ホイールを選ぶ!アルミorカーボン/クリンチャーorチューブラー

ホイールを選ぶ!アルミorカーボン/クリンチャーorチューブラー

ロードバイクの性能を上げたいと思ったら、「一番効果があるのはホイールだ」という事は何度もこのブログで書きました。

ただ、ホイールにはアルミとカーボンの素材の違い、クリンチャーとチューブラーのタイヤ種類の違い、ローハイトとディープホイールのリム高さの違いがあります。そこで、それぞれの違いについて詳しくメリット、デメリットをまとめます。

【関連記事】
ロードバイクのホイール交換と選び方
ホイール交換!シマノ・カンパ・フルクラムの違いを比較
10万円以下のおすすめクリンチャーホイール!

アルミホイールとカーボンホイール

自転車のホイールは外周にあるリムの重さが重要です。ホイールの総重量よりも、リムの重さが走りの軽快さを大きく左右します。また、リムの素材によって重量が変わってくるので性能も違ってきます。ママチャリのリムにはスチール(鉄)も使われますが、ロードバイクの高性能ホイールとなると、リム素材はアルミかカーボンとなります。

ロードバイクのホイールのリムのみ

ホイールのリム

アルミリム

ロードバイクホイールのアルミリム

ホイールのアルミリム

アルミリムは軽量とはいえカーボンより重くなるので、前後ペアの総重量は大体1500g~2000gくらいになります。ただ、雨でリムが濡れてもブレーキの制動力が強くしっかり止まりますし、長年使用しても劣化と摩耗が少なく、長期間安心してゴリゴリ使えます。

そしてなんといっても価格が安いのがポイントです。アルミホイールは大体3~15万円くらいで購入できます。こういった特徴から、通勤通学でバリバリ使う人や、安いホイールを長く使いたい人に向いています。

【メリット】
  • ブレーキの利きが良い
  • 耐久性と耐衝撃性が高い
  • 比較的安価
【デメリット】
  • カーボンに比べて重い

カーボンリム

ロードバイクホイールのカーボンリム

ホイールのカーボンリム

カーボンは特殊な樹脂を専用の接着剤で固めた素材です。軽量で硬いのが特徴ですが、高価なのが難点ですね。前後ペアで大体15~70万円くらいします。

また、カーボン専用のブレーキシューが必要で、メーカーによりますがこのブレーキシューもかなり高価です。普通のブレーキシューは千円前後が目安となりますが、カーボン専用は大体5千円くらいします。そして、カーボンリムの表面はプラスチックのような感触なので、ブレーキも結構滑ります。特に雨の日にリムが濡れるとブレーキ性能は極端に落ちますね。

後は、耐久性や耐衝撃性もアルミリムに劣りがちです。大事にすれば10年くらいは乗れると思いますが、激しく落車すると割れてしまうリスクがあります。

メリットはやはり軽量なので速く走れる事ですね。カーボンリムのホイール前後ペア総重量は、900g~1400g程度と非常に軽いです。メンテナンスを面倒くさがらずにできて、1秒でも速く走りたい本格的ライダーはカーボンリムホイールが向いています。

【メリット】
  • ブレーキの利きが良い
  • 耐久性と耐衝撃性が高い
  • 比較的安価
【デメリット】
  • カーボンに比べて重い

クリンチャーとチューブラー

ロードバイクのタイヤには、大きく分けて3種類あり「クリンチャー」「チューブレス」「チューブラー」に分かれています。(関連記事:タイヤの種類と選び方!

クリンチャー

ロードバイクのクリンチャーホイール

クリンチャーホイール

クリンチャーはママチャリと同じ仕組みでタイヤの中に入れたチューブに空気を入れてタイヤを膨らまします。チューブレスタイヤは自動車のタイヤと同じ仕組みで、厚めのタイヤにそのまま空気を入れて膨らまします。

現在、多くのホイールがクリンチャー対応となっており、特にアルミホイールはほとんどがクリンチャーです。チューブレスはそこまで普及していませんが、一部のアルミホイールはクリンチャーとチューブレスのどちらも装着できるようになっています。

また、クリンチャーは構造上リムの重量がかさみ、タイヤの他にチューブとリムテープを使用するので重くなりがちです。ただ、パンクしてもチューブを交換することですぐに修理できるので、通勤通学や趣味のサイクリングに向いています。そして、クリンチャー対応ホイールは比較的安価で、タイヤの価格も安く、パンク修理のコストも安いです。

【メリット】
  • 対応ホイールの価格が安い
  • タイヤの価格が安い
  • パンク修理のコストが安い
  • パンク修理が簡単
【デメリット】
  • 重量が重い

チューブラー

ロードバイクのチューブラーホイール

チューブラーホイール

チューブラーは、チューブが中に縫い込んであるタイヤを専用セメントか接着テープでホイールに取り付ける方式です。パンクした場合は取り外しが面倒なのと、タイヤを丸ごと交換する必要があるので時間がかかり、コストも高くなります。タイヤも高価なのでパンクしたときは本当にゲンナリします・・。

ほとんどは高価なカーボンリムがチューブラーがチューブラー対応で、リムの構造をシンプルにできるので足回りを軽量にできます。またタイヤもチューブと一体なので、無駄が少なく軽量にできています。

また、パンクしたら面倒ですが、クリンチャーよりはパンクしにくく、何か異物が刺さったパンクの場合、ゆっくり空気が抜けるのでしばらく走り続けられます。経済性とメンテナンス性は低いですが、スピードにこだわるライダーにはおすすめです。

【メリット】
  • ホイールもタイヤも軽量にできる
  • パンクに強く急に空気が抜けない
【デメリット】
  • 対応ホイールの価格が高い
  • タイヤの価格が高い
  • パンク修理のコスト高い
  • パンク修理が面倒

Amazonでホイールを購入する
Wiggleでホイールを購入する

ローハイトとディープホイール

ホイールリムのの高さには様々なタイプがあり、大きく分けて20~30mmのローハイト、31~45mmのセミディープ、46~80mmのディープがあります。

基本的にリムハイトが高くなれば空力性能は増しますが、リムが重くなります。大体、時速40km以上で巡航できないとディープホイールの空力性能を発揮できませんので、あまり速く走れない人はディープにすると、走りが重くなるだけでメリットはありません。

初心者であれば35mm以下のリムハイトにしておくのが無難です。(関連記事:ディープホイールの効果

ロードバイクのディープホイール

ディープホイール

カーボンクリンチャーってどうなの?

