先日、ロードバイクで走っていたら、飲食店の前でやや年配のおじさんローディーが車に乗っているおばちゃんに怒鳴っていた。
よくよく話を聞いていると、おばちゃんが対向車線から無謀な右折をしてロードバイクのおじさんとぶつかりそうになった様だ。おじさんローディーは特に落車はしていなので大丈夫だと思うが、気になったのはおばさんの対応である。
「もう謝ったからいいじゃないか」みたいな感じで軽く逆切れしている。おじさんは「心から謝ってないだろう!」みたいなことを言っている。飲食店の前なのでやや人が集まっていて、「おばさん、変なやつにからまれてかわいそうに」みたいな雰囲気が漂っていた。
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自分は通りすがりだし、これ以上は大事にはならないようだったのでスルーしたけれど、同じロードバイク乗りのおじさんの気持ちがわかる気がした。というのも、自分は30~38kmくらいの結構なスピードで走るのだが、幾度となく危険な目になっているし事故にも1回遇ってしまったからだ。そして、車のドライバーの対応も知っている。
さっきのおばちゃんのように危険なタイミングで右折してくる対向車、左の小道から突然出てくる車、走っている前を平気で横切るおばさん、追い越してすぐに左折する車・・などなど危険な車は様々で、大体おばさんかお年寄りだ。
そして、決まって共通しているのが、こっちが急ブレーキで明らかに危ない場面でも、無視して逃げるように去っていくことだ。謝りもしないのである。それどころか、へらへらしながら「ちょっと危ないじゃない!」みたいな感じの猛者もいる。
そうなのだ・・。自転車に対してはまったく危ない目に合わせたという緊張感もなければ反省もないのだ。「どうせ自転車だから大丈夫でしょ?」「歩道をゆっくり走りなさいよ」みたいな反応なのである。これがもしオートバイだったらもっと緊張感ある対応だろうなといつも思うが、なぜか自転車は軽く見られるのだ。
乗っている側としてはオートバイもスポーツ自転車も生身の体むきだしで、高速で走っている乗り物なので危険度は変わらないと思う。いや、むしろ自転車の方が軽い分危険なのではないかと思う。
おそらく先日見たおじさんローディーも幾度となく危ない目に合っては、そそくさと逃げられたり、緊張感のない対応をされてきたのだろう。そうであれば、「ここらへんでいっちょ切れとくか!」みたいな気持ちもついつい湧きそうである。
たぶん、車のドライバーとしてはママチャリ感覚で全ての自転車を見ているので、ロードバイクやクロスバイクのスピード感はズレがあるのだと思う。最近ではそれを見越していつでもブレーキをかけられるように心の準備をし、顔を見て危なそうなドライバーがいたら念のために早めの減速するようにしている。
今後は少しづつスポーツ自転車に対する認知度が改善してくのを期待するが、まだまだスポーツ自転車を理解していないドライバーや歩行者は大勢いるのだ。
なので、自転車に乗る人がその意識を持って安全に走る以外はないと思う今日この頃。そして、逆に我々自転車乗りもきちんとマナーを守って車に配慮して走らなければな~と思う。
次回は「知らないと損!もしもスポーツ自転車で事故に遭ってしまったら!?」を書きます。どんなに気を付けていても事故に合うときはあります。もし理不尽な事故に巻き込まれたら、しっかりした事故対応で多くの補償をもらいましょう!