ロードバイクのアイウェアの種類と選び方!- スポーツサングラスのレンズなど

ウェア・アクセサリー

最終更新日: 2017.06.4

アイウェアの種類と選び方!- スポーツサングラスのレンズなど

ロードバイクで長距離走る時のファッションアイテム「アイウェア(スポーツ用サングラス)」について書きます。アイウェアの必要性やレンズの種類、フィッティング、お手入れと保管方法、どこで購入すればいいのか?、大体の価格などを取り上げます。

いざ購入するとなると安い物ではないのでしっかり選びたいですよね。失敗しないアイウェア選びの参考になればと思います。今回はロードバイクのアイウェアを中心に取り上げてますが、ゴルフ、ランニング、マラソン、トライアスロン、釣りなどのサングラス選びにも参考にしてください。

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アイウェアって必要?

結論から言えば必要です。なくても自転車は走れますし、安全上の問題もないように思いがちです。しかし空中を漂うゴミや虫、車から跳ねる飛び石、雨や風、紫外線などから目を守ることは重要です。

異物が目にはいれば視界をさえぎり事故につながりますし、風で目が乾燥したり紫外線でダメージを受ければ「ドライアイ」「眼精疲労」「充血」などの症状も引き起こします。そうなると、瞼裂斑や翼状片、白内障などさまざまな眼病のリスクが高まります。

また、目から紫外線が多く入ると細胞がダメージを受けて、脳が「紫外線が多いぞ」と判断し、メラニン色素を多く作るように体に命令します。それにより日焼けしやすくなるので、アイウェアは日焼け防止にも効果があります。女性は特に日焼けが気になると思うので、アイウェアを身に着けた方がいいでしょう。

一般的なサングラスはJIS規格で波長380nmまでとなっていますが、ロードバイクなど野外時間が長いアウトドアで使用するアイウェアは400nmと基準が高くなっています。その他、前傾しても前がしっかり見渡せること、段差の衝撃などでズレにくい機能が求められています。

自分は普段メガネをかけているので、度付きのアイウェアとメガネの上からかけられるアイウェアの2つを使い分けています。通勤などの短い距離はメガネだけなんですけどね(笑

レンズや形の種類

レンズには素材や色、形、調光レンズ、偏光レンズなど多くの種類があります。それぞれ簡単に説明します。

レンズの素材

現在は耐衝撃性に優れている「ポリカーボネート」か、傷が入りにくい「NTX」が主流となっています。ただ、普通に使う分には素材にはそこまでこだわらなくていいです。

調光レンズと偏光レンズ

周囲の紫外線の量によって明るさが変わるのが調光レンズです。日中の明るい時は自動で色が濃くなり紫外線をシャットし、夕方、夜と周囲が暗くなるにつれて色が薄くなり視界をさえぎらないようになっています。明るい時間から暗くなるまで使う人は調光レンズがおすすめです。

アイウェアの種類と選び方!- スポーツサングラス

光の反射を防ぎ、視界をしっかり確保するのが偏光レンズです。例えば車の窓に光が反射するとドライバーの表情が見えないことがあると思います。偏光レンズであればそういった場面でもドライバーの表情がはっきり見えるので安全です。雪や海水面の光反射も防ぐため、スキーや釣りに使う人が多いです。

アイウェアの種類と選び方!- スポーツサングラス

左:裸眼 右:偏光レンズ

その他に調光と偏光の機能が付いていない普通のレンズ、オークリーのプリズムに代表されるコントラストレンズ、メガネのように視力を矯正する度付きのレンズがあります。

レンズの形

メガネのように2枚のレンズが分かれている「二眼式」と眉間の部分で左右のレンズがつながている「一眼式」があります。「二眼式」はレンズに多様性があり、度付きなどの対応が簡単です。「一眼式」は視野が広く使い勝手が良いですがコストが高く、度付きなど作成できるレンズの幅が狭いです。

また、レンズの形はフルリムとハーフリムにも分けることができます。フルリムはレンズの外周をフレームが支えるタイプで、ハーフリムはレンズの下部分にフレームがありません。ロードバイク用としては曇りにくいハーフリムが向いています。

アイウェアの選び方 レンズの形 一眼式 二眼式 フルリム ハーフリム

レンズの色

色は黒、茶、赤、青、黄と本当に様々です。単純な色の違い以外にも濃い色、薄い色が細かく設定されていて、濃すぎると夜間の走行に支障をきたします。一般的に濃い方が多くの紫外線を防げます。なので、使用する状況を考えて色は選びましょう。調光レンズでなく普通のレンズならば薄めにしておくとオールマイティに使えます。

