にとっても気軽にはいれる感じだと思います。技術はスタッフによってピンキリですが、高価なカーボンフレームを預けるには正直不安が残ります。ただ、簡単なメンテナンスならしっかりやってくれますし、工賃が安いので頼みやすいです。とにかく、気軽にサイクリングしたり、通勤通学でガシガシ使いたいなど、ライトユーザーにとってはおすすめのお店となります。
オーダー自由度:★
スタッフの技術:★★★
取扱メーカー数:★★
完成車価格:★★★★
工賃の安さ:★★★★★
メリット
- 入りやすい雰囲気
- 工賃が安い
デメリット
- 展示はエントリーモデルが多い
- スタッフの知識と技術はやや不安
メーカー直営店
知名度が高い「ビアンキ」や「ジャイアント」などいくつかのメーカーは直営店での販売を行っています。これもほとんどが関東中心となってますが・・。(地方の人すいません)「とにかくこのメーカーがええんや~」と思ったら直営店がないか探してみましょう。
メーカーはブランド力を気にするので、直営店はお洒落な場所にある事が多く、見た目もかなり洗練されていてちょっと入りにくいのはしょうがないですね(笑 ただ、お気に入りメーカーの自転車をたくさん見たり、試乗できることはかなり嬉しいと思います。また、完成車以外に、同メーカーのパーツやアクセサリーも販売しているので、全てビアンキでそろえることも可能かもしれません。スタッフもそのメーカーの知識が豊富なので相談や質問もしやすいです。ひとつのメーカーに惚れ込んだのなら直営店がいいでしょう。
オーダー自由度:★★★★
スタッフの技術:★★★★
取扱メーカー数:★
完成車価格:★★★★
工賃の安さ:★★★★
メリット
- お気に入りメーカーのバイクを試乗できる
- バイクアクセサリーも同メーカーでそろえやすい
- そのメーカーに特化した知識や技術がある
デメリット
- 他のメーカーと比較できない
- ちょっと敷居が高い
- 近くに店舗がないと不便
ネット通販で購入
ネット通販を利用すれば、多少送料が高くなっても、総費用が安くなります。ただ、多くのメーカーはネット通販で販売されておらず、購入後は自分でメンテナンスするか、他店の自転車でも修理してくれるお店を探す必要がありますね。購入していないのに修理だけ頼んだ場合、店によっては割高になる可能性もあります。そして自転車についてのアドバイスももらえないので、思っていたのと違う自転車が届いたり、ちゃんとした組み方や乗り方ができなかったりとリスクがあります。
個人的には、初心者がスポーツ自転車をネット通販で購入するのはあまりすすめませんが、中級者以上でとにかく安く買いたい人にとってはアリだと思います。
オーダー自由度:★
スタッフの技術:ー
取扱メーカー数:★★
完成車価格:★★★★★
工賃の安さ:★★★
メリット
- 安く購入できる
デメリット
- 自分でメンテナンスしなければならない
- 取り扱いメーカーに限りがある
- アドバイスで情報がもらえない
その他、中古を買う
ロードバイクなどを手に入れるには、その他の方法もあります。例えばオークションサイトや中古販売店で中古を買う方法です。ただ、カーボンフレームは目に見えないクラックが入っている可能性がありますし、各パーツの状態もある程度の知識がないと見極めは難しいです。実績のある店舗からならまだ安心できますが、完全に個人から購入するのはリスクがあります。どちらにしろ初心者はやめておいた方が無難です。
まとめ
- 高い技術と自分好みの雰囲気ある店舗で自転車ライフを楽しみたい人は「個人専門店」
- 安定した技術、幅広いメーカーの選択肢で選ぶなら「チェーン型専門店」
- 気軽にスポーツ自転車を購入して楽しみたい人は「チェーン型量販店」
- 惚れ込んだメーカーがある人は「メーカー直営店」
- リスクを背負っても、とにかく安さだけで選ぶなら「ネット通販」