一昔前はサイクルコンピュータ(サイコン)といえば、価格で選ぶならキャットアイ、性能で選ぶならガーミンといった印象だったんじゃないでしょうか。しかし近年、他のメーカーからも高性能な使えるサイコンが続々と登場しています。
そこで、ガーミンやキャットアイに匹敵する新しい高性能GPSサイコンメーカーをまとめてみます。その特徴や価格帯なども書いてます。ガーミンやキャットアイのサイコンを考えていた人は、新しいメーカーにも注目してみてはどうでしょうか。
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レザイン/Lezyne
高性能な自転車専用ライトで有名なアメリカのサイクルアクセサリーメーカーです。近年はコンパクトで30g前後の非常に軽量なGPSサイコンをいくつかリリースしています。ミドルグレード以上のモデルは衛星システムと気圧計・加速度計を組み合わせた、超正確で高度なデータ記録システムを採用。
表示画面が狭いのでマップが荒く、文字が小さいなどの欠点がありますが、価格が比較的安く直感的な操作ができる事は好ポイントですね。とにかく軽くて小さいGPSサイコンを探している人におすすめです。
目安価格帯:¥10,000~¥25,000
ワフー/Wahoo
¥30,000~¥45,000とガーミンより若干安いですが、性能的には同等かそれ以上ではないでしょうか。Wahooは2017年ツール・ド・フランスで優勝したクリス・フルーム(チームスカイ)をサポートしており、その性能は本格派向きです。
シマノDi2(電動式)と連動できるのはもちろん、スラムetap(電動式)や筋酸素量センサーとも連動可能です。また、スマートフォンで全てのセットアップが可能となっており、データを計測するときにパソコンにつなぐ必要はありません。今後はガーミンかワフー、どっちにしようか悩むユーザーは増えそうですね。
目安価格帯:¥30,000~¥45,000
パイオニア/Pioneer
シマノのクランクに取り付けてペダリングの計測ができる、パイオニアのパワーメーターと連動できるのが売りのメーカーです。パイオニアのパワーメーターは力の方向も可視化できる高精度な仕様となっています。もし使いたい場合はこのGPSサイコンが必要ですね。
また、パワーメーターと連動することで、ペダリングを詳細に解析する機能や、トレーニングメニューを手軽に作成できる「インターバルタイマー機能」など高度な機能が満載です。表示画面もわかりやすく、100種類を超えるデータ項目から、最大6画面を自由にレイアウトすることもできます。
ポラール/POLAR
ガーミンがGPSサイコンを世に出すまでは、心拍数を測れる最先端サイコンとして支持されていたメーカーです。近年はポラールもGPS式のサイコンをリリースしています。ガーミンに比べて細かい機能は付いていませんが、スピード、ケイデンス、心拍数など基本的な性能は付いており、目安価格帯が¥20,000~¥32,000とGPSサイコンの中では比較的安いのが特徴です。
後、地図の表示がシンプルで見やすい事と、走行データを基にトレーニング効果やトレーニング負荷を確認できる機能なども搭載しています。シンプルな機能で安価なGPSサイコンが欲しい人におすすめのメーカーです。
目安価格帯:¥20,000~¥32,000
キャットアイ/CATEYE
初心者から中級者に、もともと人気があるキャットアイについても書いておきます。このメーカーの特徴は、使用するユーザーに合わせて様々なモデルを数多く出している事と、機能に比べて安価でコストパフォーマンスが非常に良い事です。安い物では¥1,500くらいのモデルがあるので、初心者でも気軽に購入できます。最高グレードは大体¥25,000くらいですが、全てGPS式ではないので、ナビ機能は付いないのが難点です。
個人的に、¥1,500~¥15,000くらいの予算であればキャットアイ、それ以上の予算があれば他メーカーのGPSサイコンが良いんじゃないかと思います。その他、メリットは電池の持ちがよく、最長で1年くらいは電池交換が不要な事ですね。気軽にサイコンを使いたい人に向いているメーカーです。
目安価格帯:¥1,500~¥25,000
ガーミン/Garmin
GPSサイコンを一番最初にリリースしたメーカーとして、本格的にロードバイクを楽しむ人に人気があるメーカーです。価格は高いですが、使える機能が充実しており、センサーと表示計の通信にANT+を使っているので動作が安定しています。
その他、シマノDi2(電動式)と連動できたり、ペダリング効率やフォームをチェックできる機能など、トレーニングとしてGPSサイコンを使う人におすすめです。もちろん、初心者の人にも便利な機能満載なので、お金に余裕があって、どのサイコンがいいのか迷った人はガーミンを買っておけば間違いありません。
目安価格帯:¥35,000~¥70,000
まとめ
この記事で紹介したサイコンメーカーはほんの一部です。今では聞いたことがないメーカーがどんどん出てきています。ただ、そういったサイコンは使っている人が少ないので情報が少ないのと、耐久性や安定性に疑問があるのであまりおすすめしません。特に¥1,000~¥10,000くらいのサイコン市場は得体のしれないメーカーのたまり場です。もし、¥1,000~¥10,000でサイコンを買うならキャットアイ一択じゃないでしょうか。
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