自分を含めて周りにはスポーツ自転車にハマっている人がたくさんいる。始めるキッカケはダイエット、通勤、運動不足解消、面白そうだから、といろいろあるけど大体半分くらいの人がハマってしまう。一度ハマるとダイエットには高性能すぎるコンポーネントが欲しくなり、通勤でスプリントしてみたり、運動不足解消といわず100km超えのロングライドで体を鍛えるようになってしまう。
今回は自分が自転車に乗り始めたキッカケからドハマりしている現在までと、周りにいる自転車にドハマりした人の事を書こうと思う。
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自転車を始めたキッカケからハマるまで
数年前に自動車のガソリン代を浮かすため原付バイクを買って通勤を始めた私だったが、ある雨の日の暗い夜道で事故を起こしてしまった。痛いのが大嫌いなので事故には人一倍気を付けていたが、こちらに気づいてない車が突っ込んできたので避けたらコケたのだ。
ライトウェイ シェファードを買う
特に大きなけがはなく擦り傷程度ですんだものの、原付バイクはだいぶ破損してしまっていた。直せば乗れなくはなかったが、もうバイクはコリゴリだったので事故で貰った慰謝料を使いスポーツ自転車を買うことにしたのだ。「バイクより安全だし運動にもなるよね」と軽い気持ちで選んだのは4万円程度のクロスバイク「ライトウェイ シェファード」だ。
今までママチャリしか乗ったことがなかったので、その走りの軽快さに驚いたものだ。「こんなに速く軽いのか!」と上機嫌になり、クロスバイクでカッコつけて女子高生や小学生の前でスプリントしていたのはいい思い出である。
この時期はスポーツ自転車の事を何も知らなかったので、メンテナンス方法や装備品などいろいろ調べながら勉強したのを覚えている。そしていろいろ調べれば調べるほどロードバイクというのが気になってきた。
初めてのロードバイク
結局3か月もしないうちに「そんなにクロスバイクと違うのか?」とモヤモヤした気持ちがぬぐえず、ほぼ未使用の中古ロードバイクを安く手に入れた。また、この段階ですでに「通勤でガソリン代を浮かす」という目的は忘れてしまっていた。この辺から嫁がチラチラこちらを警戒するようになる。
そして、はじめて手に入れたロードバイクは「BH プリズマ」だ。新品で15万くらいだが、カーボンフレームでコンポはティアグラだった。今思えば他のメーカーに比べてBHはコスパ高いと思う。
このロードバイクは乗りやすくて非常に気に入っていた。この頃から一人で100km以上のロングライドも楽しむようになり、だんだんと自転車好きの知り合いも増えていく。フェイスブックのつながりや、プロショップで知り合った人と一緒にロングライドや走行会に行ったり、イベントに参加するようになるともう完全ドハマり状態だ。
このくらいになると新たな問題が出てくる。それは一緒に走ってくれる人のマシンが素晴らしく見えるのだ。自分のティアグラに比べて105やアルテグラ、ましてデュラエースなどを見せられてはそれだけで気持ち的に完敗である。とっても速そうに見えるマシンを見るたびに羨望のため息だ。
ハイスペック ロードバイクを手に入れる
「BH プリズマ」を買ってから約1年後、ついに高性能のロードバイクを自分で安く作る事を決意する。新品の完成車は高くて手が出なかったので、ヤフオクで中古パーツを購入して組み立てたのが「アンカー RIS9」だ。コンポは新品の機械式アルテグラを組んで約20万くらいで作ることができた。新車で買うと50万円以上はするのでかなり安くできたと思う。自分で安くつくるやり方は「格安でロードバイクをつくる方法!」で紹介している。
このロードバイクも非常に良かった。日本人の体形に合わせたジオメトリーで体にぴったりフィットしていた。ただ、もうすでに通勤のガソリン代の範囲を大きく超えていたが忘れることにした。そして、嫁に強めに怒られたのはこの時期である。(本当にすいません・・。)しかし、一生物のロードバイクが手に入ったので満足だったし乗っていても気分が良かったからいいのだ。余談だが「一生物だから」は男の高い買い物ではかかせない魔法の言葉だなぁとつくづく思う。
最後のロードバイク?
「アンカー RIS9」で終わったかに見えた自転車遍歴だがここで事件が起こる。また事故ったのだ。いつも慎重に気をつけて走っていたのにおばあちゃんが車で突っ込んできたのだ。幸い体は無事だったのでしっかり通院し、弁護士を通して保険屋と話し合い、時にはダダをこねて新しく買ってもらったのが「キャニオン アルティメットDi2」だ。初めて新車で購入したロードバイクである。しかも電動コンポなので大満足だ。
今ではこのロードバイクで通勤し、ロングライドにも頻繁に行っている。来年はレースにも参戦したいと思いつつ3本ローラーを購入し、トレーニングもぼちぼちやっているがあまり効果はない。
ちなみに「BH プリズマ」でも「キャニオン アルティメット Di2」でもそこまで走行スピードは変わらないのは内緒だ。(もっと剛脚の人が乗れば違いが出るだろうが・・。) 「ロードバイクはカッコよくて自分が気に入ってればそれでよいのだ」と自分に言い聞かせながらこれからも自転車にハマり続けるのだと思う。
周りにいる自転車にハマる人たち
徐々に知り合いが増えてくるといろいろな武勇伝を聞き「自分はまだまだだ」と思ってしまう。高級ロードを乗り回してるAさんは、奥さんにバレないように馴染みのプロショップに自分の高額ホイールを隠して置いている。
Bさんは仕事から帰るとほぼ毎日ズイフトで遊びながらト室内レーニングしている。ズイフトは自転車とローラー台、パソコンをつないで自転車に乗りながら世界中の人とオンラインで仮想空間を走れるゲームだ。詳しくは「Zwift【ズイフト】って何?」をどうぞ。
Cさんは高級フレームのしなり具合が気に入らず、オーダーでわずかに削って調整し、さらにガラスコーティングして乗っている。細かいこだわりと突き詰めるパワーはすごいと思う。
もちろん自転車にハマらない人も結構いる。代表的なのはうちの嫁だ。ダイエットで10万くらいのロードを買ったのに、乗るのはパートに行く近距離だけである。もちろん痩せてはいない。その他に付き合いで自転車を始めたけど、体重が重く登りが嫌いで乗るのをやめた人がいた。自転車仲間数人で「登りはないから」といって彼をロングライドで登りに連れて行ったのだ。帰り際の「自転車乗りは噓つきだ~~!」といった叫びは今でも忘れられない・・。
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