ロードバイクのタイヤ幅は、ちょっと前まで21~23Cが標準でした。しかし、最近では抵抗が少ないという理由で25Cタイヤが標準といった感じですね。また、それに合わせてホイールリム幅も広くなりワイド化しています。(関連記事:実際どっちがいいの?25Cと23Cのタイヤ)
リム幅が変われば適合するタイヤ幅も変わるはずです。そこで今回は、リム幅とタイヤ幅の関係をまとめます。失敗しないホイール選び、タイヤ選びの参考にどうぞ!
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ワイドリムとナローリムに23Cタイヤを装備
まずは内幅19.5mmのワイドリムと、内幅13.5mmのナローリムにそれぞれ同じ太さの23Cタイヤを装着して違いを見てみます。
上のホイールのみの画像を見ると、ワイドリム幅とナローリム幅の違いはハッキリしていますね。これにそれぞれ23Cタイヤを装備するとこうなります。
やはりワイドリムとナローリムでは実際のタイヤ幅は大きく変わってきます。ワイドリムは実測25.3mm、ナローリムは実測21.4mmとその差は約4mmもあります。
そして横に広がった分、ワイドリムの方がタイヤ高さも低くなります。ここまで違うとクッション性や転がり抵抗、グリップ力にも影響が出てきますね。
乗り心地の違い
それでは実際に乗り心地はどう違うのでしょうか?まず振動吸収性ですがナローリムに軍配が上がります。その他コーナーリングでのグリップ力、安定感などもナローリムの方がやや優れています。
一方、転がり抵抗が低く、より軽い感じで走れるのはワイドリムです。このように乗り心地に差があるいう事は、ホイールやタイヤを選ぶ際にはリム幅とタイヤの関係も少しは考えた方がいいですね。
サイドウォールの変形がカギ
リム幅の違いで振動吸収性、グリップ力、転がり抵抗などに違いが出たのはサイドウォールの変形によるものです。サイドウォールとはタイヤ側面の事で、ナローリム×23Cタイヤの組み合わせではサイドウォールの変形が大きく、振動吸収性と安定感が高まると考えられます。
一方、ワイドリム×23Cタイヤの場合は、サイドウォールの変形が小さくエネルギーロスが少ないので直進での走りは軽くなるのです。
適切な範囲 早見表
サイドウォールの変形には適正値があります。計算式 タイヤ幅(C)÷リム内幅(mm)の数値が1.4~2.4の範囲であればサイドウォールが適正に働き、タイヤが正しく機能します。
また、この計算式ではじき出された1.4~2.4の範囲内で、数値を低くする組み合わせを選べばより走りが軽くなり、数値の高い組み合わせを選べばより振動吸収性と安定感が増します。
一応簡単にザックリわかる「タイヤ幅とリム幅の適正早見表」をまとめておきます。参考にしてください。
【タイヤ幅とリム幅の適正早見表】
リム幅 | リム幅 | ||
25C | 13mm | 15mm | – |
25C | 13mm | 15mm | 17mm |
28C | 15mm | 17mm | 19mm |
30C | 15mm | 17mm | 19mm |
35C | 17mm | 19mm | 21mm |
40Cー - | 19mm | 21mm | 23mm |
まとめ
- ホイールリム幅とタイヤ幅の組み合わせを変えると乗り心地や転がり抵抗も変わる。
- ホイールリム幅とタイヤ幅の適正計算式は タイヤ幅(C)÷リム内幅(mm)
- 計算した数値が1.4~2.4の範囲であれば適正。
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