ロードバイク初心者の人の中には、長距離を走ると手のひらがしびれたり、痛くなったりする人がいますよね。たま~に初心者の方とご一緒させていただくと、右手と左手を入れ替えて休ませていたり、走りながらぶるぶると手の体操をしてる人を見かけます。
そこで、手のしびれや痛むを解決する方法をいくつか紹介します。ロードバイクは普通に乗れていれば手がしびれたり痛くなる事はありません。何か原因があるので、それを解決すれば快適にロングライドを楽しめるはずです。
クッションが厚いグローブにする
サイクルグローブを付けずにロングライドに挑むと、手に直接振動が伝わりますし安全面でもよくありません。落車した時にはまず手を付くので、グローブ無しでコケてしまったら手のひらが血だらけになります。
もし、サイクルグローブを付けていながらしびれや痛みがあれば、手のひらにあるクッションが厚いサイクルグローブに交換してみてはどうでしょうか。最近はクッションにゲルパッドが入っていたり、厚いクッションのグローブが多くあります。
そういったサイクルグローブに交換する事で、手へ伝わる振動は軽減されます。振動吸収性にこだわってサイクルグローブを選んでみましょう。
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バーテープを交換する
バーテープは厚さや素材がさまざまです。下ハンやアップハンドルの位置を持った時にはバーテープの厚さでだいぶ振動が軽減されます。素材も衝撃吸収性が高い物がいいでしょう。また、バーテープを巻く時に、重ねる部分を多くすればより厚くすることができます。いろいろと工夫してみましょう。
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乗り方を変える
手のしびれ、痛みを解消するには、サイクルグローブやバーテープも大事ですが、何といっても乗り方が大きな問題です。この問題を解決すれば手のしびれや痛みの解決に大きな効果があるでしょう。
体幹で支える
手に問題を抱えている人の多くは、単純に手のひら体重をかけすぎているのです。基本、ロードバイクは体幹で上半身を支えるので、乗り慣れている人ならば手のひらにはほとんど体重はかかりません。正しい乗り方をマスターすれば、手のひらに体重がかかからないので手が痛くなりようがないのです。
手はハンドルに添えるだけのイメージで、体幹で上半身を支えるよう意識してみましょう。そうすればペダルに体重がかかるようになり、ペダリングも楽になるはずです。ただ、運動不足の人は体幹の力が足りず、どうしても手で体重を支えがちです。焦らず徐々に体幹を鍛えながら慣れて行くようにしましょう。体幹を意識して乗っていれば自然に鍛えられます。
ハンドルを握る位置
ハンドルを持つ位置は下の図のように大きく分けて5つあります。同じ位置ばかりを長時間持って走っていると、手に負担がかかります。そこで、ハンドルを持つ位置を定期的に変えながら走ってみましょう。そうする事で、手だけでなく腰や首など全身の負担を減らせます。
ポジション調整を見直す
手に体重がかかりすぎている原因は無理なポジションにあるかもしれません。ステムが長すぎたり短すぎるとうまく体感が使えずに手に体重がかかりやすくなります。また、ハンドルが高すぎたり、低すぎたりすると無理な態勢で手に負担がかかりがちです。サドルの高さと前後調整からハンドルの位置まで、もう一度ポジションを確認してみましょう。
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まとめ
ちゃんとした走り方と装備ができていれば手のしびれと痛みは解消できるはずです。これまでの記事を参考にいろいろ試してみてください。快適な自転車ライフを楽しみましょう!