ロードバイク・グラベルロード購入でまず悩むのが、「どのフレームメーカーがいいの?」ではないでしょうか。ただ、メーカーやブランドの違いで走りが劇的に違うことはありませんので、楽しく乗りたい人は価格帯やデザイン、イメージで選ぶといいでしょう。
本格的にレースで競いたいならば性能を見比べてください。やはりレース重視のメーカーは扱いにくく乗り心地を犠牲にしていますが、剛性は高く乗り手の力をダイレクトに推進力へ変えてくれます。
みんな大好きなロードバイクのフレームメーカー選び!特徴やブランドイメージをまとめます。今回はヨーロッパ編(欧州)ということで国別にイタリア、ドイツ、フランス、ベルギー、スイス、スペインの順にまとめています。(関連記事:フレームメーカーの北米・アジア編はこちら)
イタリアのメーカー
自転車づくりで最も長い歴史を誇るイタリア。デザイン性が高く、圧倒的な職人技と伝統を重んじながら最新技術を取り入れたロードバイク作りが特徴です。
PINARELLO(ピナレロ)|イタリア
過去のツール・ド・フランスで圧倒的な強さで優勝したクリス・フルームが乗っていたフレームメーカーです。イタリアらしく車でいえばフェラーリのような高級感とパンチ、派手さがあります。
フロントフォークとシートステーが美しい曲線を描いてカーブしているのも大きな特徴です。このカーブで振動吸収性を高め、空力性能をアップさせています。後、ロードバイクのクランクは車体の右側にあるのでペダルを踏み込んだ時に微妙なねじれが起こります。ピナレロのは、このねじれを軽減するためにフレームが前から見て左右非対称の形をしています。
また、ハイエンドのレース仕様ロードバイクには、独占契約した東レの最高級カーボン素材を使用して剛性と強度を高めてあります。こんなん乗ってたら金髪美女にモテモテなのは間違いないでしょう。一般の自転車店での取り扱いはなく、販売はピナレロと契約したスポーツ自転車専門店のみとなります。(PINARELLO/ピナレロ公式サイト)
販売:契約専門店のみ
完成車の価格帯(定価):約40万円~210万円
※価格帯は全てロードバイク、グラベルロードが対象です。
BIANCHI(ビアンキ)|イタリア
薄い水色のチェレステカラーが有名。1990年代に往年の名選手マルコ・パンターニがビアンキのロードバイクで活躍した時期があり、その影響で日本での認知度は1番のフレームメーカーです。
スポーツ自転車に興味がない人でもビアンキだけは聞いたことがある人が多いみたいですね。初心者の人に「ビアンキっていいんでしょ?」と聞かれる事も多いです。もちろん今も世界最高峰のロードレースで使われている超一流メーカーです。ただし良くも悪くも知名度と人気が高いため、人とかぶる事が多く初心者っぽい印象はぬぐえません。
技術的にはフレームとフォークの剛性と強度を向上させながらも最大80%の振動を除去する「カウンターヴェイル」で特許を取っており、ハイエンドモデルに搭載されています。
一般的な自転車店で販売されている事も多く、初心者向けのエントリーモデルは比較的安い価格で手に入ります。特にセール時を狙うといいでしょう。(BIANCHI/ビアンキ公式サイト)
販売:一般自転車店・契約専門店
完成車の価格帯(定価):約15万円~200万円
関連記事:高い知名度と幅広い人気!ビアンキのクロスバイクとロードバイク
COLNAGO(コルナゴ)|イタリア
1954年創業と長い歴史を誇るイタリアの老舗メーカーです。以前に世界的なサイクルロードレーサーである日本の新城幸也選手が乗っていたロードバイクですね。世界のトップチームの多くにフレーム提供しているので、レースではよく見かけます。
昔ながらの職人の手作業による工程と最新技術で時間をかけて丁寧に組み上げられたロードバイクは非常に美しく、安心して乗れる信頼感と重厚な高級感があり、昔からの自転車愛好家である年配の方にも人気があります。ただ、価格帯が高めなので初心者は手が出しづらいかもしれません。
塗装やデザイン、ロゴがアンティークのような雰囲気でカッコいいです。乗っている人を見かけると「ロードバイク歴長いのかな?」とか思ってしまいます。水玉やファイヤーパターンなど、他にはない独特のカラーリングも目を引きますね。(COLNAGO/コルナゴ公式サイト)
