スポーツ自転車には「ブルベ」という耐久サイクリングイベントがあります。特に速く走る必要もなく、自分の能力に合わせて距離を選べるので、安全に無理なくロードバイクやクロスバイクを楽しみたい人に人気です。参加者には年配の方も多いですね。そこで、ブルベについてわかりやすく紹介します。
ブルベとは?
ブルベとはフランス語で「認定」という意味です。200km~1700kmの決められた距離を、制限時間内に完走するのが目的のサイクルイベントです。スタートからゴールの間には決められたチェックポイントがあり、そこを通過しなければなりません。ただし、審判とかいるわけではないので、コンビニのレシートや指定された看板の画像がチェックポイント通過の証となります。
多くの人が参加できるよう制限時間は長めに設定されていて、どの距離設定でも時速15km程度で走れば完走できるようになっています。その他、世界各国のブルベには多種多様なルールがありますが、日本で開催されるルールは大体同じです。
また、200kmくらいなら頑張れば1日で走り切れますが、それ以上の距離となると途中で休憩したり睡眠が必要とります。チェックポイントさえ通過すれば走るコースも決められてないません、なので、走るコースをあらかじめ調べたり、休憩する個所や、食事や宿泊のタイミングなど、完走の為の戦略性も魅力です。
そして、決められた距離を完走すると認定書がもらえます。この認定書は特になんの効力もありませんが、自転車仲間で認定書を見せあったり、達成感は得られると思います。
ブルべの距離設定と制限時間
- 200km:13.5時間
- 300km:20時間
- 400km:27時間
- 600km:40時間
- 1000km:75時間
必要な装備
必要な装備は、スポーツ自転車と基本的なアイテムです。
- スポーツ自転車:公道が走れるちゃんとしたものなら基本OKです。ロードバイク、クロスバイク、ミニベロ、MTB、リカンベント、タンデム車など。
- ライト:バックライトとテールライトが必要です。夜間も走るのでなるべく明るい物がいいですね。交換用の電池も忘れずに!
- ヘルメット:ヘルメットは大事です。できれば、ウェアも自転車専用のジャージがいいです。
- 反射ベスト:夜間で目立つ反射材つきのベストは義務です。
保険
ブルベに参加するには、装備の他にも第三者賠償責任保険への加入が必要です。これは、走行中に歩行者にぶつかってケガをさせてしまった場合や、停車中の車にぶつかり破損させてしまった場合を保証する保険の事です。
ある学生が自転車でお年寄りにぶつかり、重度の障害を負わせた事故がありましたが、裁判で1億円近くの賠償命令が出ています。なので、1億円を限度額とした賠償責任保険がおすすめです。
賠償責任保険は、自動車保険や医療保険、生命保険などの特約に月100円程度で付けることができます。ただし、自分がケガした場合に保険金はでないので、不安な人はちゃんとした自転車用保険に加入するのもいいですね。
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運営団体
日本でも全国各地でブルベが行われていますが、そのほとんどが「オダックス・ジャパン(Audax Japan)」によって運営されています。また、オダックス・ジャパンは、非営利団体でブルベを愛する人たちによるボランティアで運営されています。
まとめ
もし興味がある人は、エントリー方法は簡単なので挑戦してみましょう。申し込みや、最寄りの大会は「スポーツエントリー」でチェックできますよ。