ロードバイクやクロスバイクは自転車にしては非常に高価なので、大事に長く乗りたいですよね。チェーンの汚れなどは長い間放っておくとペダルが重くなり、走りにも影響してきますので、自分は必ず月1回は清掃と不良チェックをやるようにしています。そこで今回は、20分で出来る定期メンテナンスと、きれいに洗う方法を簡単に紹介します。
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車体に不良がないかチェック
まずは各パーツに不備がないか動作チェックします。定期的に簡単な確認ををすることで、旅先でのトラブルを回避できます。もし、破損や摩耗、ワイヤーの伸びなどがあればパーツ交換や調整が必要となります。
チェックするパーツ
チェックするパーツと、確認するポイントをまとめました。
【ブレーキシュー】
ブレーキシュー(ゴム)が極端にすり減っていないか?を確認します。すり減ってたら交換しましょう。次に、ブレーキシューとホイールの隙間は左右均等か?を見ます。均等でなかった場合は、ブレーキとフレームをつなぐボトルを緩めて調整しましょう。(参考記事:ブレーキシュー交換とブレーキセンター調整)
【ブレーキレバーの引きしろ】
ブレーキレバーの引きしろは適切か?を見ます。シューがすり減ったり、ブレーキワイヤーが劣化して伸びると引きしろが変わってきます。チェック方法は、ブレーキレバーを強く握って、レバーとハンドルの隙間が1~2cm程度を基準に、手の大きさや操作しやすいかどうかで判断します。
また、引きしろは左右同じに合わせましょう。もし異常があれば、ブレーキのアジャスターを回して調整しましょう。
【シフトワイヤーとブレーキワイヤー】
シフトワイヤー(機械式)とブレーキワイヤーが伸びていないか?または錆びていないか?をチェックしましょう。だいたい1年~2年に一回くらいに交換するのが目安です。ワイヤーが伸びたり錆びたりすると変速がうまくできなくなりますし、ブレーキが重くなったりします。動かしてみて異変があれば交換しましょう。(参考記事:ブレーキワイヤーの交換方法)
【ボルトやパーツのゆるみ】
ボルトが緩んでないか?目視で軽く確認し、ハンドルを持って10cmくらい前輪を浮かしてから落としてみましょう。異音がなければokです。後輪も同様に10cm持ち上げて軽く落としてチェックします。
1年に1回くらいは、ボルトのトルクを全部チェックするといいでしょう。(参考記事:ボルトのパーツ別適正トルク表)
【足回り】
ホイールに振れがないか?タイヤに大きな傷がないか?を確認します。車体を持ち上げてホイールを回して横や縦にブレるようであれば、自転車ショップで修正してもらいましょう。大体2~3ミリ以上ブレるなら、調整したほうがいいですね。
後は、タイヤを目視でチェックして、大きな傷や異物が刺さっていればパンクの危険性があるので、すぐにタイヤかチューブの交換をおすすめします。(参考記事:ホイールのふれ取り手順)
チェーンの汚れをきれいに落とす
どんなに高価なロードバイクでも、パッと見てチェーンが真っ黒だとちょっと残念な気持ちになりますし、ピカピカにきれいだと年季のはいった自転車でもカッコよく見えます。どれくらい大事にしてるかすぐにわかりますね。
チェーン清掃の手順
自分は値段が安くしっかり汚れを落とせるので、洗浄剤はAZ 自転車用チェーンディグリーザー高浸透タイプを使っています。まずは、ディグリーザーをチェーンとスプロケットにまんべんなく吹き付けていきます。
できるだけフレームやホイール、コンポーネントにかからないようにした方がいいでしょう。(付着しても問題ないですが一応)洗浄剤はたくさん種類があるので、自分の好みの物を探してみてください。
後は歯ブラシなどでゴシゴシと丁寧にこすっていきます。面倒なら、チェーンをきれいに洗浄する便利アイテムがショッピングサイトにたくさんありますので、使ってみてはどうでしょうか。
後は水で洗浄剤と汚れをしっかり洗い流し、30分ほど日陰干しして水分を蒸発させます。すると画像のようにピカピカになりました!
最後に注油して仕上げます。チェーンオイルは絶対に必要なので忘れずに行いましょう。注油方法は最後に解説してます。
フレームを洗いコーティングする
チェーン清掃が終わったら、次にフレームとその他のパーツを洗います。自分が使用している洗浄剤はAZ 自転車用バイクウォッシュです。洗浄力はそこまで強くありませんが、塗料やフレーム素材にトラブルがなく安心なのと、雨や汚れを防ぐ軽いコーティングを同時にやってくれるので重宝してます。
手順
バイクウォッシュをハンドル回りやサドル以外のパーツやフレームにまんべんなくかけていきます。すぐに乾くのでたっぷり目に吹き付けましょう。ただし、サイクルコンピュータなどの電子機器には直接吹き付けないよう注意。また、バーテープやサドルなども素材によっては影響があるので、洗浄剤をかけないようにしましょう。
次に水で濡らした柔らかいスポンジで、フレームやコンポーネント、ホイールなどのパーツを優しくこすります。同時にフレームに大きな亀裂等や傷がないかもチェックしましょう。
後は水でしっかり洗い流します。最後に柔らかい布で水気をふき取って30分日陰干しして終了です。ハンドル回りやサドルは、水を絞った布で拭いて汚れを落とします。これで全てピカピカになりました。
動く部分に注油する
各パーツの水気が完全に飛んでしっかり乾いたら、各パーツに注油して錆を防ぎ動きを滑らかにしましょう。オイルは評価の高いWAKO’S(ワコーズ)チェーンルブ スプレーを使用しています。
手順
チェーンへの注油は左手小指でホイールのスポークを引っ掛けるとスプレーがぶれません。右手でペダルを反時計回りに回しながら1~2秒ほどスプレーします。
その後、少しチェーンを回転させてなじませた後、余分な油を乾いた布でふき取りましょう。チェーンオイルが多すぎるとゴミやホコリを吸着してすぐに汚れてしまうので注意です!
チェーンの次は、コンポーネントやリヤディレイラーのプーリー、ブレーキの可動部分に注油します。ここでも注油後に余分なオイルはふき取っておきましょう。これで注油は完了です。
※注意:ペダルやクランクBB近辺、ホイールのハブに注油は絶対ダメです!グリスが入っているパーツなので、注油するとグリスが溶けて流れ出ててしまいます。あと、KURE556などを注油するのもいけません。必ず自転車専用のオイルを使用しましょう。
チェーンオイルにはウェットタイプやドライタイプ、雨に強いタイプなどいろいろな種類があります。自分に合った物をチェックしてみてください。
まとめ
ちゃんとメンテナスしてあるロードバイクで走るととても気持ちいいですよ。1か月に1回くらいは定期メンテナンスと洗浄をしてあげてください。
- 月に1回程度はメンテナンスをしましょう。
- パーツに動作不良がないかチェックしましょう。
- 各パーツきれいに洗ってキチンと注油しましょう。
- 注油してはいけないパーツもあるので注意!
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