ロードバイクに乗り始めて5年以上、最初の鉄下駄ホイール「シマノ WH-R501」から「カンパニョーロのZONDA(ゾンダ)」、そして「フルクラムのレーシングスピード35」と3種類のホイールを使ってきました。
そこで、鉄下駄ホイールから軽量アルミクリンチャー、次にカーボンチューブラーホイールに乗り換えた時の感想を書きます。「カンパニョーロ ZONDA」と「フルクラム レーシングスピード35」のインプレッションとしても参考にしてください。
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最初に使っていたのはWH-R501
初めて購入したエントリークラスのロードバイク「BH プリズマ」に標準装備されていたのは、総重量1900gの鉄下駄ホイールと呼ばれている「シマノ WH-R501」でした。初めてのロードバイクに乗った時は、ホイールの重さなど全く気にならず、普通の自転車にはない爽快感とスピードにワクワクしたのを覚えています。
このホイールは重いですが、世界トップのコンポーネントメーカー「シマノ」が製作しただけあり、100km以上のロングライドにも使える必要十分な性能を持っています。その頃はレースに出るわけでなかったので、WH-R501でも全く問題なかったのですが、自転車仲間が増えるにつれて、他の人の高性能ホイールを見る機会が多くなり・・・。良い物見ると欲しくなってしまいますよね(笑
そしてロードバイクに乗り初めて約半年、ついに新しいホイール購入を決断します。ただ、家庭持ちなので予算は5万円と限られており、その範囲で手に入れられるホイールをいろいろと探しました。
思い切ってZONDA(ゾンダ)に買い替え
自転車関連のサイトを参考にしながらあれこれ検討し、最後にたどり着いたのが「カンパニョーロ ZONDA」でした。まわりからも情報を貰い、いろいろ検討しましたが、結局は5万円以内で買えるホイールのド定番に落ち着いたわけです。5万円以内でできるだけ重量が軽く、なおかつ耐久性、デザイン性を考えるとやっぱりZONDAになるんですよね~。ZONDAを取り扱っているお店やサイトも多いので手に入れやすいのも決め手になりました。
後、できるだけ安く購入したかったので、この時に初めて格安海外通販サイトWiggleを使いました。海外という事で始めはちょっと不安でしたが、何の問題もなく届きました。最初にピカピカのZONDAを見た時は、ロードバイクを買ったときと同じくらいワクワクしましたね。
早速、取り付けて走ってみると、その軽さはしっかりと体感できました!WH-R500の1900gに比べてZONDAは1596gと、前後で300g以上軽いので当たり前ですね。感覚ですが巡航速度は1~3km/hくらい上がりました。後、スピードの維持も楽になったので本当に買ってよかったと思いました。
イタリアブランドらしくシャープで洗練されたデザインと、カンパニョーロ独特の「ジャーーーー」というラチェット音もカッコよくて、後に2年ほどZONDAにはお世話になりました。2年後に買い替えるまで10000km以上走ったのですが、振れが出る事もなく、回転性能も落ちた感じはしなかったので耐久性も非常に良かった印象です。
また、カンパニョーロのリヤホイールは、3Gという3本のスポークをまとめた特殊な組み方になっているので、見た目にパンチ力があり、空力性能と乗り心地に優れています。実際に乗った時は、空力性能はさすがに感じられませんでしたが、乗り心地が良い感じはわかりました。いずれにせよZONDAは、5万円以内でホイールを探している人にとって選択肢の一つになるんじゃないでしょうか。
カーボンチューブラーにグレードUP
ZONDAを購入して約2年後のある日、追い風に乗ってブイブイ走っていると、おばあちゃんが運転する車にあてられてしまいました。いわゆる事故というやつです。幸いケガはほとんどなかったのですが、強めに落車したカーボンフレームに乗るのはさすがに怖いので、相手から支払われた保険金で新しくロードバイクを購入する事にしました。
この時には「アンカー RIS9」に乗っていたので、同じくらいのロードバイクという事で「キャニオン Ultimate CF SL」を購入。それに伴って、ホイールもカーボンチューブラーに買い替えてしまえという事になったのです。
前々からチューブラーのカーボンホイールを一度所有して乗り回したいという願望があったので、このイザコザに紛れて嫁にバレないよう高性能ホイールの購入を決断したのです。ただ、私はしがないサラリーマン・・。保険金がある程度もらえるとしても、新しいホイールの予算は前後セットで20万円くらいでした。
20万円以内でカーボンチューブラー、そして重量が軽く、オールラウンドに使えるリムハイト35mmを条件に比較検討しました。別に40km/h以上で長時間巡行できる体力はないので、リムハイトにそこまでこだわる必要はなかったんですが、カッコいいディープホイールを使ってみたかったんです(笑 ただ、40mm以上のリムハイトは重くなってしまうので、35mmのセミディープを選んだというわけですね。
いろいろ比較した結果、選んだのは「フルクラム レーシングスピード35」でした。フルクラムはカンパニョーロと同じメーカーなので、性能的にも信頼できましたし、重量1260gは非常に魅力的だと思いました。1596gのZONDAに比べて300g以上の軽量化です。しかも購入先のWiggleはカンパ系のホイールがかなり安いので、当時14万円くらいで購入できました。今、Wiggleをのぞいたら約13万円くらいになってましたが(笑
フルクラムはカンパニョーロと同じくG3スポークを採用してますし、独特のラチェット音もあるので、今までZONDAに乗り慣れた自分にとっては馴染みやすいのも決め手になりました。後。25Cタイヤに対応したワイドリムが流行りつつある時だったのですが、自分は細いタイヤの方が好きだったので、ナローリムだったレーシングスピード35は丁度良かったんです。
ホイールが届いたら早速、コンチネンタルのスプリンターというチューブラータイヤを装着して初ライドへ。乗りだしたた瞬間にその軽さはすぐにわかりました。ホイールの重量もそうですが、チューブラーにすることでタイヤも軽量化できたのも効いてたと思います。漕ぎ出しはもちろんですが、スピードに乗った時は、普段よりリヤギヤを1枚重くできるほど違いはありました。
後、チューブラーなので乗り心地が良くなるかなーと思ってたんですが、そこまで変わりませんでした。むしろ若干ゴツゴツした感じになった感じが・・。ただし、ロードバイクのフレーム自体が柔らかいアンカーから、硬いと評判のキャニオンになっていた事と、タイヤが23Cから22Cへと細くなったのが原因かもしれません。
今では通勤からロングライド、アマチュアレースまでこのホイール1本で通してます。一時期は決戦用として大事な時だけ「フルクラム レーシングスピード35」にして、普段はZONDAを使おうと考えましたが、せっかくいいホイールなので使い倒さないと逆にもったいない気がして今では常に「フルクラム レーシングスピード35」を使っています。ずーっとこのホイールを使っていると、後々劣化した時にアルミクリンチャーに戻れるのかどうか・・。戻れないかもしれません(笑
まとめ
ロードバイクのパーツの中でも最も重要なホイール。パーツ交換するならまずホイール!と言っても過言ではありません。前後セットで300gも違えば、走りの変化も体感できるはずです。
後、ホイールで重要なのは重量だけではありません。スポーク本数やリム重量、リム高さも重要な要素です。最近はリムの幅もいろいろあるので、使用するタイヤ幅も考慮して選ぶ必要があります。詳しくはロードバイクのホイール交換と選び方にまとめています。ホイールのグレードアップは本当におすすめですよ!