アイウェアの種類と選び方!- スポーツサングラス レンズの色

インナーフレーム式

インナーフレームとはサングラスレンズの内側に眼鏡にような度付きレンズを取り付けるタイプです。インナーフレームのレンズははサングラスレンズに比べて強い度数でも対応することができます。

サングラスレンズを度付きにするよりも低コストなので、価格も安くなります。難点はちょっと重くなることくらいです。

インナーフレームのアイウェア スポーツサングラス ロードバイク

インナーフレーム付きアイウェア

レンズ取り換え式

周囲の状況に合わせてレンズをワンタッチで交換できるアイウェアもあります。交換用のレンズを持ち歩く必要がありますが、紫外線の量に合わせてレンズ交換することで視界をしっかり確保できます。

個人的にはサイクリングでは荷物をできるだけ減らしたいので、取り換え式より調光レンズか、レンズの色を薄めにする方をおすすめします。

フィッティング

アイウェアを購入するときは実際にかけてみて問題がないかチェックすることをおすすめします。チェックする項目は以下になります。

  • 耳周りの締めはきつくないか – きついと痛くなってきますし、緩すぎるとズレてきます。お店で細かく調整してもらいましょう。
  • 視界は確保できているか – フレームの形は顔の形で合う合わないがあります。しっかり左右上下しかいを確保できているかチェックします。
  • 動いてもズレないか – 軽く顔を上下してズレてこないかチェックします。
  • 度付きの場合は歪んで見えたり目が痛くならないか – アイウェアはレンズが大きいのでメガネと同じ度にしても合わない場合があります。遠くを見たり近くを見たりしてチェックしましょう。自分もメガネと同じ度に設定して長距離走っていたら、途中で気持ち悪くなった経験があります。再調整してもらったら改善しました。
  • 前傾姿勢でもみえるか – ロードバイクは前傾姿勢で乗るのでやや上を向いて走る感じになります。実際に前傾姿勢をやってみて問題がないかチェックします。
  • フレームが頬骨にあたっていないか – フレームが頬骨にあたるようでは隙間が狭すぎです。ただ隙間が広すぎると雨や風、ホコリが入ってきます。理想は眼球とレンズの距離が12mmです。

お手入れと保管方法

小さな傷や汚れ、変形が蓄積されるので、プラスチック系レンズの寿命は5年と言われています。ただお手入れをしっかりやれば長持ちします。

スポーツで使った後は汗やほこりが付着しているので、必ず洗うようにしましょう。洗い方は中性洗剤でやさしくあらって水でしっかり洗い流すだけです。それ以外の洗剤やお湯で洗うとダメージを与えるので注意!

もし余裕があれば、アイウェア専用のくもり止めや撥水コート、クリーニングキットを使ってもいいでしょう。また、ノーズパットやテンプルなどの樹脂部分がヘタってきたら交換するといいです。

保管方法は室内では専用ケースに入れて、フタを開けておくと通気性が良くなります。携帯して持ち歩くときは専用ケースのふたを閉めましょう。後、車の中など高温になる所に置きっぱなしにすると変形してしまいます。特に夏場は気を付けてください。

どこで買えばいいの?

近くのメガネ屋さん、できればスポーツサングラス専門店での購入が間違いありません。ちゃんと試着してフィッティングを行い気持ちよく使えるようにしたいですね。その時はショップの人に使用する目的と好みのデザインなど要点をしっかり伝えましょう。

後、ネットの通販サイトで購入もできますが、フィッティングができないのでちょっとリスクがありますね。ただ、実店舗にくらべて価格が安く、度付きも問題なく購入できるのでネットショッピングに慣れている人ならいいと思います。度付きの場合は病院かメガネ屋さんで視力を測定してからショップサイトに伝える必要があります。

アイウェアの価格はどれくらい?

安いものですと5千円くらいで買えますが、有名ブランドや度付き、調光レンズ、偏光レンズなどの機能が付くと一気に高くなります。大体1万5千円から高い物では5万円以上の物も・・・。

アイウェアの選び方まとめ

  • アイウェアは安全と目の健康の為にあったほうが良い。
  • レンズには色、形、素材など様々な物がある。
  • お店に行く前にどんなサングラスが欲しいか決めておきましょう。レンズやフレームのタイプ、度付き、色、価格。
  • フィッティングをしっかりしましょう。

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