仕事だー、梅雨だー、子供の世話だーといった感じで、この2か月間まったくロードバイクに乗れていなかった私だ。体重計に乗ってみると人生初の70kg超え・・。お腹のふくらみがハンパない。10代~20代は、60kg前後だったので約10kgの脂肪を身に着けた事になる。お、おそろしい・・・。
10kgといえば2リットルのペットボトル5本を体に括り付けているのと同じである。自分が上りを極端に苦手としているのはそのせいかもしれない。危機感を感じたので、朝からライドに行くことを決意した次第だ。走る直前に体重をはかったら72.5kg(驚愕)だったが、これが1回のライドでどこまで落ちるのか!?
ただ、前回の記事「夏を快適安全に走るための注意点」でも書いたが、久々にサイクリングする人が真夏に長距離を走るのは危険である。そこで熊本県八代市から熊本県芦北郡の御立岬海水浴場までの往復60kmのコースを走る事にした。
このコースは国道3号線を走るので、車が多くて危険と思われがちだが、数年前に八代~葦北区間の無料高速ができたので、交通量が非常に少なく走りやすい穴場スポットなのだ。ただ、多少アップダウンがあり、ちょっとした峠も1か所あるそこそこキツイコースだ。
久々に走ると、体力が落ちているし、体重増加分だけ体が重いし、クーラーで甘やかされた体に夏の太陽はかなり酷だった。正直、往復60kgも大丈夫か不安にもなったが、持ち前の「何も考えずとにかく少しでも進む」、別名「ゾンビ走法」でなんとか途中にある休憩地点に到達。
このコースは山道なので途中にお店や自販機はほとんどない。なので、ここで立ち寄った「しょい」は貴重な休憩ポイントなのだ。店内には小粋なおばあちゃん2人がいて、「冷凍庫か!」とツッコミを入れたくなるほどクーラーが効いていたのが面白かった(笑 田舎のおばあちゃんは健康なので、冷え性などとは無縁なのかもしれない。東京の一流企業でひざ掛けなどを使っている美人OLの諸君は「しょい」で働くことはできないだろうと思った。
後、この時点でボトルの中は空だったので、とりあえず水分補給。同時に日陰のベンチに座って体を冷やす。無理は禁物なのだ。そして細かい事だが、ラムネと書いてあるタペストリー?がひらひらと風に舞い、その後ろには「力士の女房」と書かれた演歌のポスターもあった。なかなか情緒があり、思わず撮影してしまった。力士の女房・・、気になるタイトルである。ちょっと歌詞が気になった。
休憩して元気になったので目的地に向けて出発。力士の女房パワーで軽く峠を越えたらすぐに目的地に着いた。お昼だったので、「道の駅たのうら」で名物のシラス丼を食らう。ちょっと一休みして御立岬海水浴場に足を運んでみた。もう真夏日に近いので、そこそこ人がいた。出店も絶賛開店中だ。
あまり長いこと海水浴場にいると水に入りたくなるので早々に退散。帰りは追い風という事もあり難なく家まで走り切った。本日の総走行距離は62km。すぐに愛車を洗ってあげて、自分も冷たいシャワーでクールダウンし、体重計に乗ってみると69.8kgだった。ぬははは!ちょっと走れば体重は落ちるのだ~。
気をよくした私は、夜になると嫁に許可をもらって久々にお酒を飲みに街に繰り出した。それから楽しい時を過ごし帰宅したのは午前3時となってしまった。翌日の朝、もしやと思い体重計に乗ってみると71kg・・・。「ちょっと痩せたからと調子に乗って飲み歩いたらダメだ」という当たり前の事を改めて思い知ったのだった。