販売:契約専門店のみ
完成車の価格帯(定価):約40万円~200万円
DE ROSA(デローザ)|イタリア
ハートマークを織り交ぜてあるロゴが特徴で、そのデザイン性の高さから女性に人気があるフレームメーカーです。もちろんピンクのシャツを着こなすように、男性が乗ってもすごくカッコイイですよ。
また、かわいいロゴで一見親しみやすそうですが、12歳からフレームを作り始めた伝説の職人「ウーゴ・デ・ローザ氏」が1953年に立ち上げたフレームメーカーであり、ハイグレードモデルの性能はガチムチの走行性能を備えた2面性も魅力です。現在でも3種類のカーボンクロスを独自技術で折り重ねるなど、常に最新技術を開発し進化を続けています。
一昔前のロードレースでは、その性能にほれ込んだプロ選手がデローザのフレームに契約している他社メーカーの塗装をしてレースに出場した経歴があります。以前は全て職人が手作りしていたようですが、現在はカーボンの普及により工場で生産しています。アルミ、カーボンの他に珍しいチタン製のロードバイクも製造してます。。(DE ROSA/デローザ公式サイト)
販売:契約専門店のみ
完成車の価格帯(定価):約50万円~300万円
Wilier(ウィリエール)|イタリア
ウィリエールの前進である会社は1906年創業なので長い歴史があります。ロゴが流れるような曲線だからでしょうか、上品で優雅なイメージがありますがイタリアの屈強な選手を支えてきた頑丈さも兼ね備えています。
第二次大戦後の第一回目となるジロ・デ・イタリアでウィリエールのバイクに乗ったチームが大活躍したのを皮切りに、今でも世界のトップチームに機材を提供していますね。日本ではあまり乗っている人を見ないですが、取り扱っているお店は増えているように思います。
価格帯は標準的ですが、エントリーモデルは比較的安目ですので初めて購入するのにはおすすめのフレームメーカーですね。(Wilier/ウィリエール公式サイト)
販売:契約専門店のみ
完成車の価格帯(定価):約18万円~130万円
CARRERA(カレラ)|イタリア
1989年に元プロロードレーサーのダビデ・ボイファヴァとルチアーノ・バラキによって設立されたレース指向のフレームメーカーです。フォークやシートチューブが尖っていたり形が独特なフレームモデルもあるのが特徴です。
「フィットネスを手に入れることができる喜びに加え、ワクワクできる最高品質の製品を提供する」というコンセプトのもと、イタリア本社では1年間で1524時間という時間をかけて最新テクノロジーが研究されています。
小規模な会社だからこそレース用のバイクに特化するとの考えから、ディスクブレーキなど最先端のトレンドもすぐに導入する貪欲さがあります。(CARRERA/カレラ公式サイト)
販売:契約専門店のみ
完成車の価格帯(定価):約40万円~150万円
※カレラは基本フレーム販売のみとなります。
BOTTECCHIA(ボッテキア)|イタリア
1924年のツール・ド・フランスで、ファーストステージから最終ステージまでイエロージャージーを守り続け、初のイタリア人チャンピオンになった「オッタビオ・ボッテキア」の名前を冠するフレームメーカーです。1926年の創業から、時代のニーズに応えるバイクを作り続けています。
セミオーダーのロードバイク「8AVIOREVシリーズ」は、日本の自転車産業を支えてきた専門工房「株式会社ワコー」において、精度の高い組立を行っています。多くのバイクが原産国における組立となっている中、日本人の専門家による組立と繊細な調整によってロードバイクが最高の逸品となります。
ボッテキア独自のセミオーダーシステム「Japan Assembly」は「フレーム、コンポーネント、ハンドルバー、ステム、バーテープ」を選択できるのも特徴です。(BOTTECCHIA/ボッテキア公式サイト)
販売:契約専門店のみ
完成車の価格帯(定価):約35万円~150万円
BOTTECCHIA(ボッテキア)の販売価格をチェックする!
Basso(バッソ)|イタリア
創業は1979年とイタリアの中では比較的新しく、短期間でヨーロッパのトップブランドの1つになったメーカーです。 創業以来、フレーム素材のクオリティに焦点をおいてオーストリアにある大学のエンジニアや地元の企業及び研究所と協力し開発を続けています。
ハイエンドのカーボンフレームは、各シリーズのコンセプトに合わせて職人の手によって積層を変えられ、パフォーマンスに差がでない様にカットの角度、形、積層数を全てコンピュータで管理しています。フレームペインティングも人の手でひとつひとつ行う伝統的手法を取っています。
エントリーモデルは、一般的な自転車店でも見かける事があり初心者にも接しやすく安心できるメーカーですね。アルミからカーボンまでラインナップが豊富で、価格帯も比較的安いので手に入れやすいです。(Basso/バッソ公式サイト)
販売:一般自転車店・契約専門店
完成車の価格帯(定価):約15万円~120万円
GIOS(ジオス)|イタリア
創業は1948年と古く、現在もイタリアのトリノを拠点とする伝統あるブランドです。ジオスブルーという爽やかな青い色が有名で、イタリアではジオスブルーというカラーが国民に認知されているほどです。
アルミやカーボンのフレームもありますが、特徴的なのは精度が高くラインナップが豊富なクロモリフレームです。溶接の精度の高さがクロモリフレーム作りで最も大切との考えから、材料を痛めないように低温溶接を採用しています。
たまに一般的な自転車店でも見かけますが、基本は専門ショップでの購入となります。また、ジオスはクロスバイクの定番と言われる「ミストラル(MISTRAL)シリーズ」でも有名です。(GIOS/ジオス公式サイト)
販売:一般自転車店・契約専門店
完成車の価格帯(定価):約10万円~60万円
ドイツのメーカー
職人の国ドイツのフレームメーカーは精度が非常に高く頑丈。車のメルセデスベンツのと同じく見た目よりも質にこだわった作りとなっています。
CANYON(キャニオン)|ドイツ
世界の主要レースで活躍しているドイツの一流フレームメーカーです。ドイツブランドという事で質実剛健なイメージですね。シンプルで飽きのこないデザインと、ワイヤーの取り回しなどが丁寧で、細かい部分に気の利いた工夫が多く見られます。
一番の特徴は実店舗での販売をしていない事です!購入はドイツのメーカーに公式サイトから直接注文しなくてはなりません。いわゆる個人ユーザーとメーカーの直取引ですね。この方式により輸入代理店と販売店の利益が価格にプラスされず安く高品質のバイクを購入できるメリットがあります。
コスパは全フレームメーカーの中で最高クラスなので、自分でメンテナンスをしっかりできるのであればおすすめです。日本語の販売サイトもありますよ。たまにアウトレットやセール品も出るのでその時はチャンスです。自分もキャニオンを愛用しています!(CANYON/キャニオン公式サイト)
販売:店舗販売はなし。メーカーの公式サイトから直接購入。
完成車の価格帯(定価):約15万円~130万円
関連記事:インプレ! キャニオン アルティメット SL 9.0 DI2
FELT(フェルト)|ドイツ
価格が手ごろでコスパが高いドイツのフレームメーカーです。まだ歴史は浅いですが作りはしっかりしていて、世界のロードレースチームにバイクを供給しています。
元々はTTバイク(トライアスロン専用バイク)の開発から始まり、空気抵抗の削減とライダーのポジションの最適化を行いながら幾度も風洞実験を重ねて練り上げられたデザインには無駄がありません。TTバイクの開発から始めたので空気抵抗を抑えた形状のエアロ系ロードバイクを得意としています。
10~20万円くらいのエントリーモデルの種類が豊富なので初めに手を出すにはおすすめのロードバイク、グラベルロードとなります。初心者も足を運びやすい自転車量販店での販売をよく見ますし、価格も安めなので購入しやすいです。(FELT/フェルト公式サイト)
販売:一般自転車店・契約専門店
完成車の価格帯(定価):約15万円~115万円
FOCUS(フォーカス)|ドイツ
元々はシクロクロス世界チャンピオンを3度獲得した「マイク・クルーゲ」が1992年に創設したフレームメーカーです。そこから一気に発展を遂げて、ツール・ド・フランスに出場する有名チームにフレームを提供するまでになりました。
カーボンフレームの軽量化を追求する技術「MAX Carbonテクノロジー」、最も早く確実にロックするディスクブレーキシステム「RAPID AXLEテクノロジー」、カーボンフレームはサイズに合わせて強度を変えて乗り心地を統一する「STABLE STIFFNESS PER SIZE」などさまざまな工夫が盛り込まれています。
真っ直ぐな線で作られたフレームは硬くて軽いキチッとしたイメージです。余計な物は省き「シンプル イズ ベスト」って感じですが、それがまた個性的ですね。(FOCUS/フォーカス公式サイト)
販売:契約専門店
完成車の価格帯(定価):約40万円~105万円
CORRATEC(コラテック)|ドイツ
1990年に南ドイツのローブリングで誕生しました。研究・開発から組み立てに至るまでアルプスのふもとにある本社で行われ、CEOであるコンラッドと開発責任者により厳重なテストを繰り返し高品質なバイクを生み出しています。
また、ロードバイク「R.T.CARBON」「DOROMITI」「A-ROAD」シリーズは、日本の専門工房「株式会社ワコー」において精度の高い組み立てが行われています。職人の手によって組み上げられたロードバイクは、性能を最大限に引き出し至高のライディングを提供します。
コラテックのエントリーモデルは意外と流通しており、比較的安く入手することができます。たまにネットの大セールで割引販売されているので安い価格だったらねらい目ですね。デザインはシンプルで飽きが来ないイメージですね。 (CORRATEC/コラテック公式サイト)
販売:契約専門店
完成車の価格帯(定価):約10万円~50万円
フランスのメーカー
世界をリードする先進的なデザインとファッションの国フランス。と同時に自転車が非常に盛んで世界最高の自転車レース「ツール・ド・フランス」も毎年開催されています。そんなフランスのフレームメーカーは華やかなデザイン性を持ちながら本格的なレース仕様のバイクとなっています。
LOOK(ルック)|フランス
多くの中級者から上級者まで憧れるフレームメーカーで、赤黄青のモンドリアンカラーが有名ですね。真剣にロードレースに取り組む人向けの高性能な仕様となっているので乗っている人を見るとかなりの熟練者だという感じがします。そして乗ってる人は大体速いです。
今では当たり前となったビンディングペダルを1984年に開発しベルナール・イノーによる5度目のツール・ド・フランス総合優勝に大きく貢献。1986年には初のフルカーボンフレームを投入しグレッグ・レモンのツール・ド・フランスの総合優勝を成し遂げ、2000年からは3年連続でツール・ド・フランス山岳賞を獲得する偉業を達成しています。
常に時代をリードし続けるLOOKのハイエンドモデルは、完成車の販売が無くフレーム、ホイール、コンポーネント、ハンドル、サドルとオリジナルフルオーダー前提の販売形態なので、初心者には手が出しずらく価格帯もかなり高いです。本気でレースに取り組むか、周りから羨望のまなざしを受けながら軽快に走りたい人におすすめのメーカーです。(LOOK/ルック公式サイト)
販売:契約専門店
完成車の価格帯(定価):約60万円~180万円
TIME(タイム)|フランス
とにかく高級でロードレースに出るユーザー向けの、本格的ロードバイクですね。LOOKに続いて憧れのフレームメーカーのひとつではないでしょうか。カーボンファイバーによる物作りとロードバイク生産にこだわっていて、航空宇宙産業、モータースポーツ、高級自動車業界で使用される最新技術で自転車フレームを生産する世界でも希少なメーカーです。
16種類ものカーボン繊維をあらゆる方向から複雑に織り込み樹脂を注入することで、フレームのカーボン繊維1本1本をコントロールすることに成功。30年以上の経験に基づいたこの技術は、F1のカーボンボディのレベルに達しています。
尖った感じのデザインもとてもカッコいいです。この自転車に乗っている人も熟練者で速い人が多い印象ですね。TIMEに乗った人が後ろから迫ってきたら、おそらくトレーニングなのですぐに道をあけましょう(笑
LOOKと同じくオリジナルオーダー向けなので、完成車ではなくフレームだけ購入するのがメインとなり価格もかなり高いです。また、LOOKもそうですがTIMEは独自のペダルも作っています。(TIME/タイム公式サイト)
販売:契約専門店
完成車の価格帯(定価):約100万円~180万円
LAPIERRE(ラピエール)|フランス
1946年にマウンテンバイクメーカーとして創設され、のちにロードバイクを製造するようになったメーカーです。芸術の都パリがあるフランスらしく曲線を使ったデザインは優雅で上品。トップチューブとシートステー、シートチューブが交わる部分が独特の形状をしているのもポイント。
LOOKやTIMEとは毛色が違い高級志向ではありません。エントリーモデルは価格が安めなので最初の一台にピッタリです!現行のモデルはフランスの国旗にちなんで赤、青、白の配色が多いですね。
世界トップカテゴリーの自転車チームの経験がある一流メーカーですが、日本ではあんまり走っているのを見た事がないので、人とかぶりたくない人にもおすすめですよ。(LAPIERRE/ラピエール公式サイト)
販売:契約専門店
完成車の価格帯(定価):約18万円~100万円
ベルギーのメーカー
自転車の大国ベルギー。数多くのクラシックレースが開催され、老若男女を問わず自転車人口が多いです。そんなベルギーのフレームメーカーは、剛性、走行性能、耐久性のバランスが良いのが特徴です。
RIDLEY(リドレー)|ベルギー
毎年数多くのプロロードレーサーを輩出し自転車競技を国技とするベルギーで誕生した本格的フレームメーカーです。
ベルギーのロードレースは石畳と悪路、悪天候によって世界でも有数の厳しい環境でも知られています。そんな環境から生まれたリドレーのフレームは、見た目はやや細めですが石畳に耐えうる耐久性と剛性、衝撃吸収性を備えています。
カーボンフレームは、原材料となるカーボン繊維とエポキシ樹脂を独自の基準で選択し、最高品質のプリプレグ(カーボンシート)のみを使用しています。その他、空気抵抗を最低限まで抑えるティアドロップ形(涙の滴)といったフレーム構造が特徴です。
本格仕様のメーカーなのですが、自転車アニメの弱虫ペダルでは女の子にモテモテキャラが乗ってたので女性に人気があるみたいですね。ガチガチのプロショップに何も知らない女性が「リドレーありますか?」みたいな(笑 これを機にもっと女性もロードにスポーツ自転車に興味を持ってもらえたらうれしいですね!(RIDLEY/リドレー公式サイト)
販売:契約専門店
完成車の価格帯(定価):約25万円~105万円
スイスのメーカー
スイスは精密で正確な高級時計が有名ですよね。ロードバイクも派手さはないものの洗練されたデザインと繊細で精密なつくりが特徴です。
BMC(ビーエムシー)|スイス
1986年創設。スイスの高級時計製造業界の中心であるジュラ山脈のふもと「グレンヘン」に本社と研究施設を設け、あらゆるクラスで最高のバイクを生産しています。デザインは地味ですけど性能が非常に高く本気で走りたい人用のロードバイクです。BMCを見ると2011年のツール・ド・フランスで黙々と走るカデル・エヴァンスがBMCで総合優勝した事を思い出します。
アマチュアレーサーからプロレーサーまで使えるラインナップは、使用目的に合わせて剛性としなり、振動吸収性などを緻密に計算して調整してあります。
後、アニメ弱虫ペダルの主人公もBMCに乗ってますね。外見にとらわれず黙々と良い物を作っている感じがして、個人的に好きなフレームメーカーの一つです。価格帯はかなり高めとなっています。(BMC/ビーエムシー公式サイト)
販売:契約専門店
完成車の価格帯(定価):約45万円~150万円
SCOTT(スコット)|スイス
主要モデルのアディクトは真っ直ぐでカッチリしているトップチューブデザインを採用するなど、男らしくストイックなイメージですね。
カーボン素材のロードバイクは、異なる強度の繊維をブレンドし5つの角度に編み込む方法を独自開発し、いくつもの積層されたカーボンクロスをそれぞれのバイク特性に合わせて自在に組み上げた末により強く美しくい姿で完成します。
また、カーボンフレーム、アルミフレーム及びフォークは、世界一厳しい検査基準とも言われるドイツ自転車工業試験基準をクリアしているので耐久性と強度が高いです。最近は軽量化にも力を入れており、最高クラスの軽量ロードバイクも登場しているのでヒルクライムにもおすすめです。(SCOTT/スコット公式サイト)
販売:契約専門店
完成車の価格帯(定価):約15万円~110万円
スペインのメーカー
サッカーなどスポーツ人気が高いスペインでは自転車の熱も非常に高いです。ツール・ド・フランスと並ぶ世界三大ツール「ブエルタ・ア・エスパーニャ」も毎年開催されます。
BH(ビーエイチ)|スペイン
1909年創業。元々重火器を作っていた歴史があるスペインのフレームメーカーです。それ以来100年以上に渡って、モーターサイクルパーツやフィットネスマシンなど数多くの分野で優れた製品を世に送り出しています。スペインで開催された第1回ブエルタ・ア・エスパーニャに勝利したことで名門ブランドとして名を残し現在まで進化を続けています。
また、BHはトライアスロンで使用するTT(タイムトライアル)バイクが有名なので、エアロ系のロードバイクがおすすめです。山登りよりも平地が得意なスプリンタータイプの人は、BHが似合いそうです。もちろんヒルクライム用の超軽量フレームも扱っていますよ。
2010年前半までは比較的価格が安いコスパ重視のメーカーでしたが、2020年代では高級メーカーに変わってきているようです。そのためか販売数も少なくなっています。(BH/ビーエイチ公式サイト)
販売:契約専門店
完成車の価格帯(定価):約40万円~220万円
ORBEA(オルベア)|スペイン
1931年創業。パートナー企業や大学と一緒に研究開発を行っており、完成車重量6.7kgの「Orca(オルカ)」を始め、高性能なロードバイクを数多くリリースしています。
製造拠点となっているバスク地方はピレネー山脈のふもとにあるため坂が多く、有名クライマーを多数輩出してきた歴史があり、オルベアのバイクは山の登坂でその性能を最大限に発揮すると言われています。
デザイン的にはシンプルでスッキリしたモデルが多いです。エントリーモデルはセールで売られていることがあり、チャンスがあれば比較的安価で購入できますのでフレームメーカーに特にこだわりが無ければオルベアは狙い目ですよ!(ORBEA/オルベア公式サイト)
販売:契約専門店
完成車の価格帯(定価):約20万円~165万円
【おすすめ関連記事】
ロードバイクの有名フレームメーカー北米アジア編
日本でマイナーなロードバイクのフレームメーカー21選