カーボンホイールの多くはチューブラーですが、クリンチャーに対応したカーボンホイールも数年前から出てきていますね。しかし、いくら軽量なカーボンとはいえクリンチャーはリムの構造上軽量化はわずかです。軽量化の効果がないとは言いませんが、やはり中途半端な性能の割には価格が高い気がします。

ただ、扱いやすいクリンチャーでできるだけ軽量なホイールをどうしても欲しいのであれば、購入してもいいと思います。お財布に余裕がある人は羨ましいです(笑

まとめ

ロードバイクのホイールには、ライダーの使い方によって様々なタイプがあります。購入するときは見た目だけで選ばずに、使い道をよく考えましょう。また、購入するのであれば、AmazonかWiggleが安くて安心なのでおすすめです。

Amazonでホイールを購入する
Wiggleでホイールを購入する

【関連記事】
ロードバイクのホイール交換と選び方
ホイール交換!シマノ・カンパ・フルクラムの違いを比較
10万円以下のおすすめクリンチャーホイール!

乗り心地は最高!国産フレームメーカー「アンカー/anchor」の特徴乗り心地は最高!国産フレームメーカー「アンカー/anchor」の特徴前のページ

自己満足OK!1000円でロードバイクの見た目を簡単カスタマイズ次のページ自己満足OK!1000円でロードバイクの見た目を簡単カスタマイズ

関連記事

  1. 丈夫で安い!通勤通学におすすめのクリンチャータイヤ 7選!

    おすすめパーツ

    丈夫で安い!通勤通学におすすめのクリンチャータイヤ 7選!

    通勤通学用のクロスバイクやロードバイクには、安くて丈夫で長持ちするタイ…

  2. どれにする?クリンチャータイヤのおすすめチューブ 6選!Pedalista

    おすすめパーツ

    どれにする?クリンチャータイヤのおすすめチューブ 6選!

    クリンチャータイヤの中に入れるインナーチューブには、メーカーやモデルに…

  3. 自転車のホイール交換!シマノ・カンパ・フルクラムの違いを比較

    おすすめパーツ

    自転車のホイール交換!シマノ・カンパ・フルクラムの違いを比較

    ロードバイクはホイールを高性能なものに交換すれば走りが軽くなります。も…

  4. ロードバイクにディスクブレーキは必要か?メリットとデメリット!

    おすすめパーツ

    ロードバイクにディスクブレーキは必要か?メリットとデメリット!

    近年ディスクブレーキを搭載したロードバイク完成車が多く販売されています…

  5. どれにする?スポーツ自転車のタイヤメーカー 特徴まとめ!

    おすすめパーツ

    どれにする?ロードバイクのタイヤメーカー 特徴まとめ!

    ロードバイク、クロスバイクなどのタイヤは走りを変えるアイテムです。そこ…

  6. お尻の痛みを解消する!ロードバイクでの乗り方とサドル選びとは?

    おすすめパーツ

    お尻の痛みを解消する!ロードバイクでの乗り方とサドル選びとは?

    ロードバイク、クロスバイクなどのスポーツ自転車にとってサドルはとっても…

人気記事

  1. スポーツ自転車の盗難防止に最新おすすめ鍵!防犯アラーム付きなど
  2. ロードバイク・クロスバイクに必要なアクセサリーとパーツの一覧
  3. 8万円~200万円まで!ロードバイクは価格の差で何が違うのか?
  4. 簡単にわかる!ボトルケージのおすすめブランド 6選・素材・選び方
  5. ロードバイクのメンテナンス用具
  6. パワー計測でペダリング改善!ロードバイクのパワーメーターまとめ
  7. 本当に必要!?自転車ウェアの機能と選び方 - サイクルジャージ
  8. 乗り心地がかわる!クリンチャーホイールに使えるチューブラータイヤ
  9. オリジナルの1台を!ロードバイクのフレームをカラーオーダーする
  10. 名選手の人生は面白い!ロードレースのドキュメンタリー映画 6作品

アーカイブ

  1. 初心者でも購入しやすい一流自転車メーカー!ジャイアントとメリダ

    完成車情報

    初心者でも購入しやすい一流自転車メーカー!ジャイアントとメリダ
  2. 意外と知らない!正しいロードバイクのコーナリングとトレイン走行 ブログページ

    初心者入門

    ロードバイクの正しいコーナリングとトレイン走行
  3. 自転車ホイールの振れ取り手順とやり方!おすすめ振れ取り台

    メンテナンス・修理・調整

    自転車ホイールの振れ取り手順とやり方!おすすめ振れ取り台
  4. アルミクリンチャーホイールからカーボンチューブラーに交換した感想

    ウェア・アクセサリー

    アルミクリンチャーホイールからカーボンチューブラーに交換した感想
  5. ブランドイメージまとめ 欧州2

    完成車情報

    ロードバイクの有名フレームメーカーまとめ欧州編②
PAGE TOP