2023年4月から自転車に乗る際はヘルメット着用の努力義務化されました。ロードバイクやクロスバイクに乗っている人はどうすればいいのか?罰則はあるのか?またはヘルメットの選び方をまとめます。
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努力義務とは?罰則はある?
以前は幼児や子供が自転車に乗る際は努力義務とされていましたが、2023年4月より道路交通法が改定されるほか、「交通安全教育指針」に全世代でヘルメット着用の努力義務化が記載されました。しかし、結論から言えば努力義務とは「ヘルメット着用を努力してね」って事なので、かぶってなくても罰則や罰金などのペナルティは一切ありません。ただ、今回のように努力義務化された条項は、後々義務化する可能性もあり今後の義務化に向けた準備段階とも考えられます。
補足ですが、「ライト(前照灯)」「ベル(警報機)」「リフレクター(後部反射板)」は義務となっているので、スポーツ自転車にも装着しておきましょう。
自転車ヘルメットはなぜ努力義務化された?
自転車と自動車の重大な事故が年々増えているため、努力義務化されたと考えられます。こういった自転車事故の増加は、スピードが出て車道も走るスポーツ自転車が多くなってきたことも関係があると思います。
警視庁によるデータ
- 交通事故全体に占める自転車事故の比率が、「2018年 18.2%」から「2021年 22.8%」と増加。
- 2021年の自転車事故件数は69,694件で前年より2,021件増加。
- 2021年の自転車の事故に関連する死亡・重症事故の相手は約76%が自動車。
- 自動車との出会い頭による事故が約55%
- 自転車側の78%が安全不確認や一時停止を行なっていないなど法令違反あった。
- 自転車死亡事故の犠牲者の58%が頭部に致命傷を負っている。
上記のデータを見ると年を追うごとに自転車事故が増加し、自転車側の不注意や危険な行為での事故が多いことがわかります。
スポーツ自転車でヘルメットは必要?
事故での頭部への損傷は命にかかわり、ヘルメットを着用していれば死亡率が45%まで下がるとのデータもあります。スピードが出るロードバイクやクロスバイクに乗る際には安全のためにヘルメットは必要です!デザインがかっこいいヘルメットもたくさんありますので、安全のために着用をご検討ください。スポーツ自転車用のヘルメットには熱中症を予防する効果もあります。穴が開いているので通気性も抜群ですね。
また、スポーツ自転車は転倒のリスクが高いですが、転倒したらまず手のひらを地面に着けます。その際に手のひらをケガしてしまうパターが多くあるので、ヘルメットと合わせて手袋(グローブ)の着用もおすすめします。夏は指ぬきの自転車用グローブがあります。
体験談ですが、ロードバイクに乗っていてヘルメットを着用していない人ほど逆走したり、注意せず車道に飛び出すなど非常に危険な運転をしていると感じます。もし、ヘルメットを着用しないのであれば、さらに安全運手に努めてスピードも加減するようおすすめします。
スポーツ自転車のヘルメット選び方
選び方に関しては店頭で実際に着用してみるのがいいでしょう。スポーツ自転車用ヘルメットは横幅、前後幅、深さや厚みなどそれぞれ違います。頭の形によってはヘルメットがキノコみたいに大きく見えたり、前後幅はブカブカでも横幅がきつかったりします。実際に着用してからその場で購入するか、ネットで同じものを安く購入するといいでしょう。
詳しくは「買う前に確認!ロードバイクのヘルメットを選ぶポイントとは!?」でまとめています。
自転車保険も大事
自転車事故は年々増えていると前項で書きましたが、歩行者と自転車の事故も多くなっています。神戸市ではお年寄りに走行自転車がぶつかって9,520万円の賠償金となった例もあります。自動車保険や火災保険、生命保険などの特約で限度額1億円の「個人賠償責任保険」を月々100円程度で付けられますので入っていた方がいいでしょう。
入院手当や死亡保険が付いた「自転車保険」も最近多くあるので、そちらを検討してもいいかもしれません。
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まとめ
- 努力義務化以降にヘルメットを着用しなくても罰則や罰金などのペナルティは一切ありません。
- 自転車の事故は多く、頭部損傷の死亡が多いが、ヘルメットで死亡率が下がる。
- 通勤通学でもサイクリングでもスポーツ自転車には、ヘルメットとグローブは必要。
- 自転車保険も検討